みんなの活動報告内容
大阪市に住むベトナム人は留学生・実習生が多いとはいうものの、まだまだコミュニティが定着しているとは言えない状況です。
そんな折、大阪市で最大のベトナム人居住区である生野区で活動をしている大阪ベトナム友好協会が、大阪市に住む在日ベトナム人コミュニティ同士を繋ぐきっかけとして、ベトナム獅子舞を大阪市内でも運用するという事になり、当支部も協力することになりました。
今年の3月頃からハノイにおいてベトナム獅子舞の購入の準備を行なうものの、コロナ渦で輸送費や諸費用も高騰してしまい、当初の予定の3倍以上の費用となってしまいました。
輸送についても、コロナ渦の影響でコンテナが滞留している影響で、通常以上の日数を要することになりましたが、無事に7月9日に届きました。
当初より、7月中にベトナム獅子舞のお披露目会と入魂式を行なう予定だったため、ギリギリの到着ではありましたが、何とか行政側、地元側、マスコミ側との調整も付き、7月18日(日)13:00より生野区の巽東緑地にてベトナム獅子舞の入魂式を執り行いました。
ただ、獅子舞があるだけでなく、大阪ベトナム友好協会では当初より、ベトナム獅子舞の運用について神戸のベトナム人コミュニティとの協力関係を築き、行政側とも連携を取りながら、このベトナム獅子舞を運用することを綿密に計画した上で、実際のベトナム人たち自身の手で運用しています。
今回のベトナム獅子舞の入魂式にはNHK大阪、テレビ大阪、J:COM TV、ベトナムのテレビ局VTCもカメラ取材に来られて、ベトナム式の盛大な入魂式の様子を多くの地元のベトナム人方も見学に来られていました。
当日は、食糧支援も合わせて行なわれ、その支援物資には1人当たりお米5kg、ベトナム袋麺5袋、マスク50枚が配布されましたが、すべての支援物資はベトナム人自身の提供によるもので、その準備、配布についても日本人は一切関与せず、ベトナム人自身が共に助け合うという形の大阪ベトナム友好協会らしい支援の形となりました。
第5回食糧支援
まだまだ、大阪市では地元住民の方の理解が十分に得られない状態ではありますが、多文化共生の取り組みで、少しづつ相互理解が深まっていくのかも知れません。