みんなの活動報告内容
2025年3月14日(金)・15日(土)開催
「【ちいさな居場所とまちあるき】第25回 地域共生ケア全国ネットワーク研究交流フォーラム」に参加させていただきました。
地域共生ケア全国ネットワーク研究交流フォーラムとは、
地域共生ケアの推進を目的としたネットワーク組織で、研究交流を行ったり、全国各地の地域共生ケアの実践事例が発表され、課題解決の提案などが行われています。
支援を必要とする地域や住民の生活福祉の向上と地域共生ケアの推進を図ることを目的としています。
具体的には「こども食堂」「宅老所※」「共生型デイサービス」「作業所」「子育て広場」などの地域の居場所を運営されている団体のネットワークです。※宅老所:民家などを活用し、家庭的な雰囲気のなかで、一人ひとりの生活リズムに合わせた柔軟なケアを行っている小規模な事業所のこと
今回のフォーラムは2日にかけて開催されました。
初日の午前中は、参加者が大阪の9つの居場所に分かれて見学するまちあるき。
私も見学に行きたかったのですが、予定があったので泣く泣く午後から参加しました。
76名の方が参加されたそうです。
午後、少し早めにフォーラム会場に着いたら、オンラインで松野農園さんとつないで放映されていました。
参加できなかったのですが、現地の雰囲気を感じることができてありがたいです。
受付でいただいた資料はものすごい分厚いですね。
今回のフォーラムの登壇者の全プレゼン資料が網羅されています。
デザインや制作にはあの「ままちっち」さんが協力されているそうです。
主催者の発表によると、参加者は会場121名、オンライン21名だったそうです。
すごい。みなさん熱心ですね。
今回のフォーラムのテーマは『「やっかいさ」と生きる~ちいさな取り組み・ちいさな居場所~』です。
さて、午後からは、「ちいさな取り組み・ちいさな居場所」の活動発表です。
まちあるきの見学先である9つの居場所の方が登壇され、それぞれの居場所の活動をご紹介いただきました。
松野農園、エフ・エーさろんは以前行ったことがあり、minamiこども教室の取組は知っていました。
それ以外の6カ所はあまり知らない場所でしたが、こども、高齢者、障がい者、若者、色々な人達が集まる居場所などそれぞれの取組がよくわかりました。
個人的に興味深かったのは、東大阪市の近畿大学の近くにある〈とか〉。
アートで地域づくりに取り組むコミュニティスペース。
近畿大学文芸学部 専任講師であるアサダワタルさんのお話が面白かったです。
各居場所の課題については、収入の確保や人材の確保などが課題として上がっていました。
その後、厚生労働省の方や大学教授による「重層的支援体制整備事業」についてのお話がありましたが、ちょっと私には難しすぎました(汗)。
ご興味のある方はこちらからどうぞ・・・重層的支援体制整備事業について
続いて翌日。
この日の参加者は、会場64名、オンライン26名。
2日目は、大学教授、NPOの関係者、居場所運営者などによるリレートーク。
前日に引き続き登壇されたアサダワタルさんの取組紹介が興味深かったです。
福島県復興公営住宅を舞台にした、ちょっと変わった被災地支援活動で、かつて暮らしていた町の記憶と当時のなじみ深い曲について住民たちから話を聞き、それをラジオ番組風のCDにして配布・リリースするプロジェクト「ラジオ下神白」。
その取組は映画になっていて全国で上映されています。見てみたいな。
最後は、今回のテーマである「やっかい」について登壇者が意見を出し合いました。
「やっかい」とは人と人の間に生じるもので、どこにでもあるものですが、
私は「やっかいやなー」と言いながら笑顔で人に優しくできるそんな人たちが集まって連携しているのがこのフォーラムだなと思いました。
思いやりにあふれる皆さんの活動を聞くことができてとても心が温かくなりました。
参加してよかったです。ありがとうございました。
シミポタおじさん 尾谷伸也