企業×市民活動 コラボのススメ内容

大阪市生野区南巽に本社を置く荒木産業株式会社(以下、「荒木産業」という)が開催してきた「復興応援ライブ」も、今年で8回目を迎えました。この「復興応援ライブ」は、ライブを楽しむために集まった住民の方からの義援金や、会場での飲食物の売り上げを、被災地へ寄付する目的で開催されています。東日本大震災のチャリティーイベントとして始まり、その後も「熊本の震災」など、新たに災害が起こった地域へ寄付を行っています。今回、「復興応援ライブ」の会場としても使われている荒木産業本社で、代表取締役の荒木健治さんと、取締役のサポートをされている尾崎光男さんにお話を伺いました。

 荒木さん本人

荒木産業(株) 代表取締役の荒木さん

 

住民や中学校の協力で実現できた手作りの「復興応援ライブ」!

第1回目は東日本大震災の翌年の3月11日(日)に、何とか東北を応援したいという思いから行いました。『「阪神大震災はお手伝いできたのですが、東北は遠すぎてお手伝いすることができない。せめて、一年目はチャリティーイベントでもと考えたのですが、当時は様々なことを自粛する雰囲気があったので、正直迷いました。でも、大阪から元気を発信したいという強い気持ちから実施しました。」と開催当時の思いを話していただきました。』また、「準備も手さぐり状態で、色々な人に助けていただきました。特に、新巽中学校の吹奏楽部の皆さんには、たまたま中学校内で行われた演奏会を聴きにいき、復興応援ライブの話を先生にしたのがきっかけで、第2回より参加いただきました。このことは、復興応援ライブを続けていくうえで、大きな力となりました。」とも語られました。この「復興応援ライブ」には、地域の方をはじめ様々な方が参加し、そのジャンルもハーモニカや尺八の演奏からロックバンド、さらにはハワイアンと、多種多様です。8回目まで続けてこられたのは、企業と地域住民とが一体となって作り上げたチャリティーイベントだからこそではないかと感じました。

3枚目

東日本大震災のあの日の思いを次世代へ!

今年の5月18日(土)に行われた「復興応援ライブ」は、「今までのライブの中で、特別なものになりました」と、荒木さんは語られます。毎年参加いただいている新巽中学校の吹奏楽部が参加できなくなりましたが、生野区役所の紹介で巽小学校の合唱部の皆さんに参加していただく事ができました。児童の中には、ちょうど震災の年に生まれた子どもたちも参加していました。荒木さんは「震災を知らない子どもたちも、何のためのライブかを理解し、震災のことを知ってくれたらうれしい。次世代へ震災の記憶がつないでいける」と、語られました。また、あるテレビの番組で“震災の日の星空が美しく、被災した人たちの様々な夜空への思いがある”ことを知って、「今年はみんなで歌おう」と、荒木さんを先頭に坂本九さんのヒット曲「見上げてごらん夜の星を」を社員、そして会場の皆さんと、心をひとつにして歌われました。

2枚目

協力してくれる住民の方がいる限り続けたい!

最初は5年だけ続けるつもりで始めた「復興応援ライブ」も、毎年春になると住民の方から「今年はいつやるの」という声をいただいたり、参加協力いただいているバンドの方からも「今年も参加するからね」と声がかかります。「復興応援ライブ」は、今では恒例の地域のイベントとして定着しています。そんな「復興応援ライブ」を荒木さんは、「時の流れとともに震災の記憶も関心も薄れているからこそ、また楽しみにしている住民や協力してくれる方がいる限り、震災のことを忘れないように続けていきたい。」と抱負を語っておられました。