みんなの活動報告内容
~巽まちづくり協議会への派遣のご紹介~
巽まちづくり協議会は、生野区南東部に位置する地域において地域活動を展開している団体です。
巽まちづくり協議会では様々な地域活動を行っていますが、男性の参加者が少ない現状があり、高齢の男性が自宅を出て自分の居場所を見つけられるような、参加しやすい活動の企画の考案と告知方法を検討し、令和4年度の事業化に向けて検討するための会議の進行について人材派遣の依頼がありました。
そこで、大阪市では話し合いにおけるファシリテーションを得意とする2人の地域公共人材を派遣しました。
3月に初回ヒアリングを行いスタートしましたが、その後コロナウィルス感染拡大の影響から延期となり、対面での会議が再開できるようになった10月から12月までの3回とあわせて全4回の派遣となりました。
【派遣概要】
派遣先団体 巽まちづくり協議会(生野区)
派遣回数 4回 (2021年3月、10月、11月、12月)
支援内容
イベント企画の話し合いにおけるファシリテーション
(ご参考)
巽まちづくり協議会のブログ
https://blog.canpan.info/tatumi/
第1回 3月27日 高齢男性の参加が少ない理由
人材の派遣の趣旨や役割をお伝えするとともに、活動の現状と課題などについてヒアリングを行いました。
集まったメンバーからは、男性は現役時代に地域とのつながりがなく急に参加しづらい、告知があるのを知らないなどの問題点があげられ、今後解決の糸口として男性がときめく活動について検討することなどを確認しました。
第2回 10月25日 高齢男性の参加の現状について考える
半年ぶりの開催となり期間が開いたので、大阪市から改めて人材派遣の趣旨や役割をお伝えし、小林氏がファシリテーション担当、石井氏が記録担当で、2つのグループに分かれて現状と課題について話し合いを進めました。
敬老会や地域の清掃、有志の歩こう会には高齢男性の参加がみられること、誰かに誘われれば参加するのではないか? 飲み会といった楽しみがあると参加するのではないか?といった仮説、回覧板は見られていないことや口コミが効果的といった告知方法などについて意見がありました。
グループに分かれての話し合い
第3回 11月15日 高齢男性が参加しやすい活動とは
今回は、石井氏がファシリテーション担当、小林氏が記録担当で、前回振り返り、対象とする年齢層、活動の内容などについて、4つのグループに分かれて話し合いを行いました。話し合いでは、高齢男性の年齢の定義は、定年後の元気な方をイメージすると65歳以上、定年前から参加を働きかけるには60歳以上、定年といったキーワードが出ました。活動については、カフェ・ボードゲーム・飲み会・映画鑑賞会など屋内の会館を活用した居場所づくりのイベント、施設見学を兼ねた歩こう会・スリーアイズ・ディスコンなど体を動かすイベントなどアイデアがたくさん出ました。告知方法については、SNSの活用、FM局の開設、子どもや孫を通じた広報などの意見がありました。
小林氏が作成した資料で振り返り
第4回 12月13日 高齢男性の参加を促す活動の企画づくりに挑戦
最終回は、小林氏がファシリテーション担当、石井氏が記録担当で、いよいよ具体的な企画づくりに挑戦しました。活動は、参加者による決選投票の結果、「歩こう会」と「カフェ」2つの活動が決まり、
企画づくりには、実施時期、プログラム、スケジュール、運営メンバーなど重要な事項について、参加者全体で話し合いながら進められ、「巽てくてく会」、「純喫茶昭和ロマン」といったユニークなネーミングも出され活動のフレームができあがりました。
また、今後の企画と実施のプロセスには、まちづくりセンターが引き継いでサポートしていただけることになりました。
ホワイトボードを使って見える化
「いつもの会議より緊張感があり、刺激を受けました」
~巽まちづくり協議会 杉浦寿子さんに派遣後の感想をお聞きしました~
外部の方にファシリテートをしてもらうことで、違った視点で考えることができました。また、いつもの会議より緊張感があり、刺激を受けました。
進行のテンポのよさや、解りやすい板書等、地域公共人材の方の実践力に感心しました。
地域公共人材は、団体のありたい姿に近づけられるよう寄り添って支援を実施していきます。
私の団体も派遣を受けたい!と思われた際は、大阪市市民局地域力担当地域連携グループまでお気軽にご相談ください。
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