みんなの活動報告内容
「あべてんBOSAIスイッチ」は、あべの・天王寺の商業施設等で開催されている防災イベントで、今回(2025年9年13日)が第3回目になります。
主催の「あべてん防災コンソーシアム」は、あべのハルカス近鉄本店を中心とした、あべの・天王寺で防災の課題解決に取り組む団体や企業で構成されており、防災月間である 9 月に合わせて「あべてんBOSAIスイッチ」を開催しているそうです。
開催当初は、あべのハルカス近鉄本店、あべのキューズモール、Hoopの3つの会場でスタートしたそうですが、第2回で天王寺MIOが加わり、今回てんしばも加わり、5つの会場での開催となりました。
任意団体、地域活動協議会、町会、学校、企業、区役所、自衛隊、気象台など、様々な団体が参加され、展示やワークショップを行われていました。
いくつかのブースについてご紹介します。
●金塚連合振興町会
長周期地震振動の啓発とマンホールトイレの紹介。
金塚地域は高層マンションの多い地域だそうで、地震が来た時に部屋が揺れて家具などが床をすべる可能性があるので、ストッパーなどで動かないようにすることを啓発されていました。
地域の特性に応じた地震への対策が必要ですね。
マンホールトイレは大阪市の主要な公園に設置されており、災害時などにマンホールを開けて便を流すことができます。
「あべてんBOSAIスイッチ」の取り組みについて、金塚連合の三雲会長にお話をお聞きし、
・「あべてんBOSAIスイッチ」のスイッチは、防災意識を高めるためのスイッチ(を押す)という意味であること
・あべの・天王寺は災害発生時に帰宅困難者が多く出る可能性があるので、商業施設や企業の役割について考えておく必要があること
・防災は、住民や団体や企業が顔見知りの関係になっておくこと(日ごろのコミュニケーション)が大切であること
を教えていただきました。
●阿倍野区丸山地区(共一南町会)
こちらの町会では、発災時の安否確認の件数を減らすために、家の前に黄色いリボンを掲げる近助防災訓練を年3回行っています。
ブースでは、「黄色いリボン大作戦」というタイトルの紙芝居を使って、黄色いリボンの啓発活動を行っておられました。
桃山学院大学の学生ボランティアが紙芝居スタッフとして協力していました。
この紙芝居は、脚本と絵を全て町会員が作り上げたものだそうです。 特に絵は、町会員がAIを駆使しながら、台本とすり合わせ、苦労して作られたそうです。
・あらいぐま大阪
毎週日曜日に阿倍野区で写真洗浄を行っている団体です。写真洗浄は水害などで汚れてしまった写真をキレイにする活動です。
写真の肝心な部分を消してしまわないように配慮しながら、アルコールを使って慎重に拭く作業を体験できます。
追手門学院大学のボランティアの皆さんもスタッフとして参加され、写真洗浄について参加者に説明されていました。
写真洗浄に熱い思いを持っている学生さんが、仲間の学生に声をかけて写真洗浄に参加しているそうです。
●株式会社糸縁
ナノミストを使ったテントサウナのようなお風呂の展示です。
コップ1杯程度の少量の水で入浴が可能だそうです。
テントの中に手を入れてみても肌に水適が付かずサラっとしているのですが、中に入ると汗が出てさっぱりするそうです。
元々は介護や美容用品として使われていたそうですが、少量の水と100Vの電源で使用できるため、災害時の簡易入浴用に、行政からの問合せが増えているそうです。
●無印良品
防災グッズの展示と防災スリッパのお試し会をされていました。
防災スリッパは軽いのに底がしっかりと固く、災害発生時にスリッパのまま外に出て歩いても大丈夫だそうです。
私は足つぼマットに素足のまま乗ると悶絶するのですが、このスリッパを履くと大丈夫でした。
無印良品では防災グッズの取り扱いをされているそうで、店舗によっては防災グッズコーナーもあるそうです。
●大阪管区気象台
気象庁のマスコットキャラクターは「はれるん」と「ぼるけん」(火山防災マスコットキャラクター)だそうです。
●あべてんBOSAIスイッチを取材して
様々な年代の方、地元住民や団体や企業や行政など様々な立場の方が参加・連携して防災の啓発に取り組むことの大切さを学ぶことのできる素晴らしいイベントでした。
特に、大阪教育大学付属天王寺小の3年生が汗をかきながら、自分たちの防災の取り組みを紹介するチラシを一生懸命配っている姿がとても感動的でした。
出展者の皆様、参加された皆様、お疲れさまでした。
シミポタおじさん
尾谷伸也(ペーパー防災士)
























