団体名
「団地の寺子屋」
設立目的
平成26年度に団地集会所で開催された地域包括支援センター主催の「認知症予防教室」プログラムが終了し、参加者側も主催者側も森之宮第二団地内での教室活動の継続を希望したのが設立のきっかけです。
町会は「ふれあい喫茶」や「百歳体操」などで手一杯だったので、ネットワーク委員さんのお世話で小学校生涯学習ルーム「傾聴教室」が中心となって団地各棟等から世話人を募り実行委員会を組織しました。ここに町会の枠を超えた団地近隣地域も含む新たな地域福祉活動が誕生しました。
「団地の寺子屋」は「認知症予防教室」の認知症・介護予防プログラムと「傾聴教室」が実施していた保育園との多世代交流プログラムとを引き継ぎました。
そして「幼老共生ケア」「地域大家族」をコンセプトに、町会活動を補完して、小学校区を超えたテーマ型の地域福祉活動を展開しています。
団地という住環境における地域課題の解決に向けて「幼老共生ケア」「地域大家族」の実現が「団地の寺子屋」の設立目的です。
主な活動
▲ 森ノ宮地域はJR環状線を挟んで大阪城の東側に広がる旧砲兵工廠跡地に建設されたUR中・高層団地を中心に民間マンション群など約15棟、世帯数3422戸・人口5530人(2020年3月末現在)の地域です。
一世帯当たりの人数は1.6人、高齢化率は34.6%と高齢化・独居化が進んでいます。
団地の少子超高齢化はその「住まい」の特徴などが原因して他の地域より顕著で大阪府市の「スマートエイジング・シティ」モデル地域に指定され対策が始まりました。
しかし「孤立死」問題は引き続き発生しています。
大家さんの努力で建物のリニューアルも進み若い人たちの入居や赤ちゃんの誕生も増えだしました。
特異な多子化現象で0歳児が倍増したため、待機児童問題も発生しています。
そこで2017年から団地内9号棟1階の空き店舗に森之宮保育園の分園「もりのこルーム」も開園しました。
区役所や地域社会福祉協議会・地域包括支援センターさんの努力で住民同士のよりよい人間関係を再構築していくさまざまな取組みも進められている地域です。
ところが一方で、大阪市城東区役所は団地の森之宮小学校の児童数が規定より減少しているという理由で小学校の廃校に向けて手続きを進めているという特異な地域でもあります。
▲ 私たちは団地の高齢者と幼い子どもたちとのこころの交流を取り戻すことから地域福祉の再構築を始めようと考えました。
そこでまず、団地の高齢者有志が保育園に出かけて「窓拭きボランティア」をさせてもらう活動から取組み始めました。
2014年からURさんや地域包括支援センターさんと協働して集会所を利用したみんなの居場所「団地の寺子屋」活動が始まり、高齢者の互助・共助が盛んになり、保育園児さんたちと毎月定期的な交流活動も続けています。
2016年からは午前中の「本体活動」に続けて午後も集会所が使えるようになりました。
プレママさん・ママさん・高齢者さんごちゃまぜで「地域みんなの居場所」団地集会所を活用した午前中の「本体活動」、午後の「倶楽部活動」と「子育てサロン活動」がこうして始まりました。
▲「団地の寺子屋」は、大家さんのUR都市機構さん・区保健福祉センターさん・社会福祉協議会さん・地域包括支援センターさんのご支援のもとで地域住民が団地内の保育園や小学校と協力しあって「幼老共生ケア」「地域家族」の考え方で自主的に活動を進めている「テーマ型組織」の団体です。
毎週金曜日の午前中10時から午後5時まで、団地6号棟集会所で地域みんなの居場所「団地の寺子屋」を開いており毎回30名を超える参加者がおられます。
1年目・2年目の2014年・2015年は午前中の本体活動が中心でした。
3年目の2016年からはURさんのご支援で居場所を全日確保していただけたので「お昼の部:一緒に食事をいただく」「午後の部:倶楽部活動と子育てサロン活動」も加わりました。
午前中においでになったら「ウエルカムドリンク」、「楽しかった話・懐かしい話」「からだの体操」「あたまの体操」「テーマソング」の定番メニューで<笑って過ごす90分!>をお楽しみください。
時間があったら一緒に食事をして午後の「倶楽部活動」や「子育てサロン活動」も一緒に楽しみましょう。
午後には「麻雀倶楽部」「カラオケ倶楽部」「トランプ倶楽部」「パソコン倶楽部」「川柳倶楽部」「書道倶楽部」「漢詩・和歌倶楽部」「囲碁倶楽部」や保育園などに公演に出かける「紙芝居倶楽部」などの倶楽部活動があります。
URさん・社協さんのご支援と世話人寄合さんのご奉仕で参加費無料が実現でき、途中入場・途中退場も自由です。
看板を見つけたら、どうぞお立ち寄りください。
第5週のある月の午前中は地域包括支援さんの介護予防なんでも相談日です。
▲ 2016年から始まった「子育てサロン」は2018年からは毎週2回毎週月曜日と金曜日の午後に「子育てサロン活動」を行ってきました。役所主導の子育てサロン活動は乳幼児が中心ですが、団地の寺子屋の子育てサロンは乳幼児だけでなく小学生も自由に出入りできるのが特徴です。
▲ 2019年後半からは小学校PTAのOBや現役世代さんたちが中心になって大阪府共同募金会の支援を得て「もりもり教室(国際交流・多世代交流)活動」が始まりました。
2020年から国際交流活動は「森之宮コミュニティ国際交流サロン(もりこくサロン)」として毎週土曜日に小学生向けの「英語教室」と日本で働く外国にルーツを持つ人たち向けの「日本語教室」などを開催し、自立した地域福祉活動団体として活動しています。
▲ 同じく2020年から多世代交流活動は「多世代交流サロン」として毎週金曜日に「スマホ・パソコン教室」などを開催しています。
また2019年から市役所市民局の支援を得て有償ボランティアによる共同調理「だんだん食堂(みんなの地域食堂)活動」も進めてきました。
2020年・2021年はコロナ禍のため共同調理が難しくなったため市役所子ども青少年局・市社協の支援を受けてお弁当などの配食支援活動を「子育てサロン」に協力して進めてきました。
2022年から「だんだん食堂」活動と「多世代交流サロン」活動が合体して「だんだん食堂・多世代交流サロン(だんだんサロン)」として自立した地域福祉活動団体となり「地域子ども支援ネットワーク」にも加盟して活動をしています。
地域みんなのこころのコミュニケーション力が高まって、住みやすいまちづくりに少しでもお役に立てればというのが私たちの各団体共通の願いです。
▲「団地の寺子屋」は基本的に世話人さんたちの寄付金と賛助寄付金で成り立っている自主的な「テーマ型」のボランティア活動です。
大家さんのUR都市機構さん、区保健福祉センターさん、社会福祉協議会さん、地域包括支援センターさん、各種地域団体さんご支援ありがとうございます。
森之宮保育園さん、小学校さんいつも一緒にありがとうございます。

『ともに生き、ともに暮らすわがふるさと森之宮』

2022-05-06
活動地域
  • 城東区,
  • 大阪市内,
  • 府内
代表者名
松井宏悦
連絡担当者名
松井宏悦
連絡先
団体所在地
大阪市城東区森之宮2-9-604
団体種別
任意団体
活動分野
  • 高齢者
  • 障がい者
  • 子ども
  • 地域活性・まちづくり
設立年月日
2014年9月1日
運営情報の開示
 主な表彰歴
令和2年度大阪市社会福祉大会 地域福祉推進功労者感謝状(大阪市長)
令和2年度:第46回産経市民の社会福祉賞(産経新聞厚生文化事業団)