みんなの活動報告内容
大阪市地域公共人材をご存じですか?
大阪市では、地域活動のさらなる活性化への支援を目的に、団体の皆さまからの要請に応じてさまざまな専門知識やノウハウを持った「地域公共人材」を派遣しています。
【派遣概要】
派遣先団体 グローバルユース防災サミット実行委員会
派遣回数 6回 (2021年8月~11月)
支援内容
イベント実施にかかる企画から実施及び実施後の振り返りなど進捗に応じた支援
特に、広報、事業の波及、ファンドレイジングの視点での専門的な助言
(参考)
団体のイベントレポート
ママコミュ!ドットコム(グローバルユース防災サミットの事務局)のホームページ
https://mamacomu.com/info/13864
~グローバルユース防災サミットへの派遣の紹介~
「グローバルユース防災サミット」は、令和3年10月30日にオンラインで開催されたイベントです。大阪をはじめ日本各地で防災活動に取り組む青少年メンバーと、大阪市の姉妹都市であるドイツのハンブルグ市の青少年消防団のメンバーが、地域的視点と世界的視点の双方から「災害に強い未来社会」の実現をめざして、互いの国やまちにおける災害の歴史や教訓を学び合い、防災の現状と未来像を共有し、宣言として世界に向けて発信します。イベントを企画・実施する実行委員会から、イベントの成功及び今後の活動の効果的な展開への助言などの支援について申し込みがありました。そこで、派遣団体からの希望に沿って、広報・ファンドレイジングと防災を専門としている2人の地域公共人材を派遣しました。まず、初回のヒアリングをオンラインで行い、依頼内容の確認、現状の共有、目標を確認し、全6 回の派遣を実施しました。
グローバルユース防災サミットのちらし
第1回 8月29日 参加者の確保について話し合い(オンライン)
第1回は、国内の参加者の確保について話し合いました。想定参加者の解像度を高める広報に関する認識を合わせるために広報全般やイベント広報に関するレクチャーを石井氏が行いました。また、各実行委員の進捗を共有するとともに、想定参加者に関するディスカッションを行いました。想定参加者を防災に関心あるユース層に絞ることを確認し、次回、防災に関連する団体やグループをリストアップして検討することとしました。
第2回 9月4日 「仲間になってもらいたい人/想定参加者にどんな言葉、方法で伝えるか、広報を考える」「今後の展開について考える」(オンライン)
第2回は、防災に関連する団体やグループをリストアップしてもらいながら、仲間になってもらいたい人、想定参加者にどんな言葉、方法で伝えるか、広報を考えることについて意見交換を行いました。次に、各実行委員の参加の働きかけ状況を共有したところ、現状として国内参加者30名の枠は達成できる見込みであることが確認できました。その後、今後の展開についてディスカッションを行いました。継続的な活動をする には、非営利活動団体 や財源について知ること、イベントの価値や魅力を言葉にして伝えることが重要になることを確認しました。
第3回 9月19日 イベントの魅力や価値を言葉にする(オンライン)
第3回は、非営利活動団体 、財源確保・ファンドレイジングのレクチャーを石井氏から行い、企業からの寄付やクラウドファンディングなどについての実行委員からの質疑にも応えました。また、イベントの魅力や価値を言葉にすることとして、各実行委員の理想とする社会(ビジョン)について話し合いました。『「防災」を「Bosai」に、世界の共有言語にすること』や、「ユースが主役となった災害に強い未来社会を実現すること」など、多様な価値観を共有する機会となりました。
第4回 10月30日 本番に参加/見学(会場とオンライン)
第4回は、地域公共人材がオンラインと会場に分かれてイベントに参加及び見学しました。会場(あべのハルカス会議室 )には実行委員と運営スタッフ等が集まり、オンラインでは大阪をはじめ、北海道札幌市、東京都町田市、大阪府河南町など防災に取り組むユース層の参加者、海外からはドイツ(ハンブルグ市)の消防団で活動するユース層の参加者が集い、総勢70名を超える参加者がありました。
マスコミの取材もあり、サミットがいよいよ開会します
主なプログラムは、日本・ドイツのそれぞれの防災に関するプレゼンテーション、アイスブレイク、映像「未来に残したいもの」の共有、グループディスカッションと発表、宣言といった内容でした。コロナ禍におけるオンラインでの実施や通訳を介してのイベント環境ではありましたが、日本の各都市とドイツハンブルグ市の若者が交流し、防災の大切さを学ぶ機会となりました。
第5回 11月6日 振り返りと今後の展望(オンライン)
第5回は、イベントを振り返るためのレクチャーを石井氏から行い、実行委員に加えて通訳などのイベントスタッフも加わり話し合いました。石井氏からのレクチャーでは、Keep(よかったこと、続けること)、Problem(今後に改善すべきこと)、 Try(今後新しく挑戦したいこと)と区分して順次振り返ることをポイントとして共有しました。各項目で忌憚のない意見が出され活発に議論されました。また、今後の展望についての中期的な課題についても話し合われ、多様な価値観を認め合うことや、ユース層の実行委員を大人たちの実行委員がサポートする形でこれからも実施していくことを共有しました。
「早期に目標共有や連携強化が実現でき事業に向かうことができた」
~派遣終了後のグローバルユース防災サミット実行委員長 出水眞由美さんの声~
本事業のために今年立ち上げたばかりの組織で事業を進めながら、メンバー間の意思疎通と課題共有の深化にも取り組む必要があったため、客観的に助言をもらったことにより、早期に目標共有や連携強化が実現でき、事業に向かうことができました。国内外で防災に取り組むユースの繋がり強化と防災リテラシーのグローバル化の双方をめざした欲張りな事業であり、メンバーの力を結集したハードルの高いチャレンジであったと思います。広報面、集客面での迷いや悩みについて率直な意見と適切な助言をもらい、組織のエンパワメントに大いに役立ちました。
地域公共人材は、団体のありたい姿に近づけられるよう寄り添って支援を実施していきます。
私の団体も派遣を受けたい!と思われた際は、大阪市市民局地域力担当地域連携グループまでお気軽にご相談ください。
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