みんなの活動報告内容

みんなの活動報告

~NPO法人輪母ネットワークへの派遣レポート~

輪母ネットワークは、「障がい者を地域で育てる」を目的として障害のある子どもを持つ母親たちによって2006年に大阪市内で発足しました。現在は母親だけでなく父親、祖父母、きょうだい、当事者やそのパートナーなど、様々な立場でこれまで100家族以上が会員として参加されています。

発達障害・知的障害・精神障害・重度心身障害・医療的ケア・難病など、輪母ネットワークの会員家族が抱える障害や事情は様々ですが、『障害のある子どもと大人とその家族が、地域で子育てしやすく過ごしやすい環境になること』、それが皆様の共通の願いです。

認定NPOを申請するこの機会に、寄付型団体として今後の資金計画と会計処理について総合的に見直しをしたい。また、現在は全員がボランティアであるが、将来的に事務スタッフ雇用の可能性も考えて団体の運営計画を作りたいと、スタッフのディスカッションにアドバイスをお願いしたいと地域公共人材に依頼がありました。

 

【派遣概要】

派遣先団体 NPO法人輪母ネットワーク

派遣人材  リーダー:林 久善氏、メンバー:金 志煥氏、栗田 佳典

派遣回数  5回

支援内容  法人格、資金計画、事務スタッフなど団体の組織運営などについて改めて総合的に見直し、運営計画をつくるためのディスカッションについてのアドバイス。

 

初回ヒアリング(令和6年9月5日)

団体のメンバー4名から現状認識などを聴取し、課題について整理することにより、今回の派遣の到達点・ステップ・スケジュールが決まりました。

 

第1回派遣(令和6年10月10日)

組織のありたい像を考えるため、付箋を使用して意見を出し合いました。人材から、メンバーの思いを引き出す問いを投げかけながら、深掘りをした結果、『居場所である』というキーワードなど、ありたい像について議論を深め理事間の共通認識を確認できました。

 

第2回派遣(令和6年11月21日)

 前回抽出されたキーワードを振り返りながら、団体のミッション(使命・目的)について「輪母ネットワークは、なぜ活動しているのか? なぜ存在しているのか?」という観点から話し合いを行い、さらに、団体のあるべき姿(ビジョン:中長期的目標)について意見交換を行いました。団体の活動を深掘りすることで、保護者の居場所であるという大きな活動の柱があることを確認できました。

 

第3回派遣(令和7年1月16日)

前回の意見交換を踏まえて、保護者の居場所と生きづらさがある方の居場所&社会の入り口、事業と事務作業との仕分けなどを協議し、団体の活動に関わるステークホルダーについて全体像を取り纏めました。これにより改めて団体のコアの活動である居場所についての意見交換ができました。また、コア業務とノンコア業務の仕分けと優先順位、事務員の雇用の要否などは、理事メンバーの意見交換が必要であることも確認できました。

 

第4回派遣(令和7年2月13日)

 組織運営をめぐる課題として、事務的な業務の外注化があり、現状と今後の展望、外注の事務量・料金の実例、会計関連のソフトウエアの事例、会計への専門的な事項をメンバー間で対話する際の話し合いの進行をサポートしました。

           

 

第5回派遣(令和7年3月13日)

方法・手段についてソフトから検討する観点から、ロジックモデル(事業設計図)のたたき台を提示しました。参加メンバーの対話が活発になるように留意しながらファシリテートするとともに、人材の専門性(公認会計士、NGO実践者)の観点からもコメントを挿入しながら対話を進めました。

代表が当面の活動内容と資金計画を示したことにより、各メンバーに安心感や納得感が生まれ、一体感につながりました。人材が有する専門的なアドバイスが有効に機能した派遣でした。

 

【派遣先団体のご感想】

自分たちでは難しかった合意形成が、人材という専門的な第三者の視点が入ったことで進みました。自分たちだけでひたすら走ってきた団体だったので、内側に入って助言をいただけたのは本当に良かったです。ありがとうございました。

 

あなたの団体のやりたいことを、わたしたち「地域公共人材」が応援します。

地域公共人材は、団体が抱える課題や困りごとの解決に向け、団体の思いに寄り添い支援を実施しています。私の団体も、こんな悩みを抱えている!何とかならないかな?と思われた方は、大阪市ホームページをぜひご覧ください。私の団体も派遣を受けたい!と思われた際は、大阪市市民局地域力担当地域連携グループまでお気軽にご相談ください。

 

このホームページをご覧になった感想をお寄せください。

ご意見・ご感想はこちら

自分たちも投稿してみる