市民活動ワクワクレポート内容

令和5年3月22日~「ハイパーセミナー⑪」として

「てい談動画」を公開している。

てい談視聴

『もっと身近に!#まちぼうさい』

ハイパーセミナー⑪

ここでは「防災」という誰もが関心の高いテーマを「#まちぼうさい」とひらがなにした。

そこには、命を守る大事な「防災」の取り組みを

「もっと身近に」「親しみもって」「日常の中で」「皆が主役になって」

取り組めないか?そんな思いが込められている。
本格的な「中国料理」ではなく、
日常の中には「まちちゅうか(まち中華)」が浸透しているように。

動画では、3人の「女性」の防災の担い手が語り合っている。
ぜひご視聴いただき、感想をお届けいただきたい。
「#まちぼうさい」を広げていくために、
ご意見を受けて「続編」を企画している。お楽しみに。

 

令和5年4月9日

3人の語り手の一人、新東三国地域活動協議会
副会長 増田裕子さん(淀川区)の取り組みを見せていただいた。

その名も「避難所公開DAY」

4月9日に行われた「統一地方選挙等」の「投票日」に
「投票所(地元小学校)」で開催した。
このような投票所となる地元小学校は、災害時には避難所として使用される。
この日ここにやってくる方の多くが『投票所=避難所』なのだ。

【マンションに囲まれた中にある小学校。災害時に「在宅避難」も大きな選択肢ではあるが、では地域として初動を行う「地域災害対策本部」は誰がどこに開くのだろうか?】

 

新東三国地域では選挙の投票日に合わせて避難所の備蓄品や災害時の対応に関する展示を行っている。「地域」に関しては「地域避難所開設キット」がマニュアルとともに学校の入り口に常設されており、「最初にたどり着いた人」がこれで初動を開始できるようにしている。

もちろん地域の担い手が普段の訓練は行っているが「誰もができるように」工夫されているのだ。

 

今回は非常時の「トイレ」について、簡易のトイレや用を足したあとの処理の方法(凝固剤の性能)なども実際に紹介。その他「LED充電ライト」なども身近に見ることができる。

さらには「社会福祉協議会」「災害ボランティアセンター」の協力も得て、
いざという時の「ボランティア」は誰が?どこで?どうやって?実施しているかを展示で紹介。

見学された方にアンケートも行っている。
その結果は「新東三国地域」の発信をご覧いただきたい。→こちら

 

この日は「投票日」。投票所となっている体育館の真横で行われるこの取り組みに、多くの方が足を止めて見入っていた。その様子を、地域の自主防災組織のメンバーが緩やかに見守っている。

投票日に「避難所公開DAY」を実施することの苦労を増田さんに伺うと、

「ここにあるものを出してきて並べるだけ。ある意味、本当に簡単なんですよ。これこそ身近な#まちぼうさい!ですね」と。さらに

「それから、避難所公開DAYを投票日にする狙いの一つに、私たち、自主防災組織のメンバーの顔をなんとなく覚えてもらえるのも良いかなと思っています。災害が起きた時、声をかけてもらいたいなと思うからです。
投票所の管理者は自主防災組織の長である可能性が高いことも実は皆さんご存知ないんじゃないかなと思うんです。投票所に行かれた時にそんな視点で管理者の方をご覧になっても良いように思います。」と意義を話してくださった。

 

実施するための工夫や現場での工夫を理解するには、やはり実際に足を運び、この目で見て、話を聞くことが何より貴重だ。高いモチベーションがそこにある。実施への工夫は「地域性」があり、現場によって違う、ということもよくわかる。皆さんの地域では、同じような取り組みが可能だろうか?

もう一度書いてみる『投票所=避難所』
大阪市内の多くがそうなっている。しかし、言われてみてハッと気づいたのは筆者だけだろうか?

「あまり意識していない」「いざという時、実際にどうするの?」
と感じる方が多いのではないだろうか。

 

選挙は日常ではないが、学校のある風景は日常。
その場は「投票所」にもなるし「避難所」にもなるのだ。
災害は日常であってほしくないが、それに対する備えは日常であるべきだ。
この取り組みはそんな「気づき」を与えてくれる。
「もっと身近に!#まちぼうさい」
ご一緒に考えて日常に根付いた行動に変えていきませんか?

動画はいつでもご覧いただけます

てい談視聴『もっと身近に!#まちぼうさい』ハイパーセミナー⑪

 

  • 「避難所開設DAY」については

新東三国地域活動協議会

  • ハイパーセミナー動画については

シミポタ運営事務局