みんなの活動報告内容

〜Worker and Cancerへの派遣のご紹介〜

Worker and Cancerは、がん患者の治療と就労を支援する団体です。活動の拠点を移転したことを機に、改めて自団体の事業を見直すために、今後の事業計画について一から検討するための会議を支援してほしいとのお申し込みがありました。

そこで、ファシリテーションを得意とする2人の地域公共人材を派遣しました。初めにヒアリングを行い、依頼内容を確認し、団体の現状や代表の想いをヒアリングしたうえで、全5回の派遣を実施しました。新型コロナウイルス感染症の影響により、初回のヒアリングを除いて全てオンラインでの派遣となりました。

 

派遣先団体名:Worker and Cancer

派遣人材:16-009 下山 陽介

14-012 乗友 美智子

派遣回数:5回(事前打ち合わせを除く。2021年4月~9月)

支援内容:団体のミッションを検討する会議の支援

 

第1回 4月23日 さらなるヒアリング

初回のヒアリング内容を確認したうえで、さらに詳しくヒアリングを行いました。事業のターゲットや団体の役割、今後の活動等についてのヒアリングを通して、代表が考える事業内容を明らかにしました。 そのなかで、当初実施を考えていた「ごはん会」がコロナ禍で実施が難しくなっていることから、コロナ禍でも進められる活動として、「手帳」を作成する案が出ました。

 

第2回 5月17日 手帳の概要を検討

第2回は、手帳の概要について話し合いました。手帳を作成するに至った背景を振り返り、この手帳の役割やどのような内容にするかを、人材からの助言を受けながら話し合いました。また、今後の課題としては、ターゲットへの届け方や事業ターゲットの範囲、価格の設定をはじめとするビジネスモデルの検討などが挙げられました。

 

第3回 6月25日 気持ちの変化を掘り下げる

第3回は、代表の気持ちを掘り下げながら、人材から投げかけや助言を行いました。前回の派遣からの1か月間で、代表は「well being」について関心を持ち勉強をされていました。代表の気持ちの変化について人材がヒアリングをしながら、「手帳を通して誰がどうなったら嬉しいか?」といった投げかけや「ターゲットを絞ることの重要性」など、助言を行いました。その結果、手帳の対象はがん患者に限定せず、広く闘病中、治療中の方へ向けたものとなりました。

 

第4回 8月6日 ターゲットとコンセプトを議論する

第4回は、代表が作成した企画書案を見ながら、ターゲットやコンセプトなど手帳の根幹となる内容を話し合いました。コンセプトとしては、自身の健康状態や精神状態、気持ちを文章化することで可視化し、「何を書くべきかが分かる」手帳作りをめざすこととなりました。また、この手帳に込めた想いや手帳の書き方などがわかるような「説明書」を作成することとなりました。

 

第5回 9月1日 

第5回は、まず、代表が前回からの1か月間で複数の医療関係の専門家からの意見を聴取していたことから、その内容と意見を受けて代表が感じたことを共有しました。また、今後の具体的な作成方法や配布方法について話し合いました。まずは手帳のサンプル版を作成してモニタリングを行うこととなりました。その後、製品版を作成した際の手法については、クラウドファンディングをはじめとする幅広い選択肢について人材からアドバイスがありました。

写真

(会議の様子)

 

「第三者の視点・意見で新たな気づきや発想が生まれました」

Worker and Cancer代表 山本さんの感想~

活動場所が変わった事で、活動の見直しをするという目的での派遣でしたが、話し合いを進めていくうちに新たな活動を動かす結果となりました。 第三者の視点・意見が一緒に会議に入ってもらうことで新たな気づきや発想が生まれることや、苦手とすることへのアプローチの方法など得意分野を持つ方からのアドバイスを受けることが出来ることがとても良かったです。

 

 

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