市民活動ワクワクレポート内容

シミポタ運営事務局は「連携協働」をテーマに市民活動の活性化をめざしています

様々な「社会課題」に対して熱い想いで活動される「市民活動」
その現場を拝見し、お話をお聞きする中で「本」による影響やつながりがあり
「まちライブラリー」のように「居場所」「ハブ」として
全国に広がり各地でつながりを生んでいることを知りました

地域公共人材でもご縁のある小野千佐子さんからのお声掛けもいただき
もりのみやキューズモールのまちライブラリーのイベント
「もりのみやブックフェスタ」に参加させていただき、その場で交流会を企画いたしました
まさに「本でつながろう!」が今回のテーマです

当日10月5日は会場屋上の「全長300メートル」の「エアトラック」に70を超える出店者が集まり!
それぞれが「本」をテーマに、趣味・活動・研究…
様々な形態で自分をアピール!

これ「一軒ずつ」回るだけでも最高にオモシロイ!
皆さんにこやかに迎えてくださり「本」を媒体に
そこかしこで「対話の花」が咲いていました!

 

「シミポタ運営事務局」も「ハイパーセミナー」の幟を掲げて出店!

「やさしい連携協働」冊子と「シミポタって何なん?」「シミポタって何できるん?」のチラシを置いて!

「やさしい連携協働」冊子が完成しました!(デジタルブック)

さらには「シミポタ中の人」おすすめの「本」を4冊ほど置いて青空の元座ってみると……

「シミポタって何ですか?」
「シミポタ!お世話になってます!」
「この本、持ってます、いい本ですよね~」
「僕たちの話、聞いてください!」

と次々と途切れずお声がかかります!
(すごい!しかもみんな「本好き」)
写真を撮る間もないくらい30名以上の方と「本とシミポタ」でお話できました!

 

建築を学ぶ大学生・ボランティアに興味ある高校生・親子連れ
シミポタの登録団体・登録しようと思ってたと言う方
子ども食堂をしている人・紙芝居で活性化頑張る人
小学校の先生・ジャズプレーヤー・無人駅の研究家・絵本作家さん
北海道から来た人・企業マーケティングのプロ・介護職の若者
中国の方・自衛隊の人・ずっとインタビューする人…
(すごい!しかもみんな「本好き」)

 

11時~16時の5時間、あっという間に時間が過ぎ(ごはん食べる間もなく)
16時30分~「まちライブラリー@もりのみやキューズモール」に場所を移し
事前に申し込みいただいた方、お声掛けした方も加わってそのまま「交流会」に!

ファシリテーションや市民活動に関する本、岡本太郎に関する本、アンガーマネジメントに関する本、自殺や「生と死」にまつわる本などが参加者から紹介され、
地域活動に関する質問、市民活動の深さ広さ、ボランティアという概念の限界、シミポタに何ができるか?など豊かな話し合いと交流ができました!!

 

30人以上お話しましたので「全員」のお声を書くと「記事が30個」になります(笑)
ですので、印象に残ったお話を1つだけ、ご報告します!

 



「土偶(どぐう)」と「埴輪(はにわ)」の違い


偶然ブースがお隣だった「けんぞう」さんは「縄文」についての「本」を出店され多くの方と会話を楽しんでおられました

聞こえてくる「土偶」のお話がとても面白く!「へぇ~~~」と知らないことだらけ
『古墳から出てくる「あれ」ですよねぇ・・・』と思わず声かけると
『あ~、それ一番、怒られるやつですよ~』とけんぞうさん

 

つまりこうだ

古墳から出土するのは「埴輪」
「土偶」は縄文時代のものでもっと前
縄文時代のあと弥生時代に「稲作」が始まり「所有という概念」がうまれる
そこからいわゆる「格差」ができはじめ
力のある「持つもの」が豪族となり、王となり「古墳時代」へ

その豪族の墓に埋葬するため「人の形をした」埴輪をたくさん「作らせた」

一方「土偶」は縄文時代の家族的な集落で妊娠した女性の安産を願い作ったもの
だから「土偶」はほとんどが「妊婦(女性)」をかたどっている
平和と祈りの象徴で
『目的も時代も全然違うんです』と

 

『縄文時代にはね…』
けんぞうさんのお話は止まらない
物々交換をし、獲物がないと食べられないので、食事は大切なイベント
獲物を捕るもの、家族を守り育てるもの
それぞれに「居場所」と「持ち場」があり
人同士の「あらそい」は少なかったのでは?と
その証拠に1万年以上その生活は続き
「土偶」をつくり安産を祈り、独自でそのデザイン性も高めてきた・・・



「市民活動」って「縄文」ですよね?

「縄文時代って豊かだった」
お話を聞いてそう感じたのは「市民活動」って何?とけんぞうさんに説明したとき

 

様々な「社会の課題」を何とかしたい!と
当事者やそれを支援しようと思いのある方が活動を始めています
「市民活動」の幅は広く、課題の数だけ「活動」があり
想いからスタートするため、はじめはうまくいかず悩むことも多い
「カネ」「コト」「モノ」「ヒト」
そんな悩みを「連携と協働」で少しでも前に向けるよう
強みを活かし合い、弱みはカバーしあい
時につながり、時には「解き」しながら
課題を解決できるように全方面へ向かう活動です…
シミポタもそのお手伝いができたら…

 

そんな説明をさせていただくとけんぞうさんが

作らされた「埴輪」ではなく、
願いと思いのこもった「土偶」を作るってことですね
自分事に捉え、助け合ってすすみ、環境を変えていく(生きていく)
「市民活動」は「縄文」ですね!と。



なんだか「感動」してしまいました(笑) この話、皆さんはどう思われましたか?

物々交換をしていた「縄文時代」の話から
市民活動として「地域通貨」に挑戦している地域の話になったり
(やろうとしていることの「根本」は同じじゃないか?とか)
ボランティアは「奉仕」ではなく
自らの意思で「誰か」と「自分」のためにやる活動だよね~
それって「縄文時代は当たり前」なんだよね~~~とか
地縁が薄くなって、人との距離感が疎遠になっている昨今に
自分事にできるコミュニティづくりのヒントが
「縄文時代」にないかなぁ~~~~~とか(^^)/

「本」がつなぐご縁で「市民活動」へのヒントをたくさんいただいたように感じました!
豊かな交流の機会をありがとうござます!

 

 

最後に
「土偶」はバラバラで発見されることがほとんどだそうです
その理由は、安産の願い込めた土偶をつくり「臨月」までそばに置き
祈りの後にわざとバラバラに壊して災いを払った
という説があるそうです
想いのこもった「形」を壊し
そこから産み出されるものがある
それを「縄文人」は希っていた

やっぱり「市民活動」に似ているなぁ…

 

●この取り組みの連絡先●

シミポタ運営事務局