イケてる!市民活動★ミニレポート内容

一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioi

手話とは、聴覚障がいの方だけが使うコミュニケーションツールなのか?いや、そうではありません。「手話とは、顔を合わして会話することができ、相手の変化に気づいて思いやりのような内面的な部分が磨かれる本当のコミュニケーションなのです」と話すのは、一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioi(以下「oioi」という)の中川稜二さん。oioiは“「きこえる人」と「きこえない人」がおもしろがれる社会”をめざして様々な事業を行っています。今回は、大阪教育大学の手話サークル「聴覚障害学生と共に手話を学ぶ会」と手話のワークショップを開いた中川さんに、お話を伺いました。

 

手話を明るく、楽しく、みんなで!

oioiは、手話とエンターテイメントを合わせて、演劇や手話コントといったパフォーマンス事業や、人権についての講演会などの啓発活動、各種イベント運営やTV出演などのマルチな活動を行う団体です。20~30歳代を中心に「きこえる人」と「きこえない人」が所属しており、多様なメンバーがそれぞれの個性を生かして活躍しています。

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今回のワークショップのきっかけは、手話を楽しく学びたいという手話サークルからの依頼でした。当日は10人以上の参加があり、ジェスチャーゲームや手話体操を行いました。ゲームに出てくる「食べる」「飲む」「寒い」「暑い」といった様々なジェスチャーは、日常のジェスチャーの中に、手話として使えるもの(手話と同じ動作)がたくさんあことを伝えるものでした。手話体操では、まず、リズムを使ったトレーニングで単語を覚えてもらってから、実際に音楽に合わせて、体も大きく使いながら手話を表してもらいました。

中川さんは、「手話は、伝えたいと思う気持ちが大切。表情や目線などの視覚的な部分を意識してほしい」と学生に伝えました。ワークショップを終えた学生たちからは、「楽しかった」「手話って想像していた以上に難しくなかった」といった感想が聞かれました。「手話にエンターテイメントを合わせることで、手話って楽しそう、やってみようかなと手話に入る一つのきっかけになれば」と中川さんは話します。

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手話の文化を全国へ

中川さんには、今後チャレンジしたいことがあります。現在oioiが大阪で主催している、高校生・大学生たちが手話の腕を競い合う手話パフォーマンス大会“With Festa”を全国展開していきたいという思いを話してくれました。手話パフォーマンスが全国に広まれば、手話そのものに興味をもつ人がたくさん出てくる。手話をする人が増えれば、きこえる人ときこえない人のコミュニケーションも増え、自然とお互いが歩み寄る社会に近づいていく。たくさんの活動を通じて、手話を学ぶ人やこれから学ぼうとする人のみならず、幅広い人たちへ伝えていきたいという中川さんやoioiの今後の活動に目が離せません。

(記事作成 大阪市社会福祉協議会)

 

With Festa  https://oioi-sign.com/15/