住之江区にある創業62年の設備会社、株式会社一二三工業所は、主に小中学校や病院などの給排水衛生工事や空調設備工事を行っています。同社3代目の一二健夫社長は「目立つ仕事ではないけど、住民の暮らしを支えています。人と人をつなげる〝パイプ〞の役割ができれば」と地域貢献活動に積極的です。

昨年12月には、企業と福祉作業所がコラボして新たな商品を創造する「福祉未来価値創造大賞2017」で企業マスコットキャラクター〝ひふみん〞のエコタワシが大阪府知事大賞に輝きました。また住之江区社会福祉協議会住之江区まちづくりセンター等が主催する企業・NPO・学校・地域交流会に参加し、区内の多様な団体との出会いから刺激を受けています。

 

3エコタワシ縫う

 

昨年から「地域の子どもたちに仕事のおもしろさや職業観などを伝えたい」と配管工事で余った廃材を再利用し、いくつかのパイプをつなげ形を作る〝パイプパズル〞のワークショップを始めました。カチッと音がなり、くっつけたり離したり何度も繰り返して遊ぶことができます。

 

2 パイプパズル2

 

このパイプパズルを提案した職員は、彼自身が母子家庭で育ち、子ども支援の活動に関心がありました。そこで同区内の子どもから高齢者までの居場所づくりをするNPO法人すみのえ育が運営する「はぐ食堂」の〝こどもじかん〞に出張し、パイプパズルを通じて子どもたちとの交流が始まりました。この縁から、子どもたちが安心して食事できるようにと、衛生的な3層式のシンクの取り付け工事を無償で行いました。今年は区内小学校を訪問して同ワークショップの開催を予定していて活躍の場が広がっています。

 

 

「目の前で喜んでくれる子どもたちの姿を見るとみんなの仕事のモチベーションが上がります」と一二社長。日本の企業全体の99.7%が中小企業といわれています。(※)先代から地域に根付き、住民の暮らしを縁の下を支えている中小企業が、地域の子どもたちと出会い、子どもたちに水の大切さ、身近な大人が活き活きと働く姿を伝えることに意義を感じています。

 

 

※2017年版中小企業白書(経済産業省)参考

 

*「大阪市 市民活動のためのクリック募金」にも協賛しています

http://kyodo-portal.city.osaka.jp/click