なにわ語り部の会会場

「いつでもどこでもお話を」の思いで図書館や各種施設、学校園などに民話・童話などのお話を届けてきた「ボランティアグループなにわ語り部の会」の35周年記念行事が4月に開催されました。大阪ボランティア協会主催の語り手講座の1,2期の受講者をはじめ、昨年の38期生まで参加。現在会員は180人を超えるということで、会場は熱気でいっぱいでした。

 

初めに35年間の活動の歩みが紹介され、その後「ふしぎなオルガン」「春のお客さん」「たぬきのおんがえし」「わらしべ長者」の語りが次々にくりひろげられました。いつの間にか時の経つのも忘れ、語る声のふんわりとしたやわらかさが心に届きました。

「ライフワークを探していて語りに出会えた」「子どもや孫にお話を語りたいと思って始めた」「お話の隅々までイメージして聞き手に届けられるように実際にその場に行って、雰囲気を感じとるようにしている」「語りは一枚のタペストリーのように昔の人から伝えられてきて、お話が経(たていと)、今の私が緯(よこいと)。紡いで後世につないでいきたい」などその人、その人の語りとの出会い、向きあい方があるようです。

 
後半の語り手は、会の創始者で語り手歴約50年の禅定正世さん。「今の自分の気持ちにぴったりの山室静訳“ジャックと豆の木”に出会い、この日のために特に準備して来ました」と言いながら語りが始まると、会場全体が物語の世界に引き込まれていくようでした。

「想像力であそび、楽しみ、自分自身に話を聞かせている」と禅定さん。お話を覚えて口先だけで語るのではない、体全体を通して表現するその人の歩んで来た人生を背負った語りです。
これからも、多くの子どもたちや大人に語りの輪がますます拡がっていきますように。