市民活動ワクワクレポート内容


シミポタ運営事務局では市民活動を豊かにする
「連携協働」
をテーマに取材と実例を集めた
「やさしい連携協働」冊子を
作成しました!

そこに掲載されている記事を
「やさしい連携協働シリーズ」として
サイトにも掲載します!!
今回は第1弾!

やさしいボランティアの入り口は
やさしい連携協働の入り口だった!

この記事以外の冊子内容はこちらクリック
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ボランティアの入口としての「ごみ拾い」

CGMボランティア大阪の
松本陽恵さん


田中真美子さん

のお二人にお話を伺いました!

 

̶「ごみ拾い活動」にはどんな方が、どんな動機で参加されていますか?

松本さん:この活動の始まりはキリスト教精神を学んだ、教会で活動するメンバーが中心なので、ボランティアに対するハードルは低くスタートしました。しかし、まだ一般的にはボランティア活動への参加にハードルを感じる方がいると思います。

 

田中さん:純粋にボランティアをしたいと思っているのは、年配の方が多く、若い世代では「ボランティア証明書」を目的とする傾向があります。実際に活動に参加しようと思っても、何か難しそうだとか、一歩踏み出せないと感じる方が「ごみ拾い」ならはじめやすい!と感じて参加される方が多いです。

 

松本さん:ボランティア活動への参加を考える際、より参加しやすく「ハードルを下げる」のは非常に重要だと思っています。

 

̶ 活動をはじめられたころの様子は?

松本さん:「ごみ拾い」はお金もかからず、ごみ袋とトングさえあれば誰でもできると考え、はじめました。事前に自治体に相談すれば必要なものを提供してもらえることもあります。そうした活動を続けているうちに輪が広がって、2022 年で 725 名、2023 年は 442 名が参加してくれました。また、2023 年には「おおさか環境賞」も受賞しました。多くの方に参加していただけていることを嬉しく思っています。

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目的から楽しさへ

 

̶  活動を長く続けておられる中で、どんな気持ちの変化がありましたか?

松本さん:実際にやってみると、活動が楽しいと感じるようになり、継続できています。私たちは主に「ごみ拾い」と「施設でのボランティア活動」をしていますが、施設での活動では、そこで喜びを直接感じられる点が楽しく、「ごみ拾い活動」は体を動かすので良い運動にもなりますし、周囲から感謝されるのが嬉しいですね。

 

田中さん:社会人にとっては、普段は仕事の関係で同じ方と接する機会が多いため、ボランティア活動は新しい出会いの場となります。多様な世代の人たちとの出会いが新鮮だと感じる方も多いです。最初は証明書目的で参加した若者たちも、活動の楽しさや交流の場として継続的に参加するようになります。

 

松本さん:ボランティア活動は、参加者にとって多くの意味を持ち、予想以上の価値を生み出しています。活動を通じて楽しいと感じることや、人との交流が、目的を楽しさへと変えていきます。それは予想外の化学反応であり、得られた収穫です。

 

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コロナ禍で生まれた新たな繋がり

 

̶「予想外」は他にもあるんですよね?

田中さん:はい。「オンラインごみ拾い」という活動をした際に全国から、特に中高生の若い人たちが予想以上に多く参加してくれたことです。2023 年はコロナ禍が明けて現地での活動をメインにしていますが、オンラインでの参加は減少しませんでした。全国各地からの参加は非常に嬉しい驚きでした。

 

松本さん:コロナ禍で始めたオンライン活動は、非対面ながらもみんなで交流できる点が良かったです。特に一人での活動では感じられない一体感を感じられて良かったという声を多くいただきます。

 

田中さん:最後にみんなで成果を共有するのも良かったですね。自分がどれだけ活動したかを報告し合うことで、達成感を共有できました。

 

松本さん:「ごみ拾い」は一人で黙々とやっても「また次の日には新たなごみが落ちている」ので終わりがないと感じることがありますが、オンラインでの共有によって、その繰り返しにも意味を見出せたのかもしれません。オンラインを活用することで、ボランティア活動への参加ハードルを下げることができたと思います。

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社会福祉協議会や企業との連携

̶他の団体さんとのコラボ事例があれば教えていただけますか?

松本さん:例えば、社協さんのボランティアスタートアップ講座が毎年 10 月ごろに中央区で開催されているんです。これはいろんなボランティア活動を紹介するもので、私たちの「ごみ拾い活動」がその一環として紹介されています。

 

田中さん:その講座では、多種多様なボランティア活動について学ぶことができます。

 

松本さん:その中で「ごみ拾い」は、初心者でも参加しやすい入り口の一つとして、実践的な活動として取り上げられています。また、大阪城清掃活動など、他の団体と協力し相互に参加することで交流を深めるケースもあります。誰でも参加できることをアピールすることで、参加へのハードルを下げているので、活動が広がっているのだと思います。

 

̶「ごみ拾い」はシミポタでも SNS などでのシェアが多く、人気が高い記事になっていますが、社会的に注目されていると感じますか?

松本さん:実際に「ごみ拾い活動」は非常に人気があり、社会的なブームになっていると感じます。多くの企業からの問い合わせもあり、実際に参加していただくケースが増えています。10 人、20 人という単位で企業のグループが参加し、活動を一緒に行うことがよくあります。

 

田中さん:新入社員研修の一環として参加を希望される企業もあります。また、会社の広報として写真撮影の許可を求められることもあります。

 

松本さん:「ごみ拾い」は誰にでもできる活動でありながら、企業にとっては CSR 活動としての価値も高く、実際に社会貢献ができる点で、非常にやりがいのある活動だと感じています。

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大阪万博に向けて

̶今後、どのようなビジョンをお持ちですか?

松本さん:大阪万博会場での「ごみ拾い」が私たちのビジョンの一つです。「TEAM EXPO 2025 共創チャレンジ」に参加(ECO プロ ~ Enjoy Cleaning up Osaka ~)しています!世界に「ごみ拾い」の文化を広めたいですね!

 

田中さん:地域のために何かできることはないか、より大阪を盛り上げるために貢献できるのではないかと思い、参加を決めました。それがとてもやりがいがあって楽しいです。

 

松本さん:この活動を始めてから 5 年目になりますが、万博が大阪で開催されるのは、市民活動にとっても活動を盛り上げる機会だと考えているので、万博会場での「ごみ拾い活動」を是非、実現させたいです!

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ごみ拾いで繋がる場づくり

̶今後の活動について、展望をおきかせください!

松本さん:これまで、2025 年の万博に向けてプロジェクトを進めてきたので、まずはそこを目標に活動を続けます。その後の計画についてはまだ未定ですが、オンラインでの活動も反響があるため、継続していく方向です。
「継続性」が人を集める秘訣だと思いますし、学校の先生が生徒を紹介するなど、口コミで参加者が増えています。

 

田中さん:活動を通じて、多くの人が気軽にボランティアや「ごみ拾い」に参加できるような機会を提供できていると感じています。これを継続することで、さらに多くの人が参加する場を作りたいと思います。ボランティア証明書も一人でも多くの参加者にボランティア活動を始めるきっかけにしてもらうために発行しています。
私たちはこの活動を通じて「ごみ拾い」をする人が増えれば、その人たちはごみを捨てることはなくなると思うので、社会がより綺麗になっていくと思います。これからも続けていきます。

CGMボランティア大阪さんの団体情報


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