企業×市民活動 コラボのススメ内容

ARC大阪日本語学校×(株)デザインアーク

みなさんは「多文化共生」について考えたことはありますか?大阪市には、留学している学生、観光客、日本で暮らしている人など、たくさんの外国籍の方がいます。大阪市浪速区にあるARC大阪日本語学校と(株)デザインアークは、学生と社員で多文化共生をテーマにしたグループ・ディスカッションを行いました。日本語学校と企業が、どのようなきっかけでコラボしたのか。今回は、ARC大阪日本語学校の上谷崇之さんと(株)デザインアークCSR部の川島珠未さん、上田弘太さんになぜ協働活動を企画・実施したのか、今後についてなどのお話を伺いました。

3人

(株)デザインアーク上田弘太さん(左)、(株)デザインアーク川島珠未さん(中央)、ARC大阪日本語学校 上谷崇之さん(右)

 

お互いの強みを活かし、地域から全国へ

大和ハウスグループの(株)デザインアークは、建物の内外装における設計・インテリアデザイン・施工から、仮設事務所の備品のレンタルまでを手掛けている企業です。ARC大阪日本語学校は、東京・大阪・京都に4つの校舎があり、それぞれが学びたいレベルに合わせたカリキュラムで日本語を学ぶことのできる日本語学校です。

今回の活動のきっかけは(株)デザインアークからでした。大和ハウスグループ全体で「利益活動以外で会社の価値をあげる」ことに力を入れており、川島さんがボランティア活動について検索しているときに、大阪市市民活動総合ポータルサイトでARC大阪日本語学校のイベント募集の情報を見つけました。川島さんからの話を受けてARC大阪日本語学校の上谷さんは、「教室内で完結する活動では、学生がだれてしまうが、ARC大阪日本語学校以外の人が参加することで教室での学びが社会に役立っていると実感できるいい機会になるのでは」と思い、今回の活動を企画・実施することになりました。

当日のディスカッションでは「日本が多文化共生社会になるためには」という議題でARC大阪日本語学校の学生と(株)デザインアークの社員が同じグループになり話し合いました。また、参加者は、事前学習として、外国人技能実習生や留学生の失踪事件などに関する日本社会の外国人問題を扱った動画を見て、現状を理解したうえで参加しました。話し合いでは、「外国人を雇う企業は外国人研修の場や多言語対応の社員用相談窓口を設置する」「日本の企業は外国人採用枠3%以上確保する法律を作る」などの具体的な改善案が出ました。(株)デザインアークの社員からは「日本語が完璧ではない外国の人に説明するのが難しかったが、とても勉強になった。外国の人が日本についてどのような考えを持っているのかを知ることができた」との感想がありました。上谷さんも「学生が外部とつながることで日本社会に多文化共生の必要性を発信していけるし、企業や地域の人たちに日本語学校の活動を認知してもらうことで、日本が共生社会により近づくのではないか」と手ごたえを感じているようです。

事例検討会風景 DSCN0676

 

未知の体験から得られた経験の先に目指すものは

今後について、「ARC大阪日本語学校の学生と話し合い、浪速区に観光客と地域が集えるホテルを設計してみたい。そして今回の事例検討会や活動を続けることで社員一人ひとりに意識付けをし、知識を深めて個のスキルを上げて、浪速区のエリアを良くしていきたい。」と川島さん。「お互いの強みを活かした協働学習、問題解決学習を定期的に行えたらいいな。」と上谷さん。現在も新たな協働活動に向けて話し合っているARC大阪日本語学校と(株)デザインアークに注目です。
(記事作成 大阪市社会福祉協議会)