市民活動ワクワクレポート内容
「まちごと万博EXPOいくの」の取り組みの一つとして、
6月から10月にかけて【国際紅白歌合戦 in IKUNO】が、生野区内の各所で開催されました。
国際紅白歌合戦とは?
【国際紅白歌合戦】は、【国際紅白歌合戦実行委員会】が主催する、
日本人が外国語で、外国人が日本語で歌うことで国際交流と相互理解を深める歌のイベントです。
発起人は「宮崎計実」さん。
長年の活動を通じて多くの人々を巻き込み、
大阪・関西万博の「フェスティバル・ステーション」でも開催されるなど、全国に広がりを見せています。
生野区での開催のきっかけ
現在、生野区には約80ヵ国の外国人が暮らしています。
多文化が共生するこのまちは、「国際紅白歌合戦」のコンセプトと深く響き合う地域。
その思いから【国際紅白歌合戦実行委員会】の許可を得て、
オマージュ企画【国際紅白歌合戦 in IKUNO】を生野区が主催として開催しました。
行政主催としての開催は今回が初めて。
発起人の宮崎さんは、
「国際紅白歌合戦が地域に根付く第一歩となりました。」
と、喜びを語りました。
区内各地で予選を開催
生野区といえばコリアタウンが有名ですが、
その他にも魅力的な場所がたくさんあります。
その魅力を知ってもらう機会として、予選はさまざまな会場で実施されました。
6月予選:生野銀座商店街 【どりー夢館】

7月予選:巽東 【Café & Goods B.S.C】

8月予選:小路東 金光藤蔭高等学校

9月予選:桃谷 【いくのパーク】

MCは8月を除き、生野区住みます芸人【ムジンゾウ】が担当し、
笑いとトークで会場を盛り上げました。

決勝大会で響いた多彩な歌声
各予選から選抜された12名のファイナリストは、
アメリカ、ベトナム、ネパール、シンガポール、台湾、韓国、日本など、実に多彩な国々の出身。
10月5日(日)、【まちごと万博EXPOいくのファイナル】のステージで開催された決勝大会では、
参加者それぞれが心を込めた歌声とパフォーマンスを披露しました。
会場には【金光藤蔭高等学校】の生徒が描いた決勝参加者の似顔絵も展示され、
ちょっとした写真スポットとして人気を集めました。

歌がつなぐ“共生”の輪
「歌合戦」という形式ながら、
歌い終えた参加者が舞台裏でハイタッチや拍手を交わす姿が印象的でした。
国籍や言葉を越えて応援し合うその姿は、まさにこのイベントの象徴。
さらに、レッドカーペットを歩く出演者の姿は華やかで、
フィナーレでは大阪・関西万博のテーマソングを全員で合唱。
その光景は、まるで“共生社会の未来”を映し出しているかのようでした。

【国際紅白歌合戦 in IKUNO】は、
音楽を通じて人と人をつなぐ新しい国際交流の形。
これからも、このまちから生まれる出会いと笑顔の輪が広がっていく姿を追っていきたいと思います。
取材・記事作成:シミポタ運営事務局