市民活動ワクワクレポート内容

シミポタ探訪とは?

シミポタ運営事務局の中尾です。シミポタには「社会課題と市民活動」「イベント・講座・交流会情報」「ボランティア情報」など、色んなテーマやジャンルの記事が掲載されています。中でも、運営事務局が注目しているのが「みんなの活動報告」です!

 

みんなの活動報告は、団体の活動内容を投稿できるコーナーです。シミポタにみなさんの活動事例が蓄積されていくことで、団体活動の参考になったり、団体同士が繋がりやすくなったりすることなどが期待できます。

 

より多くの団体に「みんなの活動報告」を活用していただきたい!ということで、普段から「みんなの活動報告」にたくさん記事を投稿してくださっている団体を訪問し、改めて団体の活動内容を取材して紹介させていただこうというのが「シミポタ探訪」です。併せて、活動内容の発信についてもお話を伺っていますので、みなさんの活動の参考になればと思います。

 

座・市民劇場さん

シミポタ探訪第2回目の訪問先は、「座・市民劇場」さんです!劇場も併設されている、神戸ポートオアシス内のオフィスでお話を伺いました。

座・市民劇場さんが入っている神戸ポートオアシス

 

座・市民劇場さんは、1つの公演に向けて期間限定で稽古を行い、公演上演後に解散する市民参加型の期間限定劇団として大阪や神戸で活動をされています。現在は拠点を神戸に置き、神戸ポートオアシスに劇場も持っておられます。

 

劇団活動がどのように市民活動につながっているのか、お聞きしてきました。

座・市民劇場さんのシミポタ団体情報ページ

 

7割が演劇未経験者!様々な想いを持って「演劇」にチャレンジ!

「座・市民劇場」の参加資格は5歳~80歳までと年代も幅広く、演劇が初めての方やブランクがある方でも「やってみたい!」「チャレンジしてみたい」という意志があれば参加可能です。

メンバーは一般公募で市民から募集され、約8か月~10か月の稽古を経て劇場で「卒業公演」を行い解散する、「期間限定」の劇団員として活動します。

「座・市民劇場」は、元気な市民パワーを結集した、「市民の為の」「市民による」舞台が作られる為、このように命名されました。

「座・」という言葉の意味の中には「演劇」という一つの「盆の上」で年齢、職業、性別関係なく、 集まった人達が、同じ立場で座っているという意味でもあるそうです。

 

チャレンジされる方は年齢もさることながら、その動機も様々です。「演劇経験者でもう一度、芸能界にチャレンジしたい!」「60歳の定年を迎えて、何か夢中になれるものに挑戦したい!」「登校拒否の女の子が、自信をつけて自分を変えたい!」「人見知りを治したい!」など。7割が演劇未経験の方だそうですが、皆さん、様々な想いを持って「座・市民劇場」に臨まれています。

「演劇には、自分の殻を破って自分を変えるチカラがある。」その力を信じて、毎回多くの方が挑戦されるのでしょう。

台本の読み合わせでも緊張感が伝わる

 

プロの演出、プロのサポート!     運営の仕組みや工夫がスゴイ!

「座・市民劇場」の創設者は商業演劇出身の俳優で演出家の、仲風見氏。

仲氏は3団体の劇団を演出し、他にも舞台、映像、イベント他様々な演出を手がけた、日本を代表する演出家です。

 

また、稽古は劇団StageSSZakkadan のメンバーが、基礎稽古から公演本番までをサポート。プロが作り上げた稽古方法で、演劇初めての方も楽しみながら舞台にチャレンジできます。

演出の方法は、「まずはやってみよう」のスタイルなのだそうです。その中からメンバーの良い部分が出るような演出をするため、公演の演目は同じでも、演者によって毎回演出が変わるそうです!

また、公演の上演場所はプロ劇団も使用する会場(最大400名来場可)神戸ポートオアシス。

演劇未経験者でも、プロと変わらぬ素晴らしい環境で演劇の体験をすることができます。

稽古の様子

 

また、1つのチームの在籍期間は8か月~10か月ですが、期間をずらしながら年間約5チームを同時に運営。毎年100名以上が舞台に出演しているそうです!

卒業後は、能力によってプロの劇団に所属する方や、舞台やNHKテレビドラマ、松竹映画に出演するなど幅広く活躍される方もいるようです。プロのサポートを受けることで、能力が開花したりチャンスを掴むなど可能性が拡がりますね。

 

仲間と共に作る感動がある!そして強い絆が生まれる

「演劇」という一つの盆の上で、幅広い世代、地域のメンバーと出会い、共に稽古や舞台に出演する中で仲間になり、一つの舞台を作り上げていきます。

普段の生活では出会う事のなかった年齢・職種の仲間と一緒に期間限定で舞台に出演できるのは「座・市民劇場」ならではですね!

稽古が始まった当初は、少しよそよそしかったメンバーも、同じ目標に向かって、稽古を積み重ねていく事でかけがえのない仲間になり、舞台本番が近付く頃には、大きな一つの家族のような、笑顔が絶えないチームになっているそうです。

「仲間との出会い、一つの舞台作り上げる感動が体験できる!」ことが、座・市民劇場の魅力の大きな一つですね。

公演の様子

 

8か月~10か月という長い期間を、一つの舞台を作りながら過ごしてきた仲間の絆はやはり固く、卒業後も交流が続くメンバーが多いそうです。座・市民劇場のOB会・OG会として、再度劇団チームが結成されることも。

「演劇で1つの舞台を作る」という稀有な経験を共に体験した「仲間」が出来たということは、参加したみなさんにとってかけがえのない財産となりますね!

 

情報発信やシミポタサイトの活用方法について

広報担当の河田さんに、座・市民劇場さんの情報発信についてお聞きしました。

 

―各SNSなどのメディアを、どのように使われていますか?

 

河田「情報の発信は、自社サイト・Facebook・X(旧Twitter)・Instagramと出来ることは何でもやっています。自社サイトでは座・市民劇場の活動の主旨や内容など活動全体の詳細が分かる発信を、FacebookとX(旧Twitter)では主に公演の情報や写真を、Instagramでは主にメンバー紹介や稽古風景を発信するなど、使い分けています。」

座・市民劇場の河田さん

 

―シミポタはどのように活用されていますか?

 

河田「みんなの活動報告に、稽古の様子や卒業公演の様子をアップしています。また、イベント情報に、卒業公演の案内と新規メンバー募集の記事を投稿しています。」

実際にシミポタのサイトを見ながら

 

―「みんなの活動報告」は、ボランティア募集などと比べて、直接人を募集するような投稿ではないと思いますが、どのように活用されていますか?

 

河田「イベント情報で公演や新規メンバーの募集はしているのですが、みんなの活動報告は「(座・市民劇場の活動が)ちゃんと動いているよ」というのを知らせるためですかね(笑)活動内容を知ってもらった方が募集を見た人がより活動内容をイメージしやすくなると思いますし、興味を持ってくれた人がさらにWebサイトやSNSにも来てくれると思っています。」

 

―シミポタに投稿していて良かったことがあれば教えてください

 

河田「やっぱり『大阪市のサイト』に載っているということが大きいと思います。そこでしっかり情報発信してれば、きちんと活動している団体なんだなとイメージされやすいと思います。過去には、『シミポタのサイトを見て』の流れで取材のオファーが何件かありました!」

 

―本日はありがとうございました。今後もシミポタをご活用ください!

 

あなたの団体も、活動内容を上手に発信できていますか?

シミポタを上手に活用して、団体の活動内容を継続的に発信しませんか?大阪市のサイトに自団体の活動内容が掲載されます。また、各SNSにもシェアされますので、とても便利ですよ!

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取材・記事作成:シミポタ運営事務局