みんなの活動報告内容
こんにちは!大阪市市民局地域連携グループです!
大阪市市民局では、市民活動が活発に展開される環境づくりの一環として、ボランティア・NPOなどの市民活動を支援するための、「区政推進基金(市民活動支援型)」を設置し、行政だけでなく、市民、市民活動団体、企業がともに市民活動を育てていくものとして、寄附金を活用し、市民活動団体が行う公益的な事業に対して助成金による支援を実施しています。
大阪市:大阪市市民活動推進助成事業 (…>市民活動をしたい方へ>市民活動に対する支援) (osaka.lg.jp)
こちらの活動報告では今年度の助成事業に選定されている団体さんの活動現場を視察し、みなさまにご紹介させていただきます!!!
今回の令和5年度視察レポは・・・
「NPO法人JAE」さんの「小中学校のキャリア教育における、外部プロフェッショナル人材との協働モデル構築事業」です!
こちらの事業では、子どもたちの「自他を尊重する態度」や「自分らしい生き方を実現していく力」を育むため、その人の「強み」を引き出すプロであるキャリアコンサルタント(以下、キャリコン)と連携しながら、学校現場において、子ども一人ひとりの「長所」や「自分らしさ」への気づきを促すキャリア教育を実施されています。
今回の視察では、事業の中で実施されている「らしさ発見プログラム」の様子を見学させていただくため、大阪市立大正西中学校1年1組の教室にお邪魔しました。
「らしさ発見プログラム」は小学校5年生~中学校3年生を対象に、自分自身や友達の「らしさ」の発見を通じて、一人ひとりの自己肯定感を育むプログラムで、「NPO法人xTReeE」さんと協働して実施されています。
その日のプログラムは、キャリコンさんとの面談や、班でのグループワークを通じ、「自分」「仲間」「プロ」それぞれ違った側面から「自分らしさ」について考えるものでした。
プログラムの導入では、まずJAEの角野さんから、このプログラムの目的や、「自分らしさ」を考える上で大切なことについてお話があります。
「自分らしさ」とは何か、どうすれば「自分らしさ」を見つけられるのか?
友達のよさ、持ち味を見つける上での心がけといったことを、クイズを交えながらわかりやすく説明されていました!
この中で、特に私の心に残ったのは
「好き嫌いや、一見短所に思えるようなネガティブなことも含めてその人らしさ」
「ネガティブな側面も、見方を変えれば長所になる」
という言葉です。
生徒たちが長く同じ時間を過ごす中では、どうしても相手の苦手な部分や自分の短所が見えてしまい、悩んだり、自信を無くしてしまったりする子もいるのではないかと思います。
そんな時、角野さんのお話は、生徒たち一人ひとりが自分の強みを見つけ、自己肯定感を伸ばしていく上で、とても大きな力になってくれると感じました。
↑角野さんのお話に、生徒たちも真剣に耳を傾けています。
角野さんのお話の後は、いよいよキャリコンさんと生徒との面談です。
面談では、一対一での対話を通じて、プロの目線から、「自分らしさ」を見つけるためのサポートを行ったり、生徒たち一人ひとりが抱える悩みについて相談に乗ったりしていただけるとのこと!
面談を終えた生徒たちに感想を聞いてみると、「悩みを相談できてよかった」「自分のことを話せて楽しかった」といった声を聞くことができました!
面談の順番が来た生徒たち以外は、教室で班に分かれてグループワークを行います。
グループワークでは、班の仲間と交流しながら、ワークシートに仲間の「その人らしさ」を記入し、最後にそれをお互いに伝え合います。
仲間の「らしさ」はどんなところなのか、どういった言葉でそれを表現できるのか…頭を悩ませている生徒もいましたが、キャリコンさんや先生方の手助けもあり、普段共に過ごす中で見つけた仲間の持ち味を、皆たくさん記入していました!
「自分らしさ」を見つけることはもちろん、仲間の「らしさ」を考え、お互いに尊重し合う姿勢を学ぶことができるという点も、生徒たちが今後たくさんの人と関わりを持っていく上で、貴重な経験になるのではないでしょうか。
生徒たちからは、
「自分では思っていなかった自分を知ることができてよかった」
「面白かった!」
といった感想を聞くことができ、最初は緊張した様子だった生徒たちも、笑顔でプログラムを終えていました。
キャリコンさんや学校の先生方、そして仲間との交流を通じ、楽しみながら自分らしさを見つけることができるところが、このプログラムの大きな魅力だなと感じます。
JAEさんの活動に興味を持たれた方は、ホームページやSNSを是非チェックしてみてくださいね♪
団体情報ページ:https://kyodo-portal.city.osaka.jp/author/664/?uid=664