市民活動ワクワクレポート内容
5月15日(日)に生野区民センターで「歩く」と言うことを様々な視点からアプローチするイベントを開催。
これは健康で100歳まで歩ける「カラダづくり」と、人と人がつながりココロ豊かに過ごせる「まちづくり」への取り組みだ。地域における高齢化、コロナ禍によるディスタンスへのアプローチになっている。
イベント詳細ページはこちら(動画あり)
https://www.facebook.com/groups/452130002800318
このイベントには「医療技術」を教える大学教授(帝京大学・佐藤真治先生)、地域医療を支えるドクター(内科医・小林知加子先生)、正しい歩き方を広める健康運動指導士(土井龍雄先生)、そして佐藤先生の「教え子」の理学療法士・院生・ゼミ学生が連携しスタッフをつとめた。シミポタ運営事務局も「地元まち歩き案内人」として企画段階から参加した。
「歩く」をキーワードに学問的に、医学的に、はたまた運動指導の観点から、さらにはまち歩きの視点から!参加者とスタッフが一体となって「歩き」「学び」「語り合った」。
このプロジェクトを主催運営し協働の旗を振ったのは30代の「お寺の住職」だ!
石原住職のいるお寺はこんな雰囲気だ。
ある日、近所の小学生が訪ねてきて住職に「学校での悩み」を打ち明けたり、仕事でお寺に立ち寄った女性が改めて休みの日に訪れて健康について話したり・・・
古くからお寺は「老若男女を問わず誰もが自由に行き来できる共有地(コモンズ)」であったとの考えから「オープンな場」となっている。それだけでなく「100歳まで歩いて通えるお寺プロジェクト」として「ココカラ相談所」「ココカラYOGA」「まちの保健室(看護婦協会とともに)」など定期的なイベントでどんどん情報を発信し、お寺を開放しているのだ。このような「社会的処方をお寺から」との考えより実施されている数々の取組みは「人が集い交流する」という本来のお寺の役割を果たしたいという石原住職の想いで成り立っているのだ。
一方、「歩く」ことにこだわるのは、住職自身の体験がもとになっている。10代から修行に入り、お勤めとして正座して読経してきたが、30代にそれが原因で腰を悪くし「歩くこと」「筋肉を適切に鍛えること」の大事さを知った!という「嘘のような本当の話」。
そんな石原住職の想いを、以前からつながりのあった友人たちに相談。そこに集ったのが今回のイベントのメンバーたちであり、1年間の準備を経て実施したのだ。
【イベント参加者の声】
「正しく効果的に歩くことの必要性はもちろんですが、その他にもココロに響く学びが沢山ありました」
「正しい歩き方を学んで、皆で歩いた生野のまちの再発見!とてもとても楽しかった!」
「お寺でやっている他のイベントにも是非参加したいし、引き続き皆さんと交流したい!」
参加者の満足度は高く、何より関わった石原住職をはじめ、スタッフの意気と充実感が高い。そんな熱い思いに支えられ、このイベントの成功を糧にさらに「歩み」は続く。
誰もが、健康で、楽しく、ココロ、カラダ、豊かに生きていけるまちにするために!
取材・記事作成:シミポタ運営事務局(株式会社コリアジャパンセンター)