みんなの活動報告内容
2025年7月30日(水)に西成区で開催されました「まちラボシンポジウム」に参加してきました。
「まちラボ」は「MachikaDO Community Lab」の略で、山王訪問看護ステーションを中心に、ココルーム、釜ヶ崎支援機構、breaker collective、近所の人たちなどが関わる活動のことです。
会場は、動物園前商店街2番街の山王訪問看護ステーション前。
たくさんの外国人観光客が行き交っていました。
暑い日の午後の開催でしたが、直射日光を遮るアーケードや、主催者が用意してくださったスポットクーラー、扇風機、うちわ、冷たいタオルなどのおかげで、2時間のシンポジウムを最後まで見学することができました。
冷たい飲みものや枝豆やマンゴーなどのふるまいもありました。
●トークショー
シンポジウムの前半は、建築の仕事をしながら、手作りの織り機でコースターを編むアーティスト活動を行っている市川さんのトークショー。
コースター作りに関することや、まちとの関わりについて、司会者の質問に答えていらっしゃいました。
山王訪問看護ステーション横の「MaDO」では、市川さんが編んでつないだコースターを風鈴のようにつるしたものが、「風鈴華山」というタイトルで展示されています。
まだ制作途中だそうですので、展示が終了する8月末までにどう変わっていくのか楽しみです。
後半は、「MachikaDO Community Lab」が取り組んでいる様々なプロジェクトの紹介でした。
●MaDO
もともとは自転車の駐輪場だった場所を改修して作られた小さなアートギャラリー「MaDO」。
「MaDO」が誕生した経緯、公募をもとに付けられたMaDOという名前、これまでのアート展示に関わった人たちのお話などをお聞きしました。
商店街の一角に作られた小さなアートギャラリーが、たくさんの人がつながる場所になっているようです。
●にしなりベンチプロジェクト
募金や寄付で材料を調達し、地域で暮らす人たちと一緒にベンチを作り、みんなが利用できるベンチのあるまちにしようという取組です。
先ほどの市川さんも制作に関わっており、制作時や設置した後のエピソードなどをおもしろおかしく紹介していただきました。
すでに10台のベンチが完成し、11台目のプロジェクトが現在進行中とのこと。
シミポタのハイパーセミナー㊳で登壇いただいた起田陽子さんが運営するシェア型図書室「みんなの図書室ほんむすび」(阿倍野区)にも、このプロジェクトで作られたベンチが設置されています。
●山王ファーム(畑プロジェクト)
シンポジウム会場から少し南に下った場所にあるのが「山王ファーム」。
以前は路面電車が走っていた場所をお借りしているそうです。
土の中から出てくる石やコンクリートなどと格闘しながら近隣の人たちと協力して畑を作った苦労話や、じゃがいもを早く収穫しすぎて小さかった話などを楽しくお聞きしました。
●まちかど保健室
山王訪問看護ステーションの看護師による健康相談、近所の歯医衛生士と連携した歯科相談だけでなく、山王ファームで取れた野菜の販売や日用品ドライブなどのマルシェも行われているそうです。社会的処方の一つの実践例です。
●ディスカッション
最後は、参加者が数人ごとにまとまってディスカッション。
私は、「まちかど保健室」に参加されている歯科衛生士さんとお話をさせていただき、病院だけの活動にとどまらない地域での活動についてお聞きすることができました。
今回のシンポジウムでは、山王界隈のさまざまな活動を知ることができました。
近隣の団体や近所の人が連携してコミュニティ活動を行っていることや、社会的処方の実践の様子を垣間見ることができ、とても良い学びになりました。
「MachikaDO Community Lab」の活動について、少しでも関心を持っていただければ幸いです。
シミポタおじさん
尾谷伸也
(参考URL)
・山王訪問看護ステーション
・MachikaDO Community Lab インスタグラム
https://www.instagram.com/machikado_community_lab/
・MachikaDO Community Lab Facebook
















