市民活動ワクワクレポート内容
菅原地域活動協議会は平成31年2月24日に菅原小学校で避難所開設運営訓練を実施しました。自主防災組織がどのように対処すべきなのか、ワークショップで学習や話し合いを重ね、地域の実情に合わせた独自のマニュアルを作成。
地域防災リーダー隊長の堤下哲也さんは「毎年の積み重ねから、さらによい取組みにしたいとの思いとみんなの協力があって、リアルに考えられる訓練となりました」と語ります。
実際に災害が起こると避難所にはさまざまな状況の人が訪れるため、そのことを想定した訓練が行われました。
たとえば、一つの教室を妊婦さんや乳児専用の部屋にし、「パーテーションで間仕切りして授乳スペースを作る」など、ある物を活用しながらプライベート空間を確保していました。NPO法人女性と子育て支援グループ・pokkapokaの渡邊和香さんは「何よりも安心できる環境を作ること。混乱はあるが、配慮が必要な方へ一人ひとり意識することが大切なのです」と話します。
グラウンドではケージを設置し、ペットも一緒に避難できるように取り組みました。区役所職員で獣医でもある松尾雅史さんが「お互いが助け合えるよう普段からご近所や飼い主仲間と話し合うこと」「苦手な人やアレルギーがある人への配慮」など、ペット動物の災害対策のポイントを説明しました。
また、大阪成蹊学園の学生が考案したピクトグラム(絵文字)が初披露され、各室の入口をわかりやすく表示。車いす利用者の移動や情報伝達訓練、炊き出しなど、いろいろな場面が想定できる取組みとなっていました。
堤下さんは「運営側としては、避難所を開設するうえでどのようなことに配慮すべきなのかなどを、ある程度イメージすることができました。来年は多くの地域住民にも参加を促していきたい」と語りました。
(記事作成:大阪市社会福祉協議会)