市民活動ワクワクレポート内容
近年、縦型のショート動画を活用したPRが、SNSを中心に大きな効果を発揮していますね。市民活動をされている人の中でも「縦型のショート動画(以後ショート動画)」をうまく活用してPR活動をしている方もいますよね。
一方で、「興味はあるけど難しそう」「どこから始めればいいかわからない」といった理由から、一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか?そんな人たちに向けて、「ショート動画」を始める後押しになればという思いから今回のハイパーセミナーを開催しました。
会場は大阪市平野区に位置するとってもおしゃれなカフェ「町工場カフェのサクエバ」を選ばせて頂きました。
それではレビューをしますね。
こちらのハイパーセミナーはトークショー形式で「ショート動画」に詳しい3人のゲストスピーカーをお招きしました。
3人とも素敵な経歴の持ち主ですね。これは参加者の方々の「背中を押す」お話しが期待できますね。シミポタ事務局の中尾さんの進行でハイパーセミナーは進んでいきました。
まずは「ショート動画とはどのようなものか」という基本的なテーマから話が始まりました。現在主流のショート動画プラットフォームとして、TikTok、Instagram、YouTubeがあるという説明を金さんがされました。
その後、佐藤さんからは、年齢層ごとの特徴についての見解が述べられました。具体的には、TikTokは10代や20代が主に利用し、Instagramは30代や40代に多く視聴されているイメージがあるそうです。佐藤さんはさらに、自身が発信する際には、視聴する年齢層を考慮し、それに適したプラットフォームを選ぶことも必要だとアドバイスをくださいました。
ビンガムさんは今の時代は若い人は「長いもの」を見ないので、動画の最初の2秒が大事でそこを意識して動画を作ったら良いと、またプラットフォームを選ぶのもいいが、見ている人が違うので、逆に選ぶことをせずに動画を一つ作って複数のプラットフォームにアップする方法もあると話してくださいました。
冒頭から、参考になることがいくつも出てきました。一つのプラットフォームを選ぶのか複数のプラットフォーム選ぶのか考え自身の活動に合わせて使い分けていかないといけないなと思いました。
話は「ショート動画」を作成するに当たって「どういったことを気をつけているのかと」ということに話が進みます。
金さんは短い時間なので、情報を詰め込まないで一つテーマを決めて作成し、一つのテーマに絞って作成しようと心掛けている。その代わりに異なるテーマの動画を複数作るようにしていると述べました。
佐藤さんは撮影をする前に構成(シナリオ)を考えている、その方がどんなカットが必要かが明確になると教えてくれました。
また、「誰に対してどう思って欲しいのか」ということを常々考えているとビンガムさんは話してくださいました。
ぶっつけ本番ではなく撮影前から考えるのが大事なんですね。なるほど、この発想は新しい発見でした。でも初心者のみなさんはあまり深く考えずにとりあえず撮ってみて、わからなければ人に聞くということを繰り返したらいいとみなさん付け加えていました。
ここから話題は「初心者の方がどのようにショート動画を始めたらよいか」に移りました。
佐藤さんは、初心者の方にはまずカメラを動かさず、可能であれば三脚を使ってカメラを固定し、自分が興味のあるものを撮影することから始めるとよいとアドバイスをくださいました。具体例として、「カメラを固定してみかんを剥く動作を撮影する」という提案がありました。みかんの剥き方は人それぞれ異なり、それだけで個性が出るため、そこに「この剥き方最高」というテロップをつけるだけで動画として成立するとのことです。このわかりやすい例えのおかげで、より理解が深まりました。
また、SNSで他の方が作った動画を製作者目線で観ることも、非常に勉強になるとアドバイスをいただきました。
さらに、すぐに実践できるテクニックとして「しゃがんで撮影する」ことを提案していただきました。しゃがむことで見える世界が変わり、興味を引く動画が作れるとのことです。
また、ビンガムさんは、身内の方にインタビューすることから始めるのも良い方法だと提案してくださいました。ご自身の経験として、おじいさんやおばあさんに二人の出会いなど、自分が興味を持つ内容をインタビューすることで、編集したくなる気持ちが湧き、自然と技術が向上すると説明されました。
さらに、「凝った動画を作る必要はなく、毎日少しずつ撮影する習慣をつけることが大切」ともお話しされました。毎日挨拶をするように撮影を続けることで、視聴者に覚えてもらいやすくなるそうです。
また、金さんからは「町で動いているものを見つけて撮影することが良い練習になる」とのアドバイスがありました。
話題は尽きることなく、あっという間に時間が過ぎてしまいました。しかし、参加者のアンケートによれば、多くの方が「ショート動画を始めることに前向きになった」と答えており、今回のハイパーセミナーが新たな一歩を踏み出すきっかけになったことがうかがえます。難しいことは後回しにして、自分たちが市民活動の中で伝えたいことを見つけたら、まずは気軽に撮影してみてはいかがでしょうか。ぜひ一歩を踏み出しましょう!
今回のハイパーセミナーにはここに書くことができなかった役に立つ話がまだいくつもありました。ぜひ、[ログイン限定] ハイパーセミナー㉝ アーカイブ動画をご覧ください。