市民活動ワクワクレポート内容
- ハイパーセミナー開催のきっかけ●
2022年7月に東淀川区役所を訪れた際に、地域づくりアドバイザーの森川さん、土井さんから聞いて印象に残った言葉が2つありました。
「大道南地域の事例は先進的なことではなく、どこでも起こり得ること。川上会長を中心に地域の皆様で乗り越えたということを多くの方に知っていただき、これからの地域の居場所の未来への気付きのひとつになれば嬉しい」
「地域を越えた繋がりや情報共有を活発に出来るようになれば、他の地域との違いを知ることで自分たちの地域課題は見えてくる」
このように言われていたことが強烈に頭に残り、地域の居場所を考えることと、他地域の事例を知ることを掛け合わせられないかと考えて、大道南の事例を中心に他地域の事例もいくつか集めたハイパーセミナーを開催することにしました。
- 開催に向けて●
リアルセミナー、リアルとオンラインのハイブリッドセミナーなど開催形態をどうしようかと考えた結果、事例を提供する関係者だけで事前に収録を行い、その様子を編集した上で動画にして希望者にURLを配布し、動画を見ていただいた上で各々話し合っていただく自走式のセミナーという形にしました。
今回事例提供をしていただいたのは、生野区の巽南まちづくり協議会、平野区のあかんのん安住荘、そして東淀川区の大道南地域活動協議会の方々です。
- 動画収録●
巽南まちづくり協議会のインタビュー動画は別撮りをしまして、2022年10月28日に大道南会館を収録会場として、あかんのん安住荘とリモートで繋ぎ、それぞれの事例を紹介しながら感じたことを話し合ったり、今後について連携出来るところを共有する時間となりました。
巽南まちづくり協議会の事例は会館が老朽化してきた為、建て替えを行うということでした。
最初は補強をするか建て替えをするか迷われましたが、補強をするにしてもお金がかかるということで、思い切って建て替えをしようと決断されました。
建て替えの期間中に生野区内の他の会館を見学するツアーを計画されたり、他にも建て替え資金の面や、会館を使えない間の活動場所の確保など色々動かれていました。
あかんのん安住荘の事例は喜連北連合町会の中に老人憩いの家が2ヶ所あるということで、その実態を話していただきました。
「赤ちゃんからお年寄りまで利用していただける場所にする」をコンセプトに運営されているあかんのん安住荘ですが、畳敷きで安心感のある雰囲気で、80坪の庭があり、自分たちの居場所は自分たちで綺麗にするという想いから、植木の手入れや備品の交換を15名ほどの男性を中心に手入れをされているとのことでした。
大道南会館の事例は長雨で天井が崩落したことにより会館を使えなくなった時に、どのように乗り越えたのかということと、前任の事務員さんが辞められた際の後任の事務員さんとの出会い、100歳体操や防犯の青パトの後任を探すための動きなどを話していただきました。
挑戦することに関しては結果がどうであれ怒られないという安心感を持たれている川上会長と事務局長の豊福さんの関係性に、参加した皆さんは目を細められていました。
それぞれの地域の事例の中で共通する部分に共感したり、違う部分に驚きの声が上がったり、終始楽しい雰囲気で収録は進みました。
- ハイパーセミナーの開催●
2023年1月5日、12日に東淀川区役所にて区役所の地域担当職員の方に参加していただき動画を視聴して感想交換会という形でハイパーセミナーを開催しました。
両日ともに感想交換会は大変盛り上がり、違う課の方との交流が、今後の情報共有や連携に繋がるひとつのきっかけになったという声をいただきました。
感想交換会で出た感想
・人と人との繋がりの大切さ
・キーパーソンとなる人材の発掘の重要性
・他の区の情報を知ることが出来た
・出来るところから情報の開示をしていき、情報共有や連携をしていく
などなど挙げればキリがないほど感想が飛び交っていました。
その後東淀川区【地活協レーポート2月号】にも
この日の模様を掲載いただきました(ここをクリック)
この東淀川区で開催したハイパーセミナー以外にも、動画作成に関わっていただいた生野区・平野区ではそれぞれ視聴会&感想交換会などが行われ、「シミポタサイト」から視聴をお申込みいただき、動画は83回視聴(記事作成時現在・限定公開)されています。
- むすびに●
今回のハイパーセミナーをきっかけに、各地で起こる事例を共有し、未来に向けた話し合いを出来る場が増えていくことが地域の居場所を考えることに繋がり、それぞれの地域で暮らす人々の笑顔に繋がるのではないかと感じました。
- この取り組みの連絡先●