市民活動ワクワクレポート内容

【「地域支援組織が語る!リアルな地域課題をどう解決するか?」とは?】

令和4年9月16日、大阪市都島区、NTT西日本敷地内にあるQUINTBRIDGE(クイントブリッジ)にて、掲題のイベントが、大阪市市民局の連携協働創出事業(ハイパーセミナー)としてシミポタ運営事務局主催で開催された。
現地で計28名、オンラインで13名が参加し、ビジネスパーソン・地域の会長・市内他区の支援組織ほか、豊かな顔ぶれが集った夜となった。
QUINTBRIDGEがある「都島区」とその隣の「城東区」で「まちづくりセンター(地域支援組織)」 のセンター長を務めるお2人をお招きし、両区で地域活動協議会の自律支援を行っている中での話題を提供いただいた。
リアルな地域支援の現場では何ができて何ができないのか!という話を受け、それに対し「事業共創」の観点でどんなアイデアが生まれるのか?そのためのミートアップ(出会い・交流)を行い話し合う白熱した2時間だった。

 

【QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)とは?】

セミナー冒頭、まずはQUINTBRIDGE運営の九谷さんより施設の紹介を受ける。
『QUINTBRIDGEは、NTT西日本のオープンイノベーション施設として今年3月にオープンしました。ここで実現したいことは①事業共創、②人材育成、③地域貢献の3つです』(要約)と。

まさに、地域コミュニティと企業・ビジネスパーソンが交流する
「他流試合」の場
として、これ以上の場所はない。

【リアルな地域課題とは!?】

この夜に行われた内容は、大きく分けて2つ。前半は都島区・城東区の「まちづくりセンター(地域支援組織)」に従事する中田さん(都島区)・平川さん(城東区)による、地域支援者としてのお話。

リアルな地域活動について、そしてそれを支援する立場について、その課題やグッドプラクティスを スライドで丁寧にご説明くださいました。
普段、地域とつながりの少ないビジネスパーソンにとっては、生活の身近にある話なのに新しく知ることばかりで、目から鱗だったとのこと。
また、普段、地域活動に勤しんでいる方々も、勉強になることは多く
「有償ボランティアの会について」
「担い手不足の問題、若い人・新しい人にどう参加してもらうのか」
「持続可能な地域づくりの一環として実施しているペットボトル回収(『新たなペットボトル回収・リサイクルシステム』) をどう普及させるのか(城東区は全地域で実施済み)」
「地域との『共創』について」
など、興味深く参考になる話題が盛りだくさんだった。

【ミートアップ と深掘り!】

後半は、普段話したことない人同士で同じグループになるよう 3,4人のチームに 分かれてもらいミートアップ。
自己紹介の後、前半の話を受けての感想や疑問、課題の深掘りとそこから出た解決に向けての提案について各チームで話してもらいシェアし合った。
ジャンルが異なる活動者の「他流試合」の始まりである。

「アクションを提案する前に、その提案プロセスもデザインしよう」
「地域とつながりのない人たちへのアプローチについて」
「お金と時間の価値、それに伴う責任について」
「異者が交わることにより、自身でも気づいてなかった得意が見つかるのでは?」
「企画段階からビジネス側の人に参画してもらおう」
「プロボノをの活用しよう」
などの意見が各グループから上がった。
どれも本質的かつ次のアクションにつながる目の前の内容である 。

地域活動とは縁のなかった活動者だからこその視点・アイデアなど
「こんなやり方はどうでしょう?」
「これは僕たちはこうしていますが?」
と他流試合ならではの意見が出て、新しいコラボが生まれる予感があふれている。

※この模様はオンラインで配信もされ、オンライン参加者からも意見をいただいた。

【つながりが生む「共創」】

都島区と城東区の2つの地域の話を聞いて、 同じ大阪市内にあり隣同士にある地域なのに、大きな違いがあり、人と場所が違えば、地域活動や文化が違うのは驚きであった。
ただ、本質的な課題は両地域とも同じものを抱えていたのも事実である。
このハイパーセミナーでのつながりが「共創」のきっかけとなり、地域課題の解決に導くことが出来れば これ以上の喜びはない。
何よりも話題提供いただいた「まちづくりセンター」のような現場の「中間支援組織」が注目され、その役割と重要性が知られていくことが望みである。
今回取り上げた2区だけではなく、他の区でもテーマを決め、ここで「他流試合」を実施していく予定だ。興味を持っていただいたあなたにも参加してほしい。

【この取り組みの連絡先】

城東区まちづくりセンター

都島区まちづくりセンター

主催:シミポタ運営事務局

05010287150 shimipota@gmail.com