イケてる!市民活動★ミニレポート内容

『みんながつながるゆたかな地域』をコンセプトに、NPO法人おひさまが運営する放課後等デイサービス「さんさんくらぶ」では、障がいのある子どもたちが集い日々さまざまな活動をしています。

 

その活動の柱は療育としての料理です。療育とは、将来自立生活ができるようにさまざまなトレーニングをすること。自立生活といっても、完全になんでも一人でできるようになるという考え方ではなく、友人、支援者の手を借りて実現する社会的自立を目指しています。

 

NPO法人おひさま写真2

いつも友だちと力を合わせておいしいものを作って食べる「さんさんくらぶ」の子どもたち。学校も、年齢も、障がいの特性もみんな違うけれど、食卓を囲めば家族みたいです。

 

NPO法人おひさまでは、その「さんさんくらぶ」で作っているごはん、おやつのレシピブックを作成しました。子どもたちが料理をすることは、机上で教わったこと(量を測る、計算するなど)を実際に行い、食材を切り、調理し、共同作業することでコミュニケーションをとり、できあがりには達成感が味わえる、感覚統合療法なのです。また、レシピブックは子どもたちが将来自立したときの手助けにもなります。

 

そして、そのレシピブックを活用し、子どもたちが地域の高齢者と一緒に料理を作るイベントを開催しました。地域の人たちに障がいのことを理解してもらうことができ、子どもたちは発表会のように張り切って、いままで接触のなかった仲間同士でも共同作業ができました。

今後は、ユニバーサルデザインをめざすべく、他の団体と協働してマルチメディアデイジー化し、視覚障がい者にも提供できるよう進めています。

 

レシピブックは図書館のLLブック(※)を参考にし、司書を交えての勉強会をしたり、子どもたちと共に考え試作をし、実践を繰り返しました。それでも、障がいのあるすべての子どもたちに有効か?と問えば、まだまだそうではありません。「今回は、道のりのスタートに立つことができました。サービスを受けるばかりでは力にならない。ひとりひとりが輝けるために、依存でなく主体的に生きていくことが大切なのです。」とスタッフは話しています。

 

 

※LLブック…知的障がい、学習障がいなど通常の活字図書の利用が困難な人にも理解できるように、図や写真を多く使うなどの工夫をして書かれた本