市民活動ワクワクレポート内容
出産から育児期のママというのはとにかく多忙。自らの子育てで精一杯…と思いきや、「地域における子育てママの孤立」を課題視し、同じ立場だからこそできることがある!との強い信念から、 “ホッとできて、プッと笑えるベビーとママたちが出会える場所”をコンセプトに子育て真っ最中ママによって立ち上げられた任意団体「ほっぷ」。
鈴木恵理さん(写真右)、山下めぐみさん(写真左)にお話を伺いました。
コロナ禍における活動を通じて「人とつながりたい子育て世代」が多いことを実感
どのような活動をされているのですか?
私たちは2人ともJADP認定のベビーヨガ、ベビーマッサージセラピストの資格を持っています。そのスキルを活かして、感染対策に十分配慮しつつ神戸、東大阪、大阪市内(都島区・港区)、吹田市と、5ヶ所でそれぞれ会場をお借りしてベビーマッサージとベビーヨガ、それにママ会と月齢フォト撮影等の楽しいオプションを付け、実費程度となりますが有償にてご提供させていただいています。また不定期開催ではありますが、現在は季節のママ会として小イベントを企画し、実施しています。
会員制をうたっていますが、一般としての気軽なご参加も大歓迎です。会員様は順調に増えていますので、やはりこのコロナ禍において「人とつながりたい子育て世代」が多いことを実感しています。
同じ立場だからわかること、言えること。だから育児真っ最中の今、団体を立ち上げた
団体を立ち上げたきっかけについてお聞かせください。
子どもが生まれた時、気軽に子どもと遊びに行けるところが地域になく、遠い場所まで行っていました。だから赤ちゃん育児を軸に、楽しみながら同じ立場のママたちと気軽につながれる場所が近くにあったらいいな、と思いついたのがきっかけです。
今、コロナが感染拡大して何度も緊急事態宣言が発出されています。家に籠って「しんどい思い」をしているママが多いはず、と私たちはみています。
だから、同じ子育てをする者同士、お互いに励まし合っていけたら、と思っています。
そう、同じ立場の人だからわかること、言えることがあると思うんです。近い立ち位置、子どもも同世代。私たちも育児真っ最中ですが、今じゃなきゃだめなんです。
団体を立ち上げたばかりで、まだまだ出会えてない方も多いです。だからInstagram(@hopbaby_mama)などSNSで積極的に活動をアピールしています。SNSは、Instagram以外に公式LINE(LINE ID: @911kwffc)があります。またHP(babykismama.amebaownd.com)も開設しましたのでご覧いただけると嬉しいです。
助産院で知り合ったベビーシッターとご近所でうまくつながることができた
他団体などとの連携協働など事例があればお聞かせください。
「街のちいさな託児所 Comori-子守-」にお世話になっています。
代表でベビーシッターの濱谷仁美さんとは、以前この西中島にあった「にじいろ助産院」で知り合いました。
育児に追われるママやパパの自由な時間を確保してもらうためと、ベビーシッターをされていますが、気軽に預けられるようにとご自宅で託児所を開かれたんです。
これまでも、ベビーヨガのプログラムの実施場所としてここを提供いただいています。今日のイベントでは私たちの子どもを預かっていただき、参加者の皆様の休憩所として場所を提供いただきました。
ご近所でうまくつながることができて、ありがたいと思っています。
ショートプラン、半日プラン、1日プランの託児と、ルポアフィトテラピーという植物療法による未病改善のための植物ケアという取り組みもされています。だから濱谷さんの肩書は「自然派シッター」となっていて、ママたちにとても人気があります。
子育て世代の地域での孤立を防ぐコミュニティづくりのきっかけとできたら
今後の抱負についてお聞かせください。
他にお手伝いしてくれる人がいたら支部(拠点)を増やしたいですね。
また会員が増えてきていますので、会員にもっと喜んでもらえるような新しいイベントをどんどん企画していきたいです。
ベビーマッサージやベビーヨガには、赤ちゃんに安らぎを与える、親子の絆を深める、母性を育む、赤ちゃんの体を整える、赤ちゃんの運動機能を発達させる、といったさまざまな効能があります。育児をするうえでの不安を取り除く効果があると考えています。だからこそ、もっと広げたい。だからほっぷでは、ベビーマッサージ&ベビーヨガセラピスト資格取得サポートも実施しているのですが、資格を取得すれば、自分の地域で私たちと同じようなことができます。そうして拠点を増やしていけたらいいなと思います。
ベビーマッサージやベビーヨガが広まっていくのもいいですが、何よりそれをきっかけに、地域で、子育て世代がつながってまた新しいコミュニティができます。
子育て世代の地域での孤立を防いだり、子どもにとっても、同じ年代の子たちとの交流を通じて、成長できると思っています。地域に顔見知りが増えるのはとてもいいことだと思います。
取材・記事作成:株式会社アクセプト 桑山 幸恵