市民活動ワクワクレポート内容

3月23日(土曜日)港区で行われた、異業種つながり交流会からコラボが決まったリハビリ型デイサービス“レコードブック”と、児童発達支援センター(主に難聴児に対する支援を行う)“ゆうなぎ園”の2団体の取組み。

今回、レコードブックの奥村健所長を講師に迎えて、ゆうなぎ園児に体のバランス感覚や、空間認知能力を鍛えるための体操の授業を行うということで参加させていただき、その後レコードブックの奥村健所長とゆうなぎ園の岩元康園長にお話を伺いました。

 

「言葉は魔法」!子どもたちへの声かけの重要性

体操が始まる前に、レコードブックの奥村所長は子どもたちに対して、体操の「ルール」を1つ1つしっかりと説明しました。体操中に集中力が切れて子どもたちが自由に動いたり、指示が通らなくなりそうな時に、奥村所長が「ルール」と言うだけで、子ども達はまるで魔法にかかったかのように、先ほどの「ルール」の説明を思い出し、自分自身で行動しました。奥村所長はレコードブックで働く前は保育士をしていたこともあり、年齢関係なく子どもたちは言葉の選び方、言葉のかけ方1つで、しっかりと意図を理解することを経験上、知っていました。体操のプログラムには、親子一緒に行うものもあり、中には大人でも苦戦するものがありました。ゆうなぎ園の岩元園長は「子どもができないところを見てナーバスになるのではなく、子どもと一緒にやって、難しさを知り同じ目線に立つことが必要。今回、親子が同じ目線で取り組めたのが良かった。」と言いました。

 

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一緒に港区を活気ある町にしていくために

レコードブックの奥村所長の目標は、港区で福祉活動をしている事業所同士が一緒に色々なことに取り組むことで、お互い顔見知りになり、すれ違うだけでも挨拶や世間話ができたり、「あの施設は○○さんが働いてる」と知ることができるようになることです。これらが実現できれば町の雰囲気、住みやすさも変わってくるのではないかと考えているため、3月の異業種つながり交流会において、港区で様々な活動をしている団体・企業と出会えたことは「非常に嬉しかった。」と、奥村所長は言いました。

今後の取組についてお聞きすると、ゆうなぎ園の岩元園長は、「夏休みになると子どもたちの兄弟が遊びに来るので、集団支援の時には、また奥村所長に体操の指導に来ていただきたい」と言い、それに対しレコードブックの奥村所長は、「夏休みには子どもたちをデイサービスに招いて、お年寄りと一緒に体操するのはどうでしょうか?」と、提案しました。

このように、コラボが定期的に様々な形で実現すると、できることが増え、港区が活気づいて町全体の雰囲気も変わっていくことでしょう。今後の活動・コラボにも期待したいですね。

(記事作成:大阪市社会福祉協議会)