みんなの活動報告内容
~三津屋地域活動協議会への派遣レポート~
三津屋地域は、淀川区の北西部に位置し、三津屋音楽祭、盆踊り、夜店など地域の活動が活発に行われています。そんな地域で地域福祉の担い手である地域社協役員および地域ネットワーク委員が集まり、福祉的な観点からの見守りネットワーク強化事業と自主防災組織との連携の可能性について意見交換を行うにあたり、地域防災の重要性に関する話題提供およびグループに分かれて意見交換する際のファシリテートを行ってもらいたいと依頼があり、二人の地域公共人材を派遣しました。
【派遣概要】
派遣先団体 三津屋地域活動協議会
派遣人材 リーダー:増田 裕子氏、メンバー:林 久善氏
派遣回数 3回(令和3年12月~令和4年7月)
支援内容 福祉的観点からの地域防災の重要性に関する話題提供と意見交換のファシリテート
初回ヒアリング(令和3年12月1日)
派遣依頼内容に基づき他地域での事例紹介とヒアリングを兼ねた意見交換会を行いました。
その中で明らかになった課題として、社協役員は地域のいろいろな役員を兼務しており、災害時には兼務することが困難であり、担い手を増やすことが必要なこと。
地域NW(ネットワーク)委員からは、平時の見守り活動を行っているが、要配慮者に対して、災害時にどう活かされるかよくわからない。町会役員からは、新しいマンションが建つとき、町会加入の活動を行い、加入してくれる世帯が比較的多いが、コアメンバーとして活動してもらえるかわからない。
また、これから誰(どんな団体)と活動したいかを聞くと、社協役員は、小学校との防災の取り組みやPTAと連携を希望しており、地域NW委員は、見守り支援員を増やし、大勢で見守れば気持ちが楽になる。また町会役員は、町内の企業と助け合いができる関係を作りたい、という意見がありました。
第1回(令和4年1月21日)
~『目黒巻き』で災害時の行動を可視化~
大規模自然災害時(南海トラフ巨大地震)を想定し、災害時の状況を自分自身の問題としてイメージするために、「目黒巻き」というツールを用いて時間軸で行動を可視化する個人ワーク及び全体でのディスカッションを行いました。
意見交換会の中で、自分自身の避難行動については出来ていたとの意見が多くみられましたが、要配慮者への避難支援行動を誰が、どうするかなどの課題があることがわかりました。
第2回(令和4年4月8日)
~『マイ・タイムラインを作ろう』(自助・共助を考える)~
ある程度予想可能な大規模自然災害の台風を想定し、①自分の命を守れるようになる(自助)、②地域の逃げ遅れゼロを目指すようになる(共助)といったゴールを設けて、ワークショップを行いました。
予測可能な台風被害への自助の避難対応を想定される方が多数おられ、マイタイムラインを行ったことで、時系列的な避難行動を整理できたなどが話し合いで出ました。また、要配慮者への避難の声掛けなど必要性の共通認識はありますが、要配慮者が多くいらっしゃるため、具体的な避難行動へどう繋げるか地域の連携を考えるきっかけとなりました。
第3回(令和4年7月15日)
~『三津屋地域の防災の未来について考えよう』~
初めて参加された方もいらっしゃったので、これまでの派遣での参加者間の話し合い結果等の振り返りを行いました。その後、地域防災力を高めるために必要な「地域の資源(人・モノ・場所)」についてのワークショップを実施しました。地域の防災資源について人・モノ・場所など区分毎の資源の整理を行い、参加者の情報共有を行いました。
【派遣終了後の派遣先団体からの声】
・淀川区以外の大阪の要配慮者及び防災の自助・共助・公助の内容が聞けて良かった。
・また機会があれば、勉強会での支援・応援を受けたい。
地域公共人材は、団体が抱える課題や困りごとの解決に向け、団体の思いに寄り添い支援を実施しています。私の団体も、こんな悩みを抱えている!何とかならないかな?と思われた方は、大阪市ホームページをぜひご覧ください。私の団体も派遣を受けたい!と思われた際は、大阪市市民局地域力担当地域連携グループまでお気軽にご相談ください。
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