みんなの活動報告内容
2024年6月8日(日)に開催されました「みなと防災ラウンジ」に参加してきました。
会場は、2024年4月にできたばかりの「港区土地区画整理記念・交流会館」。 大阪メトロ弁天町駅からビルに直結しています。
会館の3階が「みなとラウンジ」として開放されており、日ごろはイスとテーブルが置いてあるだけの場所ですが、条件を満たせばイベントスペースとしてお借りすることができるそうです。 すぐ横にはローソンもあり、イベントしている横を買い物客が通過していくのがおもしろいですね。
その「みなとラウンジ」を使った初めてのイベントが今回の「みなと防災ラウンジ」です。
主催は、「港区まちづくりセンター」と「みなとって!?」。
港区まちづくりセンターの多田さんは、ご自身でも防災に関する活動をされており、若手の防災エキスパートです。 今回のイベントの仕込みも多田さんがされたそうです。
「みなとって!?」の実態は、追々明らかになっていくと思いますが、現在は多田さん一人だけの単独ユニットだそうです。今後の活動が楽しみです。
参加者は、港区の地活協の防災リーダーが多かったようですが30~40人ぐらいの人が集まっていました。
(イベント内容)
①港区長による「大阪市港区の防災の課題について」
海が近いという魅力と同時に水害のリスクもある港区。
「災害に強いまち・港区」をかかげ、外国人観光客の災害時対応についても対応を検討されているそうです。
②日本防災普及協会による応急手当の講習と体験
日本防災普及協会は、2024年4月に設立しされたばかりで、高校生を中心に組織された団体です。
団体の目的は「防災に関して幅広く普及することにより、火災やその他の災害による被害を軽減し、且つ傷病者への一次救命処置の精度の向上と救命率の向上を図ることにより、社会公共の福祉の増進に寄与すること」だそうです。
代表理事の高校一年生の男子生徒に、この活動を始めた理由をお聞きしたところ、「お医者さんを目指しているがまだ高校生なので今できることを始めようと思った」からだそうです。高校生の意識の高さにおじさん(私)もびっくりです。
一次救命処置の重要性、応急手当の手順などについて説明の後、隣の場所に移動して、胸骨圧迫やAEDの体験を行いました。
・日本防災普及協会のX
om/jdpsa_2024/status/1779057352249151521
・日本防災普及協会のインスタグラム
https://www.instagram.com/jdpsa_2024/
③AKINDO SPARKLE株式会社の取組紹介
「AKINDO SPARKLE株式会社」は ①大阪府立住吉商業高等学校 ②大阪府立淀商業高等学校 ③大阪府立東淀工業高等学校 ④大阪府立工芸高等学校の高校生が中心となって、2024年2月に設立された会社だそうです。
今回は高校生が簿記の試験の前で参加できなかったとかで、住吉商業高等学校の先生が代理で発表されていました。
備蓄用のおいしいパンや防災モノポリーの開発などを進めておられるそうです。備蓄用のパンは7月ぐらいに完成予定らしいのでとても楽しみです。
・AKINDO SPARKLE株式会社のWEBサイト(2024年6月9日時点ではまだコンテンツがほぼ未完成)
④京都大学防災研究所の大学院生による津波避難訓練アプリ等の紹介
大学の研究室で開発した津波避難所訓練アプリ「逃げトレ」を使えば、いざというときに確実に避難できるようにするためにスマホで簡易に避難訓練のトレーニングができるそうです。港区のような海が近い地域だと特に日ごろの訓練やトレーニングが必要だと思います。
また、その大学院生は、災害の歴史から現代の防災を考える「古今災考」という研究もされており、100年前の関東大震災の際にすでに学生ボランティア組織があったことなどを紹介されていました。
・逃げトレ
さて、今回のお話を実際に聞いてみたいと思われた方はいらっしゃいませんか?
実は、阿倍野区まちづくりセンターとシミポタが共同開催のハイパーセミナーで、この方たちのお話が聞けます。聞けちゃいます。
(上記でご紹介した多田さんは阿倍野区まちづくりセンターのスタッフの一人でもあります)
https://kyodo-portal.city.osaka.jp/event/24000024555/
先着40名なので、お早めにどうぞ。
若い人が防災の啓発活動に取り組んでいる姿、本当にすばらしいですね。
彼らと連携して、防災の普及に取り組んでいきたいと思います。
シミポタおじさん 尾谷伸也