企業×市民活動 コラボのススメ内容

「大阪ええまちプロジェクト」は、大阪府 高齢介護室 介護支援課と、

認定NPO法人 サービスグラントが協働で、住民主体で高齢者の

生活支援・介護予防などの取り組みを応援すると共に、先進的事例を

大阪のさまざまなまちに広げていくための事業です。

事務局担当としてご活躍の槇野 吉晃さんにお話を伺いました。

 

③槇野様

 大阪ええまちプロジェクト

 事務局担当

 槇野 吉晃さん(認定NPO法人 サービスグラント)

 

 <大阪ええまちプロジェクトとは>

 若手からシニアまでオール大阪で住民主体(支え合い)による

 地域包括ケアシステムの構築を目指そうとするプロジェクト。

 地域において「住民主体型サービス」の創出に向けて取り組も

 うとする地域団体に対して以下の2つの支援を提供。

 ① プロボノ(仕事上で得た知識や経験、技能を、社会貢

 献のため提供するボランティア)による「プロジェクト型

 支援」

 ② 府内で活躍する先進NPO法人等(先輩団体)が地域

    活動の悩みに対して相談にのり、助言をする「個別相

    談型支援」

 

プロボノの仕組みと地域をうまくつなげば、新しい協働を生み出せる

大阪ええまちプロジェクトに取り組んだ経緯や特徴などをお聞かせください。

サービスグラントは、社会人が仕事を通じて得た知識や経験、技能を

社会貢献に活かす「プロボノ」を通じてNPOや地域団体の課題解決に

取り組む中間支援組織です。チームを編成し、プロジェクトと通じて

両者の新たな出会いと協働を創出してきました。この仕組みを高齢者に

関わる地域活動の応援にも活かせないか、というところから始まった

プロジェクトです。

おかげさまで、2017年度の「プロジェクト型支援」では、17団体に対して、

チラシなど広報活動を支援するツール制作、オンラインツールを導入して

組織の運用をスムーズするなどの具体的な成果物を提供できました。

また同時に、他地域に展開できる事例も生み出されました。自治会内に

高齢者の移動支援などの日常生活支援に取り組むプロジェクトを立ち上げ、

運営をされてきた団体のコツやノウハウをマニュアル化しました。

2018年2月に開催した「大阪ええまちプロジェクト大交流会」での紹介後

には、この団体に多数の問合せがあったと聞いています。マニュアルは、

大阪ええまちプロジェクトのウェブサイトからダウンロードできるように

なっています。今後も他の地域への展開等、実績を拡げていけるような

事例を積み上げていきたいです。

また、「個別相談型支援」では、2017年度17団体を支援し、各団体の

抱える様々な悩みの解決を行いました。こちらは大阪府内での先進的な

活動実績を持っている先輩団体が、そのノウハウをもとにきめ細かな対応を

いただいています。

 

地域活動の掘り起し、地域の担い手の発見…地域を元気にしている実感がある

この事業にチャレンジして良かったと思うことは何ですか。

プロボノチームの積極的な関わりで地域団体が次の一歩を踏み出しやすく

なった様子をみて、地域を元気にすることができている。そんな実感があります。

大阪ええまちプロジェクトでは、地域団体を応援することに加え、ウェブサイトや

交流会を通じてプロジェクトの進捗や成果を発信し、活動の「見える化」も

しています。そこから活動に関心のある個人や団体同士が新たに連携したり、

地域の担い手の発見にもつながると考えています。

今年度、先進的な府内地域の取り組みが、より、他地域にも広がる後押しとして、

昨年度応援した地域団体の活動現場を、府内の市町村担当職員・生活支援コーディ

ネーターが実際に訪問し、ご自身の地域での取り組みに向け検討を行うことが

できるきっかけを提供する場として「大阪ええまち塾」がスタートします。

年間6回の実施を計画しています。

6月1日には府内の生活支援コーディネーター・市町村担当職員、及び、地域団体の

皆さまを対象に「大阪ええまち公開講座」を開催し、今年度の活動が本格的に始まりました。

 

連携・協働によってさらに良いものが生み出されていく

過程は面白いプロジェクトに参画されて、感じられた手ごたえとしては

いかがですか。

仕事上で得た知識や経験、技能を活かした社会貢献をしたい方々が

プロボノワーカーとして集まってきて、普段触れ合うことがないような地域団体の

皆さまと連携・協働することによって、さらに活動が良くなっていくためものが

生み出されていく過程はとても面白いと感じています。

地域団体の皆さまもこのプロジェクトに参加することで、普段当たり前のように

されている活動の意義や価値を再認識されているようです。

これまで特に地域活動をされていなかったけれど、このプロジェクトを

きっかけとして、「地域の居場所」を立ち上げたプロボノワーカーの方も

いらっしゃいます。高齢者の生活支援・介護予防に取り組む団体を応援する

大阪ええまちプロジェクトに参加していただいたことが具体的な活動に

つながりやすかったのかもしれません。

その人のライフシフトの瞬間に立ち会えることができているのはとても

光栄なことと感じています。

 

住民主体の生活支援・介護予防などの取り組みを実戦されている方を

積極的に応援したい

今後に向けたチャレンジとしてはどのように考えていますか。

 

府内の市町村担当職員・生活支援コーディネーター、地域団体の

皆さまの活動や人脈を横に広げる、つながりを生み出すこと。

それぞれで活動をされている方同士もつながることで、新たな気づきや

活動のヒントを得られることもあります。各地でどんな活動があるのか、

より具体的に知ることができる環境を作ること、そのための「ええまち塾」

などの取組み等を実践して、住民主体の生活支援・介護予防などの

取り組みを実践されている方を積極的に応援していきたいと思っています。