市民活動ワクワクレポート内容

特定非営利活動法人DDAC(発達障害をもつ大人の会)代表の広野ゆいさんは、今から15年ほど前、うつ状態になり家の中に引きこもっていました。当時、日本では発達障がいは青年期までの疾患といわれ、周囲から理解されずにいました。しかし、その頃、「片づけられない女たち」という本に出会い、自身の生きづらさが、“大人”の発達障がいによるものだと確信したと言います。

 

この本をきっかけに、インターネットを介して繋がった人たちが、2002(平成14)年に発達障がいに関するセルフヘルプグループ「関西ほっとサロン」を開催しました。参加者は、お茶を飲みながら自由におしゃべりします。

 

 

子どものころから親に怒られたり、仕事が続かなかったり、自尊心が低下し、躁うつ病、統合失調症など二次障がいの症状に苦しんできた人たちにとって、「わかる!」と共感してもらえることが嬉しく、話すことが楽しくなってきます。そんな居場所を求め、全国各地から多い時には70人近くが集まってきます。

 

自分の特性について第三者に説明できること、そして周囲の理解と特性を活かす工夫があれば、もっといい生き方、自分らしく生きることができると広野さん。当事者が主体となるサロンが各地域で広がっていくように「ピアリーダー養成講座」を開催するなど地道に活動を続けていきます。

 

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会の様子

 

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各地のサロン情報など掲載した冊子(団体ホームページからダウンロードできます)

特定非営利活動法人DDAC(発達障害をもつ大人の会)

https://kyodo-portal.city.osaka.jp/author/827/?uid=827

(記事作成:大阪市社会福祉協議会)