みんなの活動報告内容
こんにちは!大阪市市民局地域連携グループです!
大阪市市民局では、市民活動が活発に展開される環境づくりの一環として、ボランティア・NPOなどの市民活動を支援するための、「区政推進基金(市民活動支援型)」を設置し、行政だけでなく、市民、市民活動団体、企業がともに市民活動を育てていくものとして、寄附金を活用し、市民活動団体が行う公益的な事業に対して助成金による支援を実施しています。
大阪市:大阪市市民活動推進助成事業 (…>市民活動をしたい方へ>市民活動に対する支援) (osaka.lg.jp)
こちらの活動報告では、令和6年度の助成事業に選定されている団体さんの活動現場を視察し、みなさまにご紹介させていただきます。
今回の令和6年度視察レポは・・・
NPO法人サードプレイスさんの「みんなの居場所 ぱぶすぺ」です。
こちらの事業では、本当の意味の“インクルーシブ”を推進するため、障害があるこどももないこどもも、そして、その保護者達も包括した、ソーシャルな居場所支援を行っています。
今回は実際に「ぱぶすぺ」に伺い、活動の様子を見学させていただきました。
「ぱぶすぺ」は小学校の近くにスペースを構えていることもあり、メインターゲットは児童だと思っていたのですが、大学生が訪れたり、配慮が必要な方や、出産を機に家庭に入られた方が社会復帰する第一歩に「ぱぶすぺ」を活用しているとのことでした。ほかにも、「インクルーシブ」というキーワードで「ぱぶすぺ」を見つけた社会人や、支援学校の教員経験者がボランティアとして参加していたりと多彩な方々の力で実現している事業となっています。
「ぱぶすぺ」への参加は事前予約不要で、当日飛び入り参加も大歓迎といった様子でした。参加者は「名前」と、親の連絡先がわかるこどもは「親の電話番号」を名簿に記入する決まりです。
連絡先がわからないこどもにもし何かがあった際には、ぱぶすぺの活動が第2・第4水曜日の14時30分から17時30分という小学校が開いている時間なので、小学校に問い合わせることとしているそうです。
「ぱぶすぺ」にはサードプレイス理事長の小学生のお子さんも参加しており、小学校でお子さんがクラスメイトや他の児童にお声がけをし、参加を促しているとのことです。実際、「ぱぶすぺ」に参加しているこどもたちの国籍はさまざまで、「多様性」や「インクルーシブ」を実践されていると感じました。大阪市は外国人人口も多いので、家や学校以外にこのような居場所があるのはこどもを持つ親としてもありがたいのではないかと思いますし、さまざまなルーツを持つ人がたくさんいるのだと感じられる機会を得られるのはこどもたちにも貴重な体験になると思います。
「ぱぶすぺ」では普段から様々な催しを行っているとのことでしたが、この日は「Mobii」という、床に映像を投影し、人の動きに反応するセンサーによって映像が変化していくゲームを使った遊びをしていました。「宿題を終えた人からこれで遊びましょう!」と大人が呼びかけると、子どもたちは新しい遊びに興味津々!急いで宿題を終わらせて早々に遊びに加わっていました。
普段工作の遊びなどは早いうちに飽きてしまうこどもも、この「Mobii」では周りのみんなと一緒になって長く遊べるようです。この「Mobii」も「ぱぶすぺ」の理念に共感する協力企業が持ってきてくれたものだそうです。
みんなの居場所づくりを続けていくのは簡単なことではないと思いますが、様々な人の力によってこれからも活動を続けてほしいと思います。
NPO法人サードプレイスさんの活動の様子はホームページやSNSでもご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください!
・シミポタ団体情報ページ
https://kyodo-portal.city.osaka.jp/author/2585/?uid=2585
・団体ホームページ
https://www.instagram.com/thirdplace_npo/