みんなの活動報告内容

こんにちは!大阪市市民局地域連携グループです!

大阪市市民局では、市民活動が活発に展開される環境づくりの一環として、ボランティア・NPOなどの市民活動を支援するための、「区政推進基金(市民活動支援型)」を設置し、行政だけでなく、市民、市民活動団体、企業がともに市民活動を育てていくものとして、寄附金を活用し、市民活動団体が行う公益的な事業に対して助成金による支援を実施しています。

大阪市:大阪市市民活動推進助成事業 (…>市民活動をしたい方へ>市民活動に対する支援) (osaka.lg.jp)

 

こちらの活動報告では、令和7年度の助成事業に選定されている団体さんの活動現場を視察し、みなさまにご紹介させていただきます。

 

今回の令和7年度視察レポは・・・
特定非営利活動法人DxP」さんの
「大阪ミナミの繁華街に集う若者に安全な居場所と包括的支援を届ける事業」です。

 

こちらの事業は、大阪ミナミの繁華街にあるユースセンターを拠点に、繁華街で過ごす若者たちが安心して過ごせる「居場所」と包括的な支援を提供する活動です。週に2回、ユースセンターを開所し、ごはんを食べたり、ゆっくりしたり、仮眠をとったりと、自分のペースで安全に過ごせる空間を提供しています。また、希望者には、スタッフが個別に話を聞いたり、医療機関や自治体の窓口に同行するなど、利用者の生活に寄り添う伴走を行っています。

 

今回は、大阪ミナミの繁華街にあるユースセンターを訪れました。ユースセンターは13歳から25歳までの若者たちが利用できる場所となっており、若者たちがゆっくり過ごしやすい様々な工夫がされています。例えば、目安箱を設置し、どんな物が欲しいのか、どんな食べ物が食べたいのかといったことを利用者に意見を募り、そうした意見をふまえながら、若者がリラックスし、活動的に過ごせる空間づくりが行われていました。

 

ユースセンターに訪れる若者の中には、これまで自分の意見を聞いてもらえなかったり、否定されたり、自分の意見が尊重されないと感じる経験をしていることが少なくありません。DxPさんでは、若者たちに、自分の意見が反映される環境をつくりたいという想いで、若者たちに寄り添い、対話しながら、センターの企画運営を進められています。センターを利用する若者たちの意見により、TikTokが撮りやすいようなスペースを設置されたり、楽器、漫画等が置かれたり、利用者が思い思いの時間を過ごせる環境が整っていました。また、「貴重品置き場がほしい」という声からロッカーが設置されるなど、利用者の声が形になるよう取り組まれています。また、反映できない意見があったとしても、なぜ反映できないのかという理由などを必ず若者にフィードバックされています。

 

 

 

この居場所は、口コミで広がり、広報をしなくても自然と人が集まる場所となっています。新しく訪れる若者も多く、多い時には、50〜60名ほどの利用があり、受付では、年齢と「呼ばれたい名前」を確認し、誰もが安心して過ごせるように工夫しています。来所時にはバーコードで利用者の受付を行い、スタッフ同士が情報を共有しながら、利用者の体調の変化やトラブルに備えた体制も整えられており、安全面にも細やかな配慮がされていました。

 

食事の時間も大切なひとときです。カレーなど、おなじみのメニューに加えてルーローハンといった珍しいごはんとの出会いを用意するなど、若者が楽しみに通うことができる工夫がされています。また、用意したメニューを食べることができない場合には、カップラーメンや冷凍ご飯も用意されており、若者の目線で、「自分で選べる」「自分のペースで過ごせる」という環境づくりを大切にされていると実感しました。また、衣服の持ち帰りコーナーを設置したり、調理・魚さばきの体験を企画するなど、若者自身の生活に役立つ活動も行われています。

 

今後も、ユースセンターでの活動を通じて、悩みを抱える若者が安心して自分のペースで次の一歩を踏み出せるよう、活動を進めていただきたいと感じました。

 

「特定非営利活動法人DxP」さんの詳しい活動については、HPや各種SNS等をチェックしてみてください!

 

・シミポタ団体情報ページ
https://kyodo-portal.city.osaka.jp/author/1484/?uid=1484

・FaceBook
https://www.facebook.com/npodxp

・X
https://x.com/npo_dxp

・YouTube(チャンネル)
https://www.youtube.com/channel/UCNxrpBkem6a_YupP_UaVY3A

団体名:大阪市市民局区政支援室地域力担当地域連携グループ

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