市民活動ワクワクレポート内容
【「コト」セミナー「地域支援組織が語る!② マルチパートナーシップ(連携協働)の課題と可能性」とは?】
令和4年12月6日、大阪市都島区、NTT西日本敷地内にあるQUINTBRIDGE(クイントブリッジ)にて、市民局の連携協働創出の事業(ハイパーセミナー)としてシミポタ運営事務局主催で行われたこのイベント。前回(令和4年9月16日)の「地域支援組織が語る!リアルな地域課題をどう解決するか?」が好評であったため「地域支援組織が語る!」シリーズの第2回として開催した。
現地で計19名、オンラインで12名が参加し、ビジネスパーソン・他地域の支援組織ほか、登壇者を含め様々な立場の人たちが集った夜となった。
今回は「東淀川区」「中央区」「西淀川区」の各区において、地域支援を行っている方々をお招きし、 マルチパートナーシップ(連携協働)の課題と可能性について、特に「地域と企業」「地域と大学」という観点から話題提供をいただき、それらを受け、立場を越えたつながりを生む秘訣とは?そして、つながりから生まれる可能性について、あらゆる「つながり」を生む人たちがミートアップを行い、話し合う、白熱した2時間だった。
【QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)とは?】
セミナー冒頭、まずはQUINTBRIDGE運営の九谷さんより施設の紹介を受ける。
「QUINTBRIDGEは、NTT西日本のオープンイノベーション施設として今年3月にオープンしました。」
ここで実現したいことは3つ。①事業共創、②人材育成、③地域貢献。まさに、地域コミュニティと企業・ビジネスパーソンが交流する「他流試合」の場として、これ以上の場所はない。
【「マルチパートナーシップ(連携協働)の課題と可能性」とは?】
前回の「地域支援組織が語る〜」と同じく、前半は、登壇者による話題提供からスタート。
今回の登壇者は、東淀川区地域づくりアドバイザーの土井聡さん、森川寛之さん、そして、中央区と西淀川区のまちづくりセンターを担う街角企画 山本一馬さんの2組計3名からお話を伺った。
どちらもまずは、地域の特色や、地域支援の立場・内容、地域活動協議会についてなど、基本となることをわかりやすく丁寧に説明 し、その後に、具体的なマルチパートナーシップ(連携協働)の事例を多数紹介くださいました。
大学生が地域で教えるスマホLINE講座や、スーパーマーケットでの地域の子育て支援情報の掲示、工務店からでた廃材を利用した就労支援施設での積み木作成 、楽器店と連携してのコンサートや、企業参加の地域運動会やもちつきなどなど 、枚挙にいとまがない。参考になる具体事例ばかり。
【ミートアップ と深掘り!】
後半は、普段、話しをしたことがない人同士が集まるよう3~4人のチームに分かれてもらい ミートアップとグループトーク。
自己紹介の後、 前半の話を受けての感想や疑問、マルチパートナーシップ(連携協働)の課題と可能性について各チームで話してもらい、シェアし合った。
あらためて「地域活動協議会とは?」と疑問が挙がったり、連携協働をカタチにするために声をかけていく順番や角を立てないように細かな調整を意識するなど、普段地域活動に関わりの少ないビジネス畑の方から 専門的な地域支援の疑問まで様々な話題が飛び交った。
また「区役所とまちづくりセンターでは 、地域支援をする立場の違いで、何が違うのか?」という質問は、この座組みならではだろう。
【「連携協働」の価値と可能性】
地域と企業、地域と大学。普段交わることのない人たちが交わることにより巻き起こる多数の化学反応がある。立場により得られるメリットは様々だ。その具体的な連携協働の事例をいくつも聞くと、そこにはかかわる方の思いが通っていることがわかり、たくさんの笑顔が生まれているだろうと想像できる。
そして、その交わりをつくる地域支援組織の必要性が話題に上がったことも特筆すべきだろう。これをきっかけに今日集った「中間支援」に関わるものが、情報を共有し、交流する場の大切さを再認識。参加いただいたビジネスパーソンも含めた集い(後日「自主勉強会」が開催された)へとつながっていく。
普段は違う立場にいる方々が集ったこの回も、それぞれに何かの化学反応が起き、何かを持ち帰ってもらえたのではないか。 このような交流の機会を持てるのも、畑違いの人々が集まることができるこの「QUINTBRIDGE」という場があってこそ。これからも、この場を利用して、新たな化学反応が生まれるきっかけを作っていきたい。
【この取り組みの連絡先】
主催:シミポタ運営事務局
05010287150 shimipota@gmail.com