1年間に自治体の保健所や動物愛護センター等に引き取られる犬や猫の数は、年間およそ13万7千頭にのぼります(平成27年度)。犬・猫ともに所有者不明(迷子や所有者のいないもの)が多い状況です。自治体等の返還・譲渡の取り組みにも限界があり、引き取られた犬や猫の約6割の、およそ8万3千頭がやむなく殺処分されているのが現状です(※引き取られた後の自然死や病死も含む)。

 

大阪市でも、犬猫の殺処分がなくなることを目指して、迷子になって保護された犬猫や、飼えなくなった犬猫などを引取り収容し、元の飼い主への返還や、新たな飼い主への譲渡を実施してきました。その結果、猫の殺処分数は、最も多かった平成4年度の5,863匹から平成27年度の1,955匹まで減少しました。しかし、それでも政令市平均の480匹と比べ1,400匹以上多い状況です。

 

行政とともに、多くの市民活動団体が、ペットの飼育についての啓発活動や、保護された犬猫の新しい飼い主を見つけるための譲渡会の開催など、様々な形で殺処分をなくそうと取り組んでいます。

 まず何よりも飼い主には、命を預かるとともに、社会や近隣に迷惑を及ぼさないようにする義務があります。決して行政や市民活動団体まかせではなく、犬や猫といった動物を捨てないこと、命に責任を持つことが第一です。そのうえで、地域住民や行政、市民活動団体が一体となり、動物との共存について考える必要があるのではないでしょうか。

 

 

【参考】

大阪市での犬猫の現状について(大阪市)

http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000397507.html

 

動物の愛護と適切な管理(環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室)

http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/

 

「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」(環境省)

http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/project/index.html