市民活動ワクワクレポート内容
今回の主人公・坂ノ下さんとの出会いは「ラウンドテーブルよどがわ育成編」(5月12日・オンライン開催)。
「淀川」の地域資源を活かしてまちを活性化していこう!との話の中で「OpenStreetMap」を活用した実践例を紹介されていました(活動主体の「諸国・浪漫」さんはその後ポータルサイトにすぐに団体登録。団体の活動目的は「自分たちで地域情報を記録・発信する文化を定着させていく」ことです)。

【イベント当日の「OpenStreetMap」とは?諸国・浪漫の説明資料より抜粋】
そもそも「OpenStreetMap」とは?
誰もが自由に利用でき、なおかつ編集機能のある世界地図を作る共同作業プロジェクト。
2004年に英国から始まり、日本では2008年頃から知られるようになりました。身近なところでは町中でモンスターをゲットする、ブームとなったあのゲームの地図!あれはこのデータベースを活用しています。
そんな「誰もが」編集し自由に使えるデータベースを使い、オリジナルの地図として活用したり、活動の記録を残していくこと。これは「市民活動」において大切な課題ではないか!と気づかせていただきました。
ラウンドテーブルがきっかけで「OpenStreetMap」をはじめとする「オープンデータに触れてもらい学ぶ機会を作ろう!」と「諸国・浪漫」さんと話が盛り上がり、お声がけを始めるとこの企画のために!と続々と協力者が現れました。
・大阪のまち歩きのプロガイド「たけちゃん」 実際にまちを歩いてマッピングするのに「案内人」を買って出てくれました。
・Code For OSAKA 記事・地図の作成を講師とともにサポート
・まちライブラリー@もりのみやキューズモール イベント会場のご提供
・島之内図書館 書き込み作業には資料が必要!
皆さんのご協力に感謝します。
【座学のプレイベント。素敵な本に囲まれて説明する「諸国・浪漫」坂ノ下さん】まず8月21日に座学の「プレイベント」を開催(15名参加)
「OpenStreetMap」について「その成り立ちと意義」からじっくり学びました!
参加者たちは「OpenStreetMap」を通して情報を共有することの「豊かさ」を感じ、その「豊かさ」を広げていこうとする試みであることを知ります。
『これは深いぞ!楽しみだ!ほんとに自分でできるのか?ワクワクします!』との声が上がります。
このプレイベントの座学を受け、実際に書き込み作業する9月のセミナー当日では「Wikipedia(誰でも編集できるフリー百科事典)」の書き込みも体験することにしました。
迎えた9月10日は快晴!まち歩き日和!
「まち歩き+書き込み」の本番には15人の定員を超えて17名の参加で行われました!
〈当日のスケジュール〉

【大阪城オススメ撮影スポットで記念撮影(案内人は「たけちゃん」後列真ん中)】
13:30 地下鉄中央線谷町四丁目駅9番出口集合。挨拶、諸注意、まち歩きのコツを説明
13:45~15:00 まち歩き(大手門、天守閣広場、豊国神社)
15:00 まちライブラリー@もりのみやキューズモール到着
15:00~15:30
WikipediaとOpenStreetMapの概要説明
15:30~16:50 記事執筆、写真掲載、地図編集(チーム分けて作業)
16:50~17:00 成果発表
残暑厳しい中、たけちゃんの「へーほー」なツアーで楽しみながら
WikipediaとOpenStreetMapに書き込む「ネタ」を探します!!
あれも、これも!いっぱいあるぞ!
まちライブラリー@もりのみやキューズモールに到着し、説明とサポートを受け早速作業開始!Code For OSAKAメンバーもサポートしてくれます。簡単!面白い!時間が足りない(笑)
シミポタスタッフも
「大阪城天守閣」のWikipediaに新たに「イベント情報」を書き足せました!その際に「まちライブラリー@もりのみやキューズモール」と「島之内図書館」からお借りした書籍を使って情報を確認し「参考文献」を明記します!
また、現地調査して仕入れたネタをOpenStreetMapに新たに書き込んだり、情報を修正したり。ほんの数十分でどんどんできるようになります!

【実際に書き込んだMAP 天守閣広場のイチョウの周りの「ベンチ」をマッピング!】
『世界デビュー!おめでとうございます!』と主催「諸国・浪漫」の坂ノ下さん。
教えていただくと簡単でちょっと拍子抜け、でも誇らしい気持ちもあります。なぜなら、
この一つひとつの作業が「アーカイブ」となるからです。
それ積み重ねが「基本情報」として誰もが自由にシェアできる世界(利便性)をめざしていくのがオープンデータであり
「情報を残していくこと」
「情報を更新すること」
「情報を共有していくこと」
この3つがそろって初めて「活用」につながるのだと学びました。
市民活動を進める人も、地域で活性化を担う人も
地域資源を再発見し記録に残し
次の活用に「わくわく感」を持たせてくれる!
「まち歩き」×「オープンデータ」
ぜひおすすめします。
- まち歩きの「たけちゃん」
『歩くだけで新たな発見がある。それをこうして残していけるのは素敵なことだし、さらにまちの魅力を発見していきましょう』
シュートバージョンとはいえ!さすがの語りと視点の面白さ!あっという間の(まち歩き)90分でした。
- まちライブラリースタッフ
『ここは本を通じてコミュニケーションしていく場。このようにオープンデータでコミュニティがつながり広がるのは、とても親和性を感じます』
そうですよね!「本」こそ『元祖オープンデータ』であり、誰もが「本を開いて」その世界を共有し活かせるのですから。
- セミナー参加者
『とても刺激的な体験。これはいろんなことに応用できますね。ぜひうちの地域でもやりたい!』
と早速、次のオファーの話も!
そういえば最初にこのイベントのきっかけともなった「ラウンドテーブルよどがわ」を通じ、淀川区とそれ以外の区でも同様の学びの場の開催が進んでいるのだとか。
『10月も関連イベントが決まりました!』と坂ノ下さん。
皆さんのところでも「オープンデータに触れてみませんか?」
きっとあなたの活動にも活かされるよう答えてくれます!