みんなの活動報告内容

~特定非営利活動法人MSISKへの派遣レポート~

 MSISKは2010年3月に田舎暮らし推進を掲げて創立されました。
そこから活動を重ねて、2017年7月理事長が高校3年の時に大阪市認証NPO法人となり、環境分野・まちづくり分野を中心に多岐にわたる事業を展開しています。現在は、近隣地域のごみ拾いとこども食堂を主な活動とされています。

団体の立ち上げから現在に至るまで、思いついた活動をそのまま実行していたため、中長期的な事業計画の策定に関する助言をお願いしたいと地域公共人材に依頼がありました。

 

 

【派遣概要】

派遣先団体 特定非営利活動法人MSISK

派遣人材  リーダー:寺岡 剛太 氏 メンバー:稲田 浩司 氏、三浦 紀夫

派遣回数  4回

支援内容  事業計画の策定に関する助言及び事業構想を話し合う会議におけるファシリテート

 

初回ヒアリング(令和5年8月2日)

安定した法人運営を続けるために、助成金や寄付などの資金計画、スタッフの募集など中長期的な事業計画の策定に向けて、団体の基本情報のヒアリングをしながら派遣全体の構想を協議し、関係者を巻き込みながら事業計画の策定を行うこととしました。

 

第1回派遣(令和5年9月2日)

初回ヒアリングをふまえて、「計画」の重要性を認識するために「事業計画を立てよう」をテーマに理事長・副理事長ほか3名の関係者が参加し意見交換を行いました。

参加者から「事業計画策定」に関する過去の経緯、当時の様子を聞き、現在の事業の様子を把握し、関係者で共有しました。

過去の事業計画策定の理事会では、合意形成に至らず計画の策定は出来なかったものの、「事業の人手不足」や「資金」などが課題として認識されましたが、それらの課題については、この半年で一定程度解決されていると確認されました。一方で、現状の課題として、新規事業の策定にあたっての合意形成や情報共有が不十分であることが確認されました。課題の解決に向けた議論を行い、理事長の企画構想段階で、副理事長ほかスタッフとの情報共有をすることで合意しました。

 

第2回派遣(令和5年10月7日)

団体内で各事業の共有を行うため、事業の担当者にも参加いただく予定でしたが、急遽参加できなくなり、団体からは理事長と副理事長のみの参加となりました。そのため、前回の懸念点であった「事業実施の手順の確認」と「事業計画づくりのための目線合わせ」を行いました。

「事業実施の手順の確認」では、「構想案書類」の副理事長への提出と副理事長によるスタッフや関係者へのヒアリングを経て、事業実施の準備を進めていくことが合意されました。更に事業実施に際しては「事業企画書・計画書」を適宜副理事長に提出して合意を求めることが確認されました。

「事業計画づくりのための目線合わせ」では、5か年の事業計画策定に向け、各事業の5か年経営計画素案を次回派遣時に準備していただくこととなりました。また、理事会や総会運営についても課題があることが明らかとなったため、組織体制についても検討することとしました。

 

第3回派遣(令和5年11月8日)

5か年事業計画の策定に向けて、団体が作成された5か年中期経営計画素案や前年度の総会の資料を元に、全員で内容の共有、意見交換を行いました。地域公共人材から事業計画を「見える化」するための方法や、実施する事業の定款との関係性を整理する方法などを具体的に説明しながら、事業の目線合わせを行いました。

事業計画の目線合わせが最後までできなかったことや、近日臨時総会を行うことにより団体として大きな変化が見込まれることから、派遣回数の追加要請を受け、次回、総会結果について共有することとなりました。

 

第4回派遣(令和5年12月14日)

臨時総会の結果、新理事の参加が決まったため、地域公共人材から改めて法人運営、特に理事会運営についての説明を行いつつ、各理事の役割分担、年間の理事会計画の素案などについて説明、協議を行いました。

新任の理事が積極的に運営に関われるよう、具体的な役割分担を取り決め、①理事長は事業運営の推進を図る②副理事長は会計および事業に対して慎重な意見、判断を行う③新任の理事は事業現場の雰囲気を積極的に理事会にフィードバックすることが確認されました。

理事及び運営スタッフが一部入れ替わり、新たな体制での活動を始めるにあたり、理事間の役割分担やコミュニケーションの改善が見られたところで派遣が終了しました。

 

 

【派遣先団体のご感想】

今まできづかなかったメンバーの不安、疑問に気づき対策を講じることができ、また、他の団体の事例を知り、客観的に団体を見ることができました。

役員の変更まで踏み込んだ大掛かりなものになりましたが、結果的に制度を利用して良かったです。大掃除のような役割を担ってくれました。

 

あなたの団体のやりたいことを、わたしたち「地域公共人材」が応援します。

地域公共人材は、団体が抱える課題や困りごとの解決に向け、団体の思いに寄り添い支援を実施しています。私の団体も、こんな悩みを抱えている!何とかならないかな?と思われた方は、大阪市ホームページをぜひご覧ください。私の団体も派遣を受けたい!と思われた際は、大阪市市民局地域力担当地域連携グループまでお気軽にご相談ください。

 

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団体名:大阪市市民局区政支援室地域力担当地域連携グループ(地域公共人材バンク)

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