市民活動ワクワクレポート内容
【デジタル化ツールを学ぼう】
自治会や町内会などの団体運営は今、岐路に立たされています。
役員の高齢化と担い手不足。
活動目的の周知不足による会員の減少と加入率の低下。
回覧板などの紙媒体に頼った非効率的な団体運営や属人化の問題。
などなど、多くの課題を抱えている団体も多いのではないでしょうか。
デジタル化ツールを活用することで少しでも団体運営の課題解決ができないか、
を探るべくこのセミナーを企画しました。
【講師紹介】
①株式会社ワンベルウッズ 代表取締役 森弘幸さん
和泉市のはつが野自治会の現役役員であり、自治会の課題解決のために
開発されたYumicomアプリを紹介していただきました。
②大阪市北区役所 政策推進課 課長代理 秋山暁子さん
大阪市北区役所が導入した地域コミュニティアプリ「ピアッザ」について説明していただきました。
【セミナーの内容】
開催日時は、2023年8月26日(日)14時~16時、此花区民ホールの第4会議室で開催しました。
参加者は、行政の担当者、まちづくりセンターの支援員、地域活動協議会のメンバーなど17名。
遠方からの参加者も居て、関心の高さを感じさせられます。
まずはYumicomアプリの説明から。
和泉市のはつが野自治会で実施したアンケート結果からアプリに盛り込むべき機能を検討し、リマインダー機能や既読管理など情報共有の確実性を重視した作りになっている点や、自治会活動の見える化、LINEと同様のチャット機能、会費徴収機能など「オールインワン」の機能を備えていることが特徴です。
自治会業務のケースバイケースに対応した使い方の紹介や、すでに導入を開始した地域の紹介もありました。
続いてピアッザの説明です。
大阪市北区のエリア内で暮らしている仲間という連帯感により、温かい雰囲気のコミュニティづくりができているそうです。
着なくなったこども服の提供など、地域の資源の共有やイベントをデジタルカレンダー化することで新しい参加者の獲得につながるなど有効なコミュニティツールとして活用されていることが紹介されました。
【意見交換と質疑応答】
2つのアプリの紹介のあと、いくつかのグループに分かれて、意見交換会を実施しました。
異なる地域の人と意見交換ができてよかったという声が聞かれました。
また、各アプリに対する質疑応答の時間も設け、アプリに関する様々な質問が出ました。
【アンケート結果】
満足(62.5%)、やや満足(37.5%)と満足度はとても高い結果となりました。
個別の意見としては、「知りたかったことが知れた」「デジタル化のメリットがよくわかった」「デジタル化に向けてやる気が出た」などの前向きな意見が寄せられました。
【感想】
デジタル化すれば自治会の課題がすべて解決するような魔法のツールはありませんが、使うことで負担の軽減ができたり、情報共有が少しでもスマートになることが重要だと考えます。
また、デジタル化ツールといっても多くのサービスやアプリがあるので、比較材料の一つになればと思います。
今回のセミナーは、どちらかというと行政の担当者や中間支援団体の参加者が多かったため、実際に課題解決が必要な地域団体の方たちにアーカイブ動画をご視聴いただきたいです。
【アーカイブ動画の視聴方法】
※今回のセミナーを収録した動画は「当サイト(市民活動総合ポータルサイト)」に「登録」いただいている団体・個人であれば【ログイン限定】記事から視聴することができます。
ぜひ登録・ログインしていただきご視聴ください。
ログイン限定アーカイブ動画のURL
https://kyodo-portal.city.osaka.jp/report/24000021178/
【この取り組みの連絡先】
シミポタ運営事務局
shimipota@gmail.com