「アートでまちづくり」を掲げ、ロングヘアに小粋な着物姿で活動するのは、『A-yan!!(エーヤン)関西をアートで盛り上げるNPO』の代表で芸術家の田中やんぶさん。
田中さんは、20代のころ自主映画を撮影していましたが、なかなか一般の人に届かないというジレンマを抱えていました。みんなで“オモロイ”ことやるにはどうしたらいいか?という悩んでいた時、“子ども”の存在に注目しました。「子どもは、面白くなかったら、“おもろない”とハッキリ言うし、素直でわかりやすい。“リトマス紙”のような子どもたちに鍛えてもらおうと思いました」と言います。2005年にアート集団『A-yan!!』を立ち上げて、多くのアーティストが集まり、メディアにも取り上げられるようになりました。

 

毎年恒例の『最恐おばけ屋敷』では、子どもたちと一緒に、来た人を驚かせて楽しんでもらうことを目的に、その地域の民話や特性を織り交ぜてストーリーのあるおばけ屋敷を作っています。8月26日に生野区ボランティア・市民活動センターで開催するおばけ屋敷では、生野区の源ヶ橋にまつわる民話「源ヶ橋の源さん」をモチーフにする予定です。当日までに子どもたちと何度かの作戦会議を重ね、アイデアを出し合い、その地域ならではのおばけ屋敷を作ります。

 

事務局長の泉田ゆうこさんは、A-yan!!のワークショップに参加して以来「ここに来たら楽しい」と言う我が子と一緒に通うようになりました。「A-yan!!のファンだったのだけど、いつしかメンバーに。ここで多くの人と出会いました」と当時を思い出します。今では田中さんのパートナーとして活動を支えています。
「みんなで、オモロイことをモットーに、それはずっとぶれてないですね」と田中さん。子育ての関わる機会が少ないパパが子どもと“ええかげん”(良い加減)にあそぶ企画、大規模のおばけ屋敷、各地域のおばけ屋敷のツアー、自主映画などやりたいことが盛りだくさん。対象も子どもから高齢者や障がい者、ファミリーにまで広がっています。家でも学校でも会社でもできない“オモロイ”ことを。すべての人が楽しく繋がれるアートを作りたいという思いで、今日も活動しています。

 

お化けメイク3