事業者の想い・取り組んでいる課題とその解決方法・今後の展望など事業のヒント、そしてCB/SBの魅力が満載の取り組みの記事を楽しんでください♪
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これまでコトハナは、障がい者やホームレス支援、ニートと呼ばれる若者のサポートなど、さまざまな問題解決に取り組む団体や企業、個人と協同でプロジェクトを手がけてきた。
その仕事は、「まちづくり」「建築」「空間」「インテリア」「プロダクト」「グラフィック」「WEBサイト」「映像」「イベントの企画・運営・制作」など多岐にわたり、しかもほとんどが企画からデザイン、プロモーション、運営までトータルに関わるものだ。
「立ち上げ当初はもともと交流のあるところから仕事をもらうケースが多かったが、一つひとつ仕事を積み重ねる中で、初めての団体や企業の問い合わせも増えてきた」と西川さん。
団体運営はブランディングによる事業収入を中心にしながら、「みんなのうえん」では農地貸出しによる利用料を得るなど、寄付金や会費に頼らない事業展開を行っている。
一方、助成金を受けた委託事業もある。
それが、東日本大震災の被災地である宮城県石巻市に作られた「いしのまきカフェ『』(かぎかっこ)」だ。
同地では、震災により多くの企業が被災。
就職の場を失った多くの若者が地元を去っていく中で、石巻と若者をもう一度結びつけようと、日本財団から委託を受けたコトハナを含む3つのNPO法人が連携して、町の高校生が主体的に運営するカフェを2012年にオープン。
カフェでは約40人の高校生が商品開発・空間デザイン・情報発信のチームに分かれ、店の名称やコンセプト、商品メニュー開発などの企画から店舗運営、広報活動に至るまで、すべてを自分たちの手で行っている。
同事業はスタートから3年目を迎え、「食材などを通して石巻の魅力を再発見した」「前向きにチャレンジする力が身についた」など高校生たちに大きな変化が現れ、活動がメディアに取り上げられる中で、活躍の場も広がりつつある。
そのため、従来は日本財団からの委託、復興庁や宮城県からの助成を受けていたが、今後は法人化を進め、地域に根差した問題解決の場として独立事業化を図っていく。
これまで町づくりや社会問題の解決に取り組む団体、企業などのブランディング事業を中心に展開してきたコトハナ。
今後は、社会課題を解決するモノづくり事業にも挑戦していきたいと西川さんは話す。
「例えば、荒れた森林を再生するために、木材を使った商品を開発して、その販売利益で間伐を行ったり、森を守る人材を雇用したりするような経済をしっかり回せる社会貢献活動ができたらと思っています。
そういうところまでデザインの力で踏み込んで行って、地域のことは地域で解決できる人たちをどんどん増やしていきたいです」
■団体概要 NPO法人co.to.hana
社会問題の解決に取り組む団体や企業などのブランディングを手掛け、社会に発信。デザインの力で人に感動を与え、ムーブメントを起こすことで、地域や社会、世界の課題解決に取り組んでいる。
そのプロジェクトはチラシのデザインから町づくりに至るまで多岐にわたり、必要に応じた解決方法で、その活動や想いをデザインする。