みんなの活動報告内容
2023年9月10日。まだまだ残暑の厳しい中、お天気が心配されましたが
生野区の「オールたつみ(北巽・巽東・巽南・巽の4つの地域活動協議会の合同事業)」として
「あそ防祭!まな防祭!~働く車両たち~」
が開催されました。
「こどもたちが本物を見て、体験してほしい」
「楽しく防災について学んでほしい」
と地域の枠を超え、実行委員会を立ち上げ、
「どうしてもこの企画がやりたい」という思いから検討に検討を重ねて準備してきました。
「今までにないオール巽の事業(過去4回は「大運動会」、次の4回は「雪まつり」で計8回開催)を行いたい」と、シミポタメンバーも実行委員に入れていただきました。
「本物の体験」のメインは、警察署・消防署の他に、自衛隊・水道局も連携してみよう!ということで本番の約半年前から動き出しました。
水道局は、大和川河川敷での防災フェスタを見学に行き、そこで行われていた内容をみて「これや!」と名刺を頂き話を進めてきました。
さらに、地活協の担い手たちの「自衛隊のカレーが食べたいなぁ」の一言から、自衛隊との連携でツテをたどり調整に入りましたが、実際は大変でした。
生野区の担当部隊は伊丹駐屯地になるのですが、9月という時期的に部隊が演習や訓練によりなかなか日程の調整が難しかったのと、カレーとなると炊事車を移動させなければならず、部隊の人数が少なくなるという理由でなかなかOKのお返事がいただけなかったのです(当然、大切な任務最優先です)。
しかし「生野区の周りに駐屯地というものがなく、こどもたちに本物の自衛隊員や車両を見せてやりたい」という思いが強くなり、直前まで実行委員はあきらめずに待ち続け、アピールを何度も行ってきました。
チラシを作製しなければいけない時期になっても、まだOKの返事が出ず実行委員の表情にもあきらめの雰囲気が漂っている中、2週間前くらいになり
ようやく「行かせていただきます」とのお返事を頂けました!
お話を聞いてみると、伊丹駐屯地が駄目でも千僧駐屯地・大久保駐屯地・福知山駐屯地などたくさんの駐屯地に依頼をかけてくれていたそうで、なんとか「生野区のこどもたちに自衛隊の姿を見てほしい」と頑張ってくれたようです。
さらに、部隊ではなく「中部方面総監部付隊」という後方支援をしてくれるメンバーでチームを組み、中型車に機材を積んで調整。350人分のカレーを朝から会場で炊き、自衛隊地方協力本部のメンバーも協力してくれ無料提供してくれることになりました。
コロナ禍が落ち着き始めたとはいえ、会場での包丁・まな板の使用はできません。前日に当該地域の「北巽女性部有志」が集まり、350人分の野菜の切り込みを快くお手伝いしてくれました。(ジャガイモ30キロ、ニンジン10キロ、玉ねぎ40キロありました・・・笑)
前日から実行委員は会場に泊まり込み。朝早くから4地域の実行委員は、素早い連携をあちらこちらで。地域活動の「底力」ですね!
当日は、筋原生野区長も海上自衛隊の制服を着用して挨拶をし、参加者を盛り上げ、従事者の労をたたえていました。
初めて見る自衛隊員の姿や車両に、こどもはもちろん大人も興奮し、写真を撮ったり様子をじっとみていたり大盛況。350人分の整理券は15分ほどであっという間にすべてが配布終了となりました。
カレーを受け取った皆さんの顔は、お鍋をのぞき込み「ありがとう」って声をかけてくれる人がたくさんいて、「おいしかったよ~」と言いに来てくれる子がいて自衛隊員の顔もニコニコでした。
他にも制服着用体験や、南極砕氷艦「しらせ」が持ち帰った氷を触れる体験なども準備。溶けるときに「パチパチ」と音が鳴るのですね。こどもたちも「ホンマや~」と大喜びしてくれていました。
さらに、アウトドアグッズを取り扱う地元企業が初めて地域のイベントに初出店。本格アウトドアのテントを張って、こどもたちに防災食を体験してもらうブースが登場!水道局さんは、災害時に一人当たりの必要な水の量を体験してもらうような内容を提供してくれるなど・・・警察、消防、企業、市民団体も含めて、多彩で多様なファクターとの「新しいつながり」が、複数の地活協が合同で行う「防災」事業を通してうまれました。「こどもたちに本物を!」と次年度に向けても早速「振り返り」が行われ、取り組みは「続いて」いきます。
こどもたちのための「自衛隊」×「警察」×「消防」×「水道局」×「地域団体」他
連携協働の第一歩!ミッションコンプリートです!
【この取り組みについてお問い合わせ先】
シミポタ運営事務局
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