市民活動ワクワクレポート内容
- ●ごみ拾い×子ども事業
- ●TEAM MYND×浪速区ボランティア市民活動センター
- ●市民団体×社会福祉協議会×学校×スポーツセンター
「こどもの日」を翌週に控えた4月30日、土曜日の午後。
浪速スポーツセンターのエントランスに「巨大な鯉のぼり」が、3旒(りゅう)揚げられました!それぞれの鯉のぼりには、総勢、約300名の子ども達の夢や願いごとが書かれており、楽しそうに記念撮影を行う親子連れの姿がありました。
今回「巨大鯉のぼり作り」にチャレンジされた TEAM MYND チームマインド(代表:藤澤円香さん)にお話を伺いました。
活動から見えた課題と、新しいチャレンジ
TEAM MYND(チームマインド)は、日曜日に日本橋にある通称オタロードで、ごみ拾いボランティア活動を行っています。拾ったごみを使い、しりとりゲームを取り入れるなど楽しく活動を続けていますが、毎回ごみ拾いをしても、ごみは一向に減りません…。
「ごみを捨てる人の意識を変えることが必要だけれど、大人は難しい…。まずは子ども達にこの問題を知ってもらいたい、地域や社会に子どもの頃から関心を持ってもらうことが大事ではないか?」と考えるようになり、「まずは子ども達との繋がりを作るために、子ども事業にチャレンジしてみよう!」と思ったそうです。
アドバイスから、巨大鯉のぼり作りがスタート
子ども事業を検討していたところ、ごみ拾いボランティア活動を通して知り合った、アートで地域を盛り上げる団体「A-yan!!」さんから『阪神淡路大震災の際、巨大な鯉のぼりを作り、子ども達に夢や願い事を書いてもらい、鯉のぼりを揚げた』というプロジェクトの話を聞き、挑戦してみることに。まずは生地と絵具を用意し、ベースになる巨大鯉のぼり作りが、3月からスタートしました。
登録をしている浪速区ボランティア市民活動センターに相談したところ、手芸を通して社会貢献活動をされている手作りボランティア「まーるい会」さんを紹介してもらい、巨大鯉のぼりを縫ってもらえることになり、5メートル、4メートル、3メートル、合計3旒(りゅう)の巨大鯉のぼりが完成しました。
スポーツセンター、保育園、中華学校、インターナショナルスクールなどが協力
浪速スポーツセンターに協力をもらい、スポーツセンターに通う子ども達を中心に「寄せ書き集め」を始めました。小学校などコロナ禍で断られることもありましたが、保育園や中華学校、インターナショナルスクールなどの協力もあり、約300名の子ども達から寄せ書きを集めることができました。
完成した巨大鯉のぼりは、スポーツセンターのエントランスに展示し、通行人が鯉のぼりをスマホで撮影したり、寄せ書きに協力してくれた子ども達が自分のメッセージを探したりする姿を多く見かけました。
チャレンジしてできた、新しい繋がり
協力した保育園から「今後もTEAM MYND(チームマインド)と一緒に事業ができれば…!」と嬉しい声もあり、今回のチャレンジを通して「今まで関わりのなかった団体や人との新しい繋がりができたことは大きな収穫だった!」とのこと。また「子どもに関わることを続けてゆきたい。巨大鯉のぼり作りは来年も引き続きチャレンジしたい!」とのお話でした。
普段の活動の1歩先へチャレンジされた結果が、繋がりを生み、活動への扉を開いたのではと感じます。この出会いをきっかけに子ども達がごみ問題に関心を持ったり、また新たな事業が生まれたりするかもしれません。今後の活躍を見守りたいと思います。
●TEAM MYND チームマインド(浪速区ボランティア市民活動センター内)
https://naniwa-ku-cosw.or.jp/volunteer/
(お問合せ先 https://naniwa-ku-cosw.or.jp/contact/)
●大阪市浪速区社会福祉協議会(浪速区ボランティア市民活動センター)
●一般社団法人嗚呼A-yan!!日本をアートで盛り上げる団
https://kyodo-portal.city.osaka.jp/author/23/?uid=23
(取材・執筆:榮 知子)