市民活動ワクワクレポート内容
シミポタ探訪とは?
シミポタ運営事務局の中尾です。シミポタには「社会課題と市民活動」「イベント・講座・交流会情報」「ボランティア情報」など、色んなテーマやジャンルの記事が掲載されています。中でも、運営事務局が注目しているのが「みんなの活動報告」です!
みんなの活動報告は、団体の活動内容を投稿できるコーナーです。シミポタにみなさんの活動事例が蓄積されていくことで、団体活動の参考になったり、団体同士が繋がりやすくなったりすることなどが期待できます。
より多くの団体に「みんなの活動報告」を活用していただきたい!ということで、普段から「みんなの活動報告」にたくさん記事を投稿してくださっている団体を訪問し、改めて団体の活動内容を取材して紹介させていただこうというのが「シミポタ探訪」です。併せて、活動内容の発信についてもお話を伺っていますので、みなさんの活動の参考になればと思います。
NPO法人サンフェイスさん
シミポタ探訪第1回目の訪問先は、「NPO法人サンフェイス」さんです!大阪市生野区に事務所があるサンフェイスさん。本店のお隣にある、サンフェイスさん直営のカフェ「Cafe&Goods B.S.C」でお話を伺いました。
サンフェイス本店(建物右)と直営のカフェ「Cafe&Goods B.S.C」(建物左)
NPO法人サンフェイスさんは、障がいのある人とその家族を支援する様々な事業を、大阪市や大阪府下で展開されています。理事長の久田さんは、「障がいのある人達は自分の可能性を信じ、そしてその家族は『この子がいてくれて良かった』と素直に思ってもらえるように、これからも活動していきたい」とおっしゃっています。
数多くの事業を展開されているサンフェイスさんですが、その事業の一部をご紹介します!
障がいのある方だけでなく、その家族・きょうだいを支援する「きょうだいの会」
サンフェイスさんの活動で特徴的だなと感じたのは、障がいのある方だけでなくその家族、特にきょうだいを支援する活動をされていることです。
「きょうだいの会」は、障がいのある方が家族やきょうだいにいる子ども達だけで集まる会です。アウトドアを中心に色々な所へ遊びに行って、その中で自然に子ども達が仲良くなれるような活動をされています。
親同士は交流を持つことが多いですが、そのきょうだいはというとなかなかそういった機会が少なく、きょうだいや家族の“障がい”について壁にぶつかった時、誰に相談して良いかわからない事があります。そんな時、気軽に相談できる同じ境遇の友達が近くにいるということは、とても心強いものだそうです。
「きょうだいの会」の様子
遊びを通じて楽しみながら経験値を増やす「月1イベント」
「月1イベント」は、障がい児・者対象の余暇支援イベントのことです。「障がいがあっても諦める必要はない。遊びを通じて楽しみながら経験値を増やす」ことを目的に、月に1度必ずイベントを開き、ヨット、乗馬、ボウリング、釣り、陶芸、BBQ、たこ焼きパーティー、クリスマス会などなど色々な所に遊びに行っています。
「障がいがあるから・・・」と普通ならあきらめてしまう遊びも、サンフェイスさんでは出来る限り取り入れているそうです。
もちろん安全に楽しく遊べる様に配慮しながらスタッフも思いっきり楽しみます。
サンフェイスさんの余暇活動をモチベーションにしている子ども、成人の方が多く人気のイベントです。
「月1イベント」の様子
サンフェイスさんのコンセプトを体現したお洒落でカッコイイお店「Cafe&Goods B.S.C」
サンフェイスさんは、福祉作業所で作られた食材や作品などを使ったカフェも運営されています。カフェで出されるメニューの食材(お米や卵、コーヒー豆など)も作業所で作られたもの。お洒落な店内には、所狭しと木工品やお皿、ラスクやクッキーなどが並んでいますが、ほとんどが作業所で作られたものだそうです。しかし、いわゆる「障がい者の作品を置いているお店」ではなく、障がい者が作ったことをアピールするでもなく、隠すわけでもなく、「良い物だから使っている、素敵な作品だから置いている」というスタンスのお店です。
「いつか福祉作業所に通う障がいのある人たちが、『B.S.Cに商品を置きたい!』『私の作ったモノがB.S.Cで売ってる!』と夢見て胸を張れる様な、そんなお洒落でカッコイイ場所にしていきたいと思っています。」と店長の青木さん。
B.S.Cの店内
作業所で作られた素敵な作品が並んでいます
情報発信やシミポタサイトの活用方法について
サンフェイスさんの広報担当であり、B.S.Cの店長でもある青木さんに、サンフェイスさんの情報発信についてお聞きしました。
―各SNSなどのメディアを、どのように使われていますか?
青木「情報の発信は、自社サイト・Facebook・Twitter・Instagaram・YouTubeと出来ることは何でもやっています。YouTubeはちょっとくだけて面白い感じのコンテンツを配信して、『こんな感じだけど福祉やってます』という雰囲気を作っています。その他のSNSは、主にイベント時のボランティアの募集と、イベントの報告に使っています。」
B.S.C店長の青木さん
―シミポタはどのように活用されていますか?
青木「シミポタも他のSNSと同じように、イベント時のボランティア募集をメインに投稿しています。私達のSNSのフォロワーがまだまだ少ないのもありますが、他のSNSでの発信に比べてシミポタさんからの問合せが多いように思います。」
―「みんなの活動報告」は、ボランティア募集などと比べて、直接人を募集するような投稿ではないと思いますが、どのように活用されていますか?
青木「みんなの活動報告も、ボランティアに来て欲しい人に向けて投稿しています。募集内容だけでは活動のイメージが伝わりにくいかも知れないし、イベントの内容が記事になっていれば、募集されているボランティアの内容も伝わりやすいと思っています。ボランティア募集を見て、活動報告を見て、さらに興味を持ってくれた人がWebサイトやSNSにも来てくれるような流れじゃないですかね。」
―シミポタに対する要望や改善点などありましたら教えてください!
青木「会議の時にスタッフと一緒に考えてみたんですが、シミポタにどの年代層が訪問しているかが分かると一番有難いかもですね。サンフェイスの場合、募集するボランティアがある程度体力を必要とするので、20代30代の方に来ていただけると嬉しいのですが、実際の問い合わせは40歳以上の方からだったりとか、ミスマッチが生じることもあります。
サイト内に訪問者用のアンケートがあるといいのかなと思いました。あとは大学生と連携して、ボランティア情報を周知できる仕組みがあったり、大学生がボランティアやイベントに参加した感想などを書き込めるコーナーがあったりとか。色々アイデア出たんですが(笑)そんな感じで大学生のような若い人が訪問してくれるようになるといいですね!」
―貴重なご意見やアイデアまで!ありがとうございます。ちなみに、「大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストボランティア加点制度」のことはご存知でしたか?シミポタの登録団体のみの特典で、大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストにおけるボランティア加点が実施される制度があるので、条件に合うようでしたら活用されると大学生などが応募しやすくなるかもしれませんね。
青木「それは全然知らなかったです!調べてみますね(笑)」
―本日はありがとうございました。今後もシミポタをご活用ください!
取材・記事作成:シミポタ運営事務局