みんなの活動報告内容

~特定非営利活動法人ところへの派遣レポート~

公的な支援の受給の有無やどこに相談していいのかわからない。制度の狭間で公的な支援が期待できない。それぞれの状況は異なっても、社会福祉と臨床心理学を学んでいる現役大学生有志が、同世代として子ども・若者と共有できるものがあり、福祉を学ぶ者として知識を活かして行きたいと考え、法人設立を行い、子ども・若者を支援する事業として、フリースクールところを運営しておられます。

 

これまで広報ツールとしてホームページをはじめとしたツールを独自に作成・運営していたが、広報効果が伸び悩み、独自にツールの改善を行うには広報・デザインなどの技術ノウハウがないため、第三者の意見を取り入れ改善を図りたいと地域公共人材に依頼がありました。

 

【派遣概要】

派遣先団体 特定非営利活動法人ところ

派遣人材  リーダー:寺岡 剛太氏、メンバー:西 春彦氏、石井 大輔

派遣回数  5回

支援内容  広報活動の全体像を把握し、伝えたい人と伝えたいメッセージを整理し、団体に合った広報ツールの選択と活用を対面派遣とオンライン派遣の両面から支援していく

 

  • 初回ヒアリング(令和4年6月21日)

広報媒体として、かつてはFacebook・ブログ、今はInstagram、Line、ホームページを運営していたが、どう続ければいいのか解らない。対象である保護者とって、利用者特化型の見やすいホームページを作りたいとの希望により、ウェブサイトに限定せずに広報全体を考えていくことになりました。

 

  • 第1回:オンライン派遣(令和4年7月12日)

「ところにとってのフリースクールとは何か」についてディスカッションをしました。設立当初は、「フリースペース」と呼んでいたが、先輩団体からのアドバイスで「フリースクール」に変えたところ、利用するこどもが増えた。また、フリースクールはアクセスの良い場所に位置し、不登校児の学校代わりの教育を目的としているのに対し、地域(コミュニティ)に根差した活動を行い、大学時代に二人が学んでいた福祉・心理学を武器にソーシャルワークといった福祉的なアプローチをとり、制度(行政の支援)から取り残された子どもたちを支援しているといった実情を聴くことができました。

 

  • 第2回:オンライン派遣(令和4年8月30日)

非営利とは何か?非営利とは「利益を出してはいけない」ということではなく、「利益を得ることを目的としていない」ということや非営利の特徴や意義について説明しました。また、広報と広告の違い、伝わる広報とは相手が知りたいことを伝えることであって、何を伝えるか(メッセージ)、誰に伝えるか(ユーザー)、どうやって伝えるか意識することの必要性をお伝えし、NPOに対する基本的な考え方を共有しました。

 

  • 第3回:対面派遣(令和4年9月13日)

「ところ」にとってのステークホルダー(利害関係者)の整理と優先順位付けについてディスカッションをし、特に「学校関係者」「家族・保護者」が重要であることを確認しました。また、広報の在り方として、WEB関係のツールについて具体的に意見交換した結果、広報の目的に立ち返ることで今のツールの見直しとベーシックな広報戦略などできることに気づくことができました。

 

  • 第4回:オンライン派遣(令和4年11月8日)

「ところ」の活動進捗について、団体からの報告と質問に対するアドバイスを行いました。ウェブサイトを改善したことにより問い合わせが増えていること、問い合わせの内容は、ところの利用方法や開催日時が多いこと、モバイル(スマホ)からのアクセスが80%を占めていること、社会福祉協議会から助成金を得てNPO交流会の開催を考えていること等の報告があり、JimdoでPDFを表示する方法や活動予定の掲載方法、今後もJimdoを継続すべきかどうかの質疑応答がありました。

 

 

  • 第5回:オンライン派遣(令和5年1月17日)

ところ様より、前回までの派遣内容を踏まえて団体紹介・事業紹介のプレゼンテーションをしたいと申し出があり、プレゼンテーションを拝見して意見交換をしました。その結果、自団体の説明について「どんなひとに」「どんな内容を」「どれくらい」を意識するきっかけとなりました。

 

 

  • 派遣終了後に訊いた特定非営利活動法人ところ様の感想

「専門知識のある人材を派遣する」という謳い文句に、違わぬ派遣をして頂きました。今回応募した最終目的と違う着地点ではあったものの、結果的に多方面に亘って活用できる知識を得られた。

 

 

あなたの団体のやりたいことを、わたしたち「地域公共人材」が応援します。

地域公共人材は、団体が抱える課題や困りごとの解決に向け、団体の思いに寄り添い支援を実施しています。私の団体も、こんな悩みを抱えている!何とかならないかな?と思われた方は、大阪市ホームページをぜひご覧ください。私の団体も派遣を受けたい!と思われた際は、大阪市市民局地域力担当地域連携グループまでお気軽にご相談ください。

 

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