みんなの活動報告内容
こんにちは！大阪市市民局地域支援グループです。
令和２年２月１６日に「第３回地活協まちづくりフォーラム」が開催されました。
※地活協（地域活動協議会）とは、おおむね小学校区を範囲として、地域団体やＮＰＯ、企業など地域のまちづくりに関する多様な団体が集まり、話し合い、協力しながら、さまざまな分野における地域課題の解決やまちづくりに取り組んでいくための仕組みであり、大阪市のほぼ全ての地域で形成されています。
フォーラムでは「地域を良くしていきたい」と、熱い想いを持って活動されている地活協の方々が一同に集まり、実践事例の発表や、参加者や担い手を増やすためにどうすればよいかなどを話し合うグループワークを行いました。
フォーラムで実践事例を発表していただいた２つの地域の取組をご紹介します。
①「カフェ・コンパーレ（おっさん喫茶）」中津地域活動協議会（北区）
中津地域では、高齢者が多いことや地域とのつながりが薄くなってきていることから、地域活動の担い手不足などの課題を抱えており、これらの課題を解決するために、「地域住民が集まりやすい居場所をつくろう！普段から忙しくしている女性の負担にならないよう男性スタッフだけで運営してみよう！」という、熱い思いで『カフェ・コンパーレ（おっさん喫茶）』をはじめました。
カフェ・コンパーレでは、お客さんが自らコーヒー豆を焙煎できる「自家焙煎コーヒー」（200円）が大人気なのですが、1日（10：00-12：00の２時間）に100人～200人が訪れ、毎回6,000円～10,000円ぐらい売り上げがあるそうです。ちなみに、この収益で会館を土足であがれるよう床材を改修されました。また、カフェ・コンパーレでの出会いをきっかけに町会に加入してくれる住民が増えているとのことで、財源確保や地域活動への参加促進にもつながっているとお話しされていました。
単においしいコーヒーを楽しむだけでなく、カフェ内に常設された囲碁・将棋エリアで勝負に興じる人、地域の人脈を活かしてボランティアで参加されていただくフラダンス、尺八演奏、落語などを楽しみに訪れる人、子ども連れで集まるママ友さんなど、地域住民が思い思いに好きな時間を過ごせる居場所となっていることが素敵だなと思いました。
②「災害時の要支援者マッピング」磯路地域活動協議会（港区）
磯路地域では、平成３０年の大阪北部地震、台風２１号の際に地域住民の安否確認に時間がかかったことをきっかけに、災害時の要支援者マップの作成を行いました。
要支援者マップの作成には「個人情報」という壁があり、実現には困難を極めましたが、一定のルールをつくることで要支援者マップの作成を実現することができたとのこと。「地域住民を守らなければならない」という、会長はじめ活動者の熱い想いと行動力によって実現できた取組です。
マッピングとは、様々な方々（自治会、見守りネットワーク推進員、民生委員など）が、自身の把握している要支援者情報をシールで地図に落とし込んでいき、要支援者を地図上に可視化するという先進的な手法なのですが、情報を共有するプロセスを踏むことによって、「みんなで地域住民を守ろう」という機運を高められますし、マップづくりでできたつながりは、災害時はもとより、日頃の活動にも活きてくるのだと思いました。
また、現在はマップの電子化にも取り組んでおられるそうです。地域や会長の熱い思いをクールに形に変えていくスタッフがいる。活動者の“得意なこと” “やりたいこと”を活かして取り組まれていることが、磯路地域ならではの素晴らしい活動となったのだと思いました。
フォーラムの後半は参加者同士によるワークショップが行われ、担い手が少なくなってきていることや活動の周知方法など、参加者それぞれが悩んでいることについて、１２のグループに分かれて情報共有し、今後どうしていけばいいか話し合いました。
あるグループでは、担い手を増やすための方策として、町会や地活協の資料を用意し、丁寧な説明をすることが信頼を生み、町会加入や参加につながるのではないか、といった意見や、信頼、絆を築くには、打ち上げなどの飲み会といった楽しみも必要であるといった意見がありました。
フォーラムの様子をもっと知りたい方は、J:COMの地域情報アプリ「ど・ろーかる」の「デイリーニュース」令和２年２月19日放送回にて放送されていますので、ぜひご覧ください。
さいごに、「地域を良くしていきたい‼」という地域の方々の熱い想いと、楽しく活動されている様子を多くの方にお伝えしたく、動画を作成しましたので、ぜひご覧ください。
