市民活動ワクワクレポート内容
シミポタ運営事務局では市民活動を豊かにする
「連携協働」
をテーマに取材と実例を集めた
「やさしい連携協働」冊子を
作成しました!
そこに掲載されている記事を
「やさしい連携協働シリーズ」として
サイトにも掲載する第6弾!
中間支援組織である
まちづくりセンターの取組を
お聞きしました!
この記事以外の冊子内容はこちらクリック
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都島区
まちづくりセンター
中田雅之さん
東成区
まちづくりセンター
平川理恵さん
にお話を伺いました!
※肩書は取材当時のものです(令和 6年 3月)
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大阪市で地域活動協議会(以下、地活協)という仕組みが作られてから 10 年の時が経ち、次の 10年に向けて動き出そうとしています。
各区には、区役所と連携をして地活協の自律支援を行っている中間支援組織(まちづくりセンター等)があり、委託を受ける主体が異なります。
受託するための企画提案審査では、お互いしのぎを削ることもあり、中間支援組織同士はライバルとも言え、積極的な情報共有の場があまりなかったように思います。
そんな思いを少しずつ持ち寄りながら、さらに一歩先の『進化した支援』をめざして大阪市市民活動総合ポータルサイト(シミポタ)運営事務局が主催で 2022 年度よりハイパーセミナーや各種勉強会を開催してきました。それらを通して、区を越え、ライバル同士という垣根を越えた交流が少しずつ始まっています。
今回は 2 区の『まちづくりセンター』の代表にお話を伺いました。
「中間支援組織は孤独」と語るのは東成区まちづくりセンターの平川さん。
そんな中、開催される勉強会などで「他の区で中間支援をしている仲間と話し合える場が増えるのは嬉しいし楽しい」と明るく語られます。
「まちづくりは、人づくり」が信念と語るのは都島区まちづくりセンターの中田さん。
「みんなすごいので、負けないように情報発信をしないといけないし、情報も得ないといけないので、勉強会などの場には積極的に参加しようと思っていた」と他の人に対する尊敬の念と中間支援に対する覚悟が伝わってくる語り口でひとつひとつ言葉にされていました。
実際に市民や市民活動をされている方(地活協)が、自身の活動の役に立ったとか生活の豊かさ、幸せの質の向上である『市民益』というものに繋がるために日々支援をするという思いは共通しています。
『まち』は『ひと』が関わることで作られていきますが、運営するのも維持させるのも変化させていくのも暮らしている住民が基本です。
当たり前に存在しているかのような日常を維持することの大変さは、担い手になってみないと実感できないこともあります。
世代交代もあれば、時代の変化によって変わらざるを得ないこともあるでしょう。その都度、寄り添いながら一緒になって考える「中間支援」という立場が必要となります。
中田さん、平川さんは語ります。
「これからは更にお互いが連携をしていき、個々が支援の力をつけていくことで、中間支援組織の存在価値を認めてもらえるようになるのかな」(中田さん)
「まちづくりをやっている中で感じている課題は共感できるところがあるし、改善していこうと話し合ったり考えたりすることは、区が違っても同じ中間支援の仲間として高め合う共闘でできるのかもしれません」(平川さん)
「それでも他よりも頑張ってやりたい、他では出来ないようなことを自分たちはやりたいという思いはみんな持っていると思います」(中田さん)
ライバル関係にありながらも、時には同じテーブルを囲み、手を取り合い、意見を交わしながら切磋琢磨して『共闘』していくことが、中間支援組織同士の連携協働ではないでしょうか。
中間支援組織同士のみならず、行政との連携は地域支援を行う上で切っても切り離せません。ただ委託する側と受託する側といった具合に仕事を切り分けて任せるだけの関係ではなく、お互いの仕事を理解し合いながら、どうしたら『まち』のためになるかを忌憚なく話し合える関係性が連携をする上で大切になってきます。
10 年間という期間で、地域に対して支援を続けて培われた経験と知識は、立場を超え共有され一歩先の市民活動の支援に繋げていく、そんな「連携協働」をシミポタは追い求めています。
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