みんなの活動報告内容
みなさんは「うっとこ」という子どもたちが作る地域情報誌をご存じでしょうか。
第3号を制作中という情報をお聞きしたので、取材に行って来ました。
場所は東住吉区の杭全にあるYOSIN学院さん。
アート造形と探究体験学習を組み合わせた、子どものための学習教室です。
・「うっとこ」について
YOSIN学院学院長の砂子賢太郎さんが、2023年から始めたプロジェクトが地域情報誌「うっとこ」です。
2023年の創刊号は東住吉区のみ、2024年の第2号は東住吉区と平野区の情報を掲載しています。
フリーペーパーとして、大阪市を中心に全国で配架されています。
現在(2025年6月時点)は、9月20日の発行に向けて第3号の制作中で、小学3年生~中学2年生の男女20名がこのプロジェクトに参加しています。
掲載するテーマは、「学ぶ」「食べる」「遊ぶ」「人」「アート」の5つ。
テーマに合わせていろいろな場所や人を取材されているそうです。
学ぶ・・・卸売市場や企業など(区長の取材も!)
食べる・・・飲食店(メニュー開発も!)
遊ぶ・・・博物館、長居公園、スタジアムなど
人・・・東住吉区や平野区にゆかりのある人へのインタビュー
アート・・・企業、若手俳優など
各号ごとに重点テーマがあり、第1号は「遊ぶ」、第2号は「食べる」で、現在制作中の第3号は「人」だそうです。
第3号には、笑福亭鶴瓶さんや俳優の澤井梨丘さんを取材した記事が掲載されるようです。
・編集・制作について
手作り感あふれる壁新聞みたいなイメージを持っていた私は取材に行ってビックリしました。
まず、取材や冊子制作の準備として、子どもたちはプロのエディター、デザイナー、ライター、カメラマン、イラストレーターからそれぞれのスキルを学びます。
何人かずつに分かれてお店や人を取材し、記事を書き、写真を撮り、文字デザインやイラストを描きます。
それらの素材をもとに砂子さんやデザイナーチームで調整、校正、印刷を行い、冊子になるそうです。
プロの指導や支援を受けて、子どもたちが作るの地域情報誌が「うっとこ」です。
・「うっとこ」制作の現場
この日は、砂子さんだけでなく、エディターさんがサポートとして付いていました。
日によっていろいろなスタッフがサポートに付くそうです。
砂子さんは、うっとこ制作の心構えとして4つのことを子どもたちに説明しておられました。
・せっきょく的に
・上手、へたはない
・自分に何ができるか
・アイデアを多く
その上で、文字をデザインする人、イラストを描く人、裏表紙に載せる地図を描く人など、誰が何を担当するかを決めていきます。
子どもたちの自主性に任せており、挙手制で自分のやりたいことを選ぶことができます。
みんな積極的に手を挙げていました。
複数の手が挙がる場合は、じゃんけんか話合いによって決められていました。
この日は、歴史的人物やアート作品と、子どもたちの写真のコラージュイラストを作っていました。
作ったイラストは第3号に載るそうなので、完成が楽しみです。
砂子さんは子どもたちから「リーダー」と呼ばれており、子どもたちからとても慕われていました。
とても良い関係ができているようです。
子どもたちにボケたり、ツッコミを入れたりしながら、笑いの絶えない素敵な空間でした。
子どもたちにとってすばらしい経験になりそうです。
・実際の取材の様子
後日、「うっとこ」の子どもたちが東住吉区の藤原鉄也区長を取材する様子を取材させていただきました。
この日参加した子どもたちは9人。 砂子さんは撮影係です。
それぞれが考えてきた質問をどんどん投げかけます。
質問は、仕事やプライベートに関することなど様々でした。
藤原区長は、質問に対して終始にこやかにお答えになっておられました。
とても和やかな雰囲気で、子どもたちは質問しやすかったと思います。
藤原区長と記念撮影をして取材終了です。
どんな質問や回答があったのかは「うっとこ第3号」をお楽しみに~。
・最後に
第3号は7,000部の印刷を目指しておられるそうです。
印刷費用を捻出するために、2025年7月11日までクラウドファンディングを実施中です。
https://yosin.sakura.ne.jp/kyousan.html
また、「うっとこ」の配架に協力いただける店舗や企業などを募集しているそうです。
「うっとこ」についての詳細はこちらをご参照ください。
今回の取材は、東住吉区の「じょいなす☆なっぴー」のオンラインミーティングに参加したことで実現しました。
じょいなす☆なっぴーの皆さまのご協力に感謝申し上げます。
シミポタおじさん
尾谷伸也