イケてる!市民活動★ミニレポート内容

「地域のことは、地域で考え、実行する」を合言葉に、地元企業や

社会福祉施設、学校等とも連携しながら「地域住民の地域住民に

よる地域住民のための活動」をさまざまな形で展開する豊新地域。

今年度、地域保健福祉計画(※)を策定し、さらにつながりが広がる

ことが期待されています。

豊新地域活動協議会のキーパーソンのおひとり、川崎 敦弘さんに

お話を伺いました。

 

川崎様メイン

豊新地域活動協議会 事務局長

川﨑 敦弘さん

 

(※)地域保健福祉計画

豊新地域活動協議会を中心とした「地域版保健福祉計画」策定のため、

昨年6月~今年5月まで1年がかりで、「役を持たない地域住民までが

公平に参画できる交流環境」を整備。11のテーマ別分科会式ワーク

ショップ実施を経て、今年5月19日、最終版の計画が策定されました。

 

 

地域活動協議会の構成団体として、企業加入の増加率が区内一の

豊新地域

企業など事業者との連携が上手くいっている秘訣をお聞かせください。

ここ数年で福祉施設、保育所などの施設がいろいろ新設されたという

背景があり、地域と関わりたい、馴染みたいと思っておられる事業者の

方が多かったのだと思います。それが、地域活動協議会を立ち上げる

タイミングと重なった…。当初は商店会を含めて40数団体で始めたの

ですが、今は60団体くらいでしょうか、年々増えています。

事業者に参画いただくために具体的に行ったことと言っても、「豊新

地域活動協議会を立ち上げますので、構成団体として参画しませんか?」

と前のめりに声かけをした程度です。特別何かをしたというより、

地域を一緒に盛り上げたいからその思いを素直に伝えると、活動を知った

事業者側から働きかけていただいて…当たり前のことをコツコツしてきた

ことが実を結んだのだと思います。「声をかけてくれるのを待っていました!」

とおっしゃる事業者も中にはおられましたね。

実は、私はこの地域で生まれ育ったわけではありません。引っ越して来て

すぐに班長、連合子ども会の副会長、1年後に町会長、4年目に入るころ

には社会福祉協議会の役が付くなど、さまざまな役割を与えられ、

役割を果たすことで地域に関わるようになりました。地域活動に関わるように

なると、ノウハウが何も残っていないことに気付き、ノウハウの見える化にも

努めました。例えばマニュアル、チェックリストなど、さまざまな資料の

整備です。

今では、「ここに来なあかん時やった。豊新が呼んでいた」とさえ思います。

 

事業者との連携事例として特色ある取組みについてお聞かせください。

事業者連携事例はたくさんありますが、例えば5月と11月の年2回、地域の

障がい者施設・ワークセンター豊新がもともと行っていた「障がい者施設

交流会」というイベントに、地域活動協議会からの提供コンテンツとして、

「肉フェス」を行ったのですが、ものすごい反響をいただきました。ワーク

センター豊新は企業コネクションが強いので、後援企業を募って参加者への

お土産を提供していただいたりもして、かなりお祭り色の強いイベントに

なったと思います。

これまで行われていたバザーも、今年はかなり収益が出たとのことで、そこから

ご寄付もいただきました。

そもそもは、地活協役員会メンバーの飲み会で、この会館の前のスペースで

「チキンフェス」という催しを行ったことがきっかけでした。「何か面白いこと

したいね」「何を目玉にする?」という話題になった時、メンバーの多くが

食べるのも作るのも好き、という話から、「チキンフェス」はどう?

大人を呼ぶなら、タバコやアルコールもOKにした方がいいよね、

それができるのは、この施設の前はどうか…そんなノリでしたね。

「チキンフェス」が好評だったので、次は「豚フェス」をしよう!ということで

「豚フェス」をして、地域でちょっとした話題になりました。

その後、ワークセンター豊新から、「一緒にしませんか?」とお声掛けを

いただき、5月の「肉フェス」のコラボが実現した、というプロセスです。

 

 

平均年齢40歳代の青年メンバーのチームワークとフットワークの良さ

お話を伺っているだけでワクワクしますが、どのような構成メンバーなのですか?

地域活動協議会が立ち上がった平成25年は、役員のなり手がなく、1年限定

という条件付きで連合会長が会長を、私が事務局長を務めるところからスタート

しました。でも、やっていくうちに、運営の仕方からもう一度しっかり考えたい、

と思うようになり、今に至ります。

もともと、「豊新地域活動協議会は若い人たちでやってほしい」という希望が

各町会長などから上がっていましたので、自主的に考えて動ける、将来的に

地域のために動いてくれるメンバーをこちらで決めさせていただく、という

承認をもらって、平均年齢40歳代という非常に若いメンバーで構成しました。

日中は働いている方々が多いですが、福祉は活動の軸として押さえて

おきたかったので、老人会の方の中からもメンバーに入っていただきました。

その他では女性部長、障がい者施設長、子ども会、各町会のキーパーソンなど、

現場でよく動いておられる方々で構成されています。この方々は、地域活動

協議会ができる前から集まり、地域活性などについて意見を交わしていた

メンバーでした。

 

 

「しんどいと思わせない―しんどいけども楽しい!」担い手側がそう思わなければ

お忙しいメンバーが能動的に継続的に関わることができる秘訣は

何だと思われますか。

担い手不足という話をよく耳にしますが、じゃあ、どうすれば担い手が

増えるのか?…それには現在の担い手である自分たちがまずは楽しむ

ことだと思います。既存事業を続けるうえで「しんどい」、というのが

見えてはいけない。まずは自分たちが楽しいと思える形にしてやってみる。

身を持って「楽しい」を伝えることで、波及していく、そういったサイクルを

つくることが大事だと思います。

しんどいと思わせない―しんどいけども楽しい!既存事業にちょっとした

思いつきをプラスαするだけでも良し、例えば子どもだけしか来ない事業

だったものを、大人も呼べる楽しい集いにしてしまえば、世代間交流事業

として進化させることができます。

町会長になった時に、とにかく楽しいイベントだから沢山の人に来てほしくて、

近くのマンション一戸一戸案内に回りました。始めからうまくはいきません。

1回目は「考えます」と言うのですが、2回目には「行けるようなら行きます」

という返事になり、3回目にはもう断れない状態になっています。

でも、参加した方からは「面白かった」と反響がありました。

事務局長になってからは、何か参考情報が聞き出せないかと思って、

東淀川区内にある他の16地域活動協議会全てにお話を伺いに行きました。

第一声は「何もできてないですよ」と皆さんおっしゃるのですが、

聞いていくと、どこも何かしら良い取組みをされています。そうしたお話を

参考に、良い点を取り入れながら、活動を充実させてきました。

 

 

地域同士の横つながりが活性化することで東淀川区全体がもっと良くなるはず

活動の手応えはいかがですか。また今後のチャレンジについてお聞かせください。

地域の方々からはいろいろなイベントがあって楽しいと評価をいただけて

いますし、参加者もボランティアスタッフも増えていると感じています。

この地域はボランティア団体が多いですから、単発の活動なら

「手が空いてるから」と参画してくださるのです。地域活動協議会が

立ち上がって、もう5年。どこも頑張ってきました。そろそろ、横に

つながっていってもいいんじゃないかと、他の地域活動協議会と

合同で何かやりたいと思っています。地域活動協議会それぞれに

強みがあります。祭りなら小松地域と東淡路地域、福祉は啓発地域と

西淡路地域、というように。テーマ別につながって、融合することで

東淀川区全体が活性化すればいい、そんな夢を描いています。

 

そのために、やってみて良かったことは積極的に発信したり、

情報を提供していきたいと思っています。