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有限会社officeぱれっと①(高槻市)

大阪市を中心とした今注目のコミュニティビジネス(CB)/ソーシャルビジネス(SB)の事例を順次ご紹介していきます 。

事業者の想い・取り組んでいる課題とその解決方法・今後の展望など事業のヒント、そしてCB/SBの魅力が満載の取り組みの記事を楽しんでください♪

 

 

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「0歳から100歳まで」を合言葉に、
子育て支援、コミュニティ支援の拠点になる

 

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▶幼稚園入園前の親子のための~ようちえんごっこ・プチぱれっと~

 

高槻市の公立幼稚園は、2年保育の4歳児の場合、入園できるかが抽選で決められる。
そのため、抽選に漏れた子どもたちは、1年待って入園しなければならない。

 

3人の子どもを持つ代表の漆原由香利さんも、そんな抽選洩れを経験した一人だ。

 

1997年当時、希望していた幼稚園の倍率は約2倍。
すでに上の子どもで抽選漏れを経験していた漆原さんは、3人目の抽選前に「1年間待機させられる子どもたちのために何かできないか」と思い立った。
当時の心境を、漆原さんはこう語る。

 

「幼稚園の抽選に洩れた子どもたちの中には、遊ぶ友だちがいない寂しさを感じている子もいて、親子ともに孤立してしまうケースもありました。だから、私が抽選に当選しようが外れようが、同じような悩みを持つ親や子どもたちのために居場所をつくりたいと思ったんです」

 

 

こうして1997年秋、高槻市立幼稚園の入園抽選に参加した親たちに集まりを呼びかけるチラシを配布。
翌年には、元幼稚園の先生や保育士さんの協力を得て、地域の集会所で週に1度(2時間)、「さくらぐみ」と呼ばれる幼稚園入園前の3・4歳児の保育を高槻市内で開始。これが、「ぱれっと」のはじまりとなった。

 

開設後、 「さくらぐみ」は徐々に地域の親たちに認知され、参加を希望する声が増加。このため、クラスを週1回から週2回2クラスに増設したほか、2歳児を対象とした「ももぐみ」も始めた。
ただ、事業を継続していく上ではその責任の重さに加えて、抽選漏れの4歳児も少なくなる中で、「当初の役割は果たせた。もうやめてもいいのではないか」と悩むこともあったという。

 

しかし、「さくらぐみ」は、地域の親や幼稚園入園前の子どもたちに必要な場であり、子育て中の保育士にとってもやりがいのある働く場に成長していると感じ、2003年に継続を決意。

 

「有限会社officeぱれっと」を設立して、「ようちえんごっこ プチぱれっと さくらぐみ・ももぐみ・ちゅうりっぷぐみ・いちごぐみ」の4クラスで再スタートした。

 

 
 

■団体概要 有限会社officeぱれっと

就園前の子どもたちのための「ようちえんごっこ・プチぱれっと」を軸に、一時保育・一時預かりなどの子育てサービス、さらには障がいを持つ人たちの就労支援、幅広い世代が集うカフェ(サロン)などを運営。地域の子どもや女性、障がい者、高齢者などマイノリティの人たちの安心できる居場所を作り、誰もが生き生きと暮らせる活動を行っている。

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